鯉心  平成30年9月1日
 今年100回を迎えた夏の高校野球をまえに、NHKテレビで「夏の甲子園100回記念 真夏の熱球スペシャル」が放映された。過去の名場面や名勝負を、深く掘りさげるというバラエティ番組である ▼星稜対箕島の高校野球史に残る死闘や、松山商業対熊本の奇跡のバックホームなど、よく覚えている映像が何度も映し出された。その中には、平成19年の広陵対佐賀北の決勝戦の話も出てきた。終盤、大逆転で佐賀北が勝った試合である ▼この89回大会は、佐賀北が勝ち上がっていくたびに勢いを増す「ガバイ旋風」が風速を強めながら、広陵との決勝戦を迎える。甲子園の常連校対地方の公立校という戦いに、スタンドは広陵の応援団席を除く、320度は佐賀北の応援という異様な雰囲気に包まれる ▼試合は、現在カープの野村が好投し、広陵が4対0とリードして迎えた8回裏、思いもよらぬ逆転敗けを喫するのだ。この話題は、「球場全体のあと押しもあり、佐賀北が流れを掴んだ」「目に見えない力が働いた」などの発言で終わり、突然次のコーナーに移る ▼その時点で、即スイッチを切ってやった。というのも、この試合には、そんなことよりもっと大きな、審判の誤審問題が存在したのである。後に、球審も自分のミスを認めたように、際どい球を少なくとも2度ボールと判定され、野村は押し出しの四球を与え、次の打者に逆転満塁本塁打を浴びたのだ ▼この事実には触れず、佐賀北ばかり称賛するNHKの偏向ぶりは半端でない。偏向放送といえば、先月の甲子園でも、各局の金足農業への偏向ぶりはすさまじかった。確かに、全選手が秋田県内出身の金足に対し、12県から選手を集める大阪桐蔭を応援する気にならないのも、充分理解できるが
パーキンソン病とは
三次・この人
お知らせ
荒瀬外科について
タイトルにもどる