オリジナルSS「風花夜想」の連載もの・「四季彩記」について。
 うーん、お話くらいハッピーエンドなのがいいじゃないですか。んで、そうこうしているうちにオリジナルのを書きたくなって今に至るです。基本的に月一連載。ただしアップする日は不確定という連載の風上にも置けない作品。

 で、題名とか人名とか、結構読みにくいのもあるかな?と思いまして説明を作ってみました。
 題名ですけど、作品の中でアイテムとして使うのを前提に付けています。



題名の名前・読み 題名の意味
題名について
主人公の名前・読み ヒロインの名前・読み
主人公たちの名前について
その他説明
睦月 細雪(ささめゆき) 細かに降る雪
細雪=すぐ溶ける。んで、溶けていく強がりとか、そんな感じが出せたらいいなぁとこのタイトルに。冬だけにちょっとしっとりとしたかったんですけど。
水口 鷹介(みなぐち ようすけ) 都筑 雪緒(つづき ゆきお)
冬ですからねぇ。ヒロインの名前に雪を入れてみました。
記念すべき第1回。ぎりぎりでアップしたのを覚えています。
如月 小春日和(こはるびより) 冬の初めの、暖かい穏やかな気候。
何て言うんでしょうか、実際に小春日和の描写はしなかったんですけど。心情的なものだと思ってください。しみじみしっとりその2。
橘 亮平(たちばな りょうへい) 赤坂 理乃(あかさか りの)
冬=こたつで蜜柑。蜜柑から連想して橘。今回は主人公側。
時事ネタ。ヒロイン最後にちょっとだけ。
弥生 春一番(はるいちばん) 早春の頃吹く、その年初めての強い南風。
最後のあたりに、ヒロインの迷いを吹き飛ばす様に吹かせてみました。ちょっと無理矢理だったかなと言う気が無きにしもあらず。春だけにほのぼの風味。
工藤 恭史郎(くどう きょうしろう) 大石 晴日(おおいし はるひ)
今回は春の晴れた日ってことで晴日。
のんきだねぇ・・・
卯月 桜坂(さくらざか) 造語です。桜がたくさん植えてある坂、という意味だと思っていただければいいです。
まぁ、こんなのもありということで。ほのぼの風味その2。
榊 雅人(さかき まさと) 石動 真桜(いするぎ まお)
桜だけに真桜。まぁ、こんなものですよ。
春と言えば桜!ってなわけでこんな話。
皐月 樹雨(きさめ) 初夏に霧が木の葉や枝について、それから落ちる水滴。
あえて本来の意味から変えて使いました。霧よりも雨の方がしっくり来ましたもので。ほのぼの風味その3。
樋山 慎太郎(ひやま しんたろう) 嘉村 翠(かみね みどり)
緑の木々より翠。
・・・どうよ?
水無月 行潦(にわたずみ) 雨が降った後、地上を流れる水。また雨が降った後の水たまり。
ちょっとしっとりしつつバカやりたくなったです。元気風味その1。
名越 晶久(なごし あきひさ) 桂木 雫(かつらぎ しずく)
主人公は夏越の月(6月の異名)→夏越→名越。あと、雨からイメージして雫
折り返し点。実はこの話、内容が二転三転しました。
文月 青嵐(あおあらし) 青々と茂った草木の上を吹き渡る強い風。
迷いとか、これまでの関係を吹き飛ばす、そんなイメージを持たせたタイトル。しかし四季彩記のタイトルはみんな難しいなぁ(笑)
真藤 貴哉(しんどう) 桐原 初夏(きりはら しょか)
ヒロインの名前はそのままですねぇ。
夏!って感じの書きたいなぁと思ったのでこんな話。成功か失敗かは・・・皆さんの判断にお任せします。でも、書いた本人はこいつら大好き。
葉月 細波(ささらなみ) 寄せては返す細かな波
そのままですね。海→波。
日置 翔生(ひおき しょうき) 大槻 水澄(おおつき みと)
空→鳥→飛翔して生きるもの→翔生 海→澄んだ水→水澄。安直。
いちお、海。でも泳がせたりしないところが裏切りまくり。
長月 虫時雨(むししぐれ) 周囲を覆い尽くすほどの虫の声。
風物を入れたかったの・・・
諫早 裕樹(いさはや ひろき) 幾島 刈穂(いくしま かるほ)
秋と言えば柿。柿の品種『諫早』から取ったり。あと、秋と言えば稲刈り。んで、刈穂。・・・あ、主人公の名前諫早長十郎にしても面白かったか・・・
約束がテーマ。しっとりしてるかなぁ?
神無月 月の舟(つきのふね) 空を渡る月を舟に準えた言葉。
同じく。月。
高村 光司郎(たかむら こうじろう) 九条 香耶(くじょう かや)
かぐや→かや→香耶。うむ。
・・・・・・うむ、なかなか。想い出、約束、すれ違いと思い違い。かな?
霜月 花筺(はながたみ) 花や紅葉などを入れておく箱
同じく、紅葉。節操なしかい・・・
高野 智文(たかの ともふみ) 白戸 早霧(しらと さぎり)
紅葉の有名な土地って事で高野。あと、秋の季語狭霧を一字変えて早霧。
本を花筺として使用。覚え、有るでしょ?
師走 雪催(ゆきもよい) 雪が降りそうな気配、天気。
そのままですねぇ。
東治 要(とうじ かなめ) 柚木 晶(ゆうき あきら)
冬と言えば温泉!んで湯治→東治 そして冬と言えば柚湯!てなわけで柚木+雪の結晶で晶。・・・ふぅ。
関西弁・・・いいなぁ。関西にいた頃を思い出しながら書きましたが、間違ってるところあったら指摘よろしくです。
風待月 八重雨(やえあめ) 降りしきる雨。
うーん、説明に困る。言葉の意味通りとしか言えません。あと風待月ですが、6月の異名です。6月もいろいろ異名はあるんですけど、色々と思うところがありましたので風待月としました。
彩(あや)
えーと、雨→虹→彩と言ったところでしょうか。
特別編。モノローグ。そのままだねぇ。
暮古月 夕時雨(ゆうしぐれ) 夕暮れの頃、しとしとと降る雨。
タイトル、副題ともそのままですね。あと、このお話は最初は書くつもりじゃなかったのですが・・・やはり、ねぇ?
あの人 あたし
む、困ったぞ。
特別編三部作の中間話。同じくモノローグ。
春待月 星月夜(ほしづくよ) 明るく星が照らす夜。
春を待つ月。良い言葉だなーと思って、これに。あとタイトルの星月夜、本当は秋の季語なのですが、どうしても使いたかったので・・・。
でも、ラストにはふさわしい組み合わせだと思うです。
高城 北斗(たかしろ ほくと) 杉崎 奏(すぎさき かなで)
彩の対としての音→奏。
特別編にして最終話。なお、マタタビの粉は実在します。





次回予告
 雨――雨が降り続ける。
 降り続ける雨の中、僕は君の言葉を思い出す。
『止まない雨なんてないし、明けない夜もないよ』
 僕は、忘れない。
 どんなときも笑顔をくれた君を。
 四季彩記・風待月『八重雨』
 僕は――微笑えているだろうか?