引越し祝い
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── たぶん ぼく の ともだち へ ──
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Y A S U
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だまって 行っちゃったんだね
ぼくは なんにも 聞いてないよ
ともだちだと思っていたのに
そうでもなかったの
そう 君はそういうやつだった
やさしすぎるから
きっと やさしすぎるせいだよね
それ 知ってて
でも ぼくは無力で
裏切られたと思ってしまう
もう行っちゃった後なんだね
やさしすぎる君だから
いろんな矛盾を背負って
背負いきれなくなって
(知らんぷりしても よかったのに)
いま どこにいる?
たったひとりで 何も持たずに
ポケットひとつない服着てさ
荷物は 心の中にしまいこんだまま
行っちゃったけど
君の心は いま どこにいる?
きっと きれいさっぱり忘れて
楽になったよね
(心は 閉ざしたほうが生きられたのに)
君は媚びることが嫌いだった
媚びる詩が嫌いだった
君は知ってたんだろうか
ぼくは そんな君に媚びる詩を書くために
呼び出された人格だってこと
三つ書いたよね
三つとも君はとても喜んでくれた
ひどくヘタクソな詩をさ
そりゃあ 書きなぐったままだもの 媚びてないよ
これは 違うよ
だって 君はもういないもの
ぼく自身のための詩
ぼくも行き場をなくした
ぼくはこうして 儀式みたいに
君の 追悼詩を書いている
それで さようなら
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YASUこと、さや まりほ より
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