歯医者へ行こう!  第3回  いよいよ着工

     取れた歯の詰め物を直してもらった翌週、にゃおは歯石を取るために歯医者へ出かけた。
     歯石っていうのはどうやら先生がするほどのものではないのか、そこで働いている
     歯科助手さん・・・よりはちょっぴり上の位で先生(この場合は院長先生)よりは下っていう
     感じの人が取ってくれた。 がぎごぎ〜と削るわ削るわ。 いてぇよぉ〜
     歯を削るのとはまた違った痛さだよぉ〜(歯茎の際を削るんだからしょうがない)。
     だぁ〜 口じゅうに血の味がするぞぉ〜 吸血鬼はこんなマズイものをよく吸うもんだ。
     いや、にゃおの血がマズイのかな?  なあんてくだらないことを考えないと耐えられない。
     その間に先生(と一応呼ぼう。 機械使えるし)は「あ〜 歯間にすごく歯石が溜まってますよ。
     相当溜まってますね!」とのたまう。 そんなに歯石がついてるのかなぁ?
     時々鏡を見るけど、そこまで感嘆符をつけて言われるほどだとは思ってなかったぞ?

     さて歯石を取り終わると恒例の手鏡持ってのレクチャータイム。
     「ここのところなんかすごく歯石がついてて、○×※(機械の名前だけどわかんない)を
     使って取らないと取れませんでした(やっぱり相当なもんだったらしい)」
     確かに鏡に映った自分の歯はかなり白い感じで(いわゆる漂白剤を塗ったらしい)、歯間に
     わずかながら隙間っぽいのがある。 どわ? もしかしたら、この間にびっしり歯石が
     つまってたんかいな? そりゃあ、先生が嘆くのもいたしかたないのかな? ちょっぴり反省する
     にゃお。 ブラッシングの仕方を習いながら、今までの磨き方が全然正しくなかったことを知る。
     でもその磨き方って小学校の時なんかに保健婦さんが講堂にみんなを集めて大きな入れ歯のような
     模型を使って教えてくれたあの磨き方だよ?(ローリングなんとかって言うんじゃなかったかな?)
     今は違うんかい? だったら新しい磨き方になってますよ〜って更新のお知らせくらいしてちょ〜よ(笑)
     「歯石は歯槽膿漏や虫歯の原因になりますから、歯間ブラシやフロスを使ってしっかり
     歯石を落としてくださいね」
     こうやんわりと脅しをかけられた小心者のにゃお。 帰りにしっかり窓口で歯間フロスをgetして
     帰った。 早速使ってみるものの、にゃおの歯ってすごく隙間なくくっついてるのよ。
     フロスさえも容易に入らない。 やっと入ったと思うと前後に動かせない。 出そうと思っても
     きつくてなかなか取れない。 ぬおおおおお〜〜〜と鏡の前で大口を開けてフロスと
     格闘するにゃお。 ああ、百年の恋もいっぺんに冷めるわ(え? 誰も恋なんぞしてないって?)

     さて8月に入り、お盆休みを挟むというので、今度は2週間もあくことになってしまった。
     歯医者通い再開の日、問題の歯のレントゲンを取り、いよいよ先生が「それじゃ、中が
     どうなってるか冠(かん)を外してみますね」と言いながら、機械をウィ〜〜〜ンと鳴らした。

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