それいけ、海へ! にゃお家の珍道中  その14

     『広島大橋』を渡りながら、今度は余裕の気分で外を眺めた。 右手に『海田大橋』が見える。
     間違って、あっちに行っちゃったんだねぇ。 えらい、遠回りだったけど、面白かったサ♪
     子供は高速を走り始めると、安心したのか、あっという間に眠ってしまった。

     高速を降りて、車は朝、来た道を戻る。 そう、朝、来た道を戻ればいいの。 そのまま戻ればね。

     主人:「この前、乗せて帰ってもらった時、このあたりから横道に入ったんよ。 
         そしたら近道で帰れるんじゃ」

     え? やめてよ。 この期に及んで何を言ってんの。 もう、ええっちゅうの。 このまま帰ろうよ。

     主人:「曲がってみよ♪」
     にゃお:「ひぇぇぇぇ〜〜〜〜  やめてくれぇ〜〜〜」
     子供:「 ZZZZZZZ・・・」

     曲がってしまった・・・
     うねうねと車は進んで・・・

     主人:「あれ?  なんか違う」
     (ほら来た!!)
     主人:「おかしいなぁ」
     (だから、あのまま戻ればよかったのに)
     主人:「また、迷ったんかのぅ」
     (迷ったんだよ。 ばーか、ばーか)
     にゃお:「ねぇ、もういいから元の道に戻ろうよ(怒)」

     さすがに主人、ヤバイと思ったのか、素直に道を引き返して元の道に出た。
     今度こそ、そのまま来た道を戻る。 戻る。 戻る・・・ C= ( ̄ー ̄;;) ふぅ〜

     どっと、疲れた。 ほんっとうに疲れた。 
     ちゃんと調べなかったり地図を忘れたにゃおたちが悪い。 だけど今回のってひどすぎない?
     にゃおたちって、おバカねぇ。 バカ一家だわねぇ。 一番悪いのは・・・あえて言わないけど。
     でも、面白かったからいいか(≧∇≦)にゃっはっは♪


     後日のこと。

     お盆に実家に帰った時、母と妹にこの話をした。 3人で涙を流して大笑いした。
     ひとしきり笑ったあとで、2人が言った。

     母:「毎回、そういう話を聞いて思ってたけど、Mさん(主人の名前)って方向音痴よね」
     妹:「あー あたしも、そう思ったぁ。 どう考えても方向音痴だよねぇ(笑)」

     ・・・やっぱり、そう思う? 
     にゃお、密かに思ってたのよね。 毎回、どこかに出かける度に、にゃおにナビゲーターやらせてさ。
     にゃおも地図を見るのも苦手だし、方向音痴だから、いつもケンカになって・・・
     だけど、考えたら動物園なんか、もう3〜4回行ってるのに、毎回、進入路を間違うよね?
     左折するんだから左車線に入っておかないといけないのに、いつまでも右車線を走ってさ。
     あれ、やっぱり、そうだったんだ? アンタ、方向音痴だったのね(苦笑)

     もう、にゃおは主人を信用しない。
     どこかに出かける時は、にゃおが自分で徹底的に道を調べておくわ。
     決して、主人に任せたりしないから。

     でもさ・・・
     徹底的に調べても、本番でやっぱり道を間違えたりするんだよね。
     間違った道を教えちゃったりしてさ。
     だから主人も思ってるんだろうな。 コイツ(にゃおのこと)は信用できないって。

     似たもの「ふーふ」ね。 
     そうね、そうなのね。

     。(o _ _)o ドテッ

終わりよければ、すべてよし。  ということで「完」

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