平熱
にゃおの平熱は低い。 子供の時から低かった。 だいたい３６度前後。
だけど別に低血圧じゃなかったし、貧血もないし体調的に問題はなかったのよね。
中学校の頃のある日のこと。
その日は５時間目が体育だったのだけど、給食を食べる頃からなんとなくだるかった。
変だな、食欲もあまりないし、微熱があるのかなと自分でも感じてた。 そこで、給食の
あとで保健室へと行ったのだ。
熱を測ってみる。 ３７度２分。 ああ、やっぱり・・・ だから調子悪いんだ。
どうしよう。 体育、休んだ方がいいのかな？（←っていうか、ぜひ休みたかったんだけど（爆））
保健の先生が体温計を見て言った。
「あ、たいしたことないじゃない。 ごはん食べた後はちょっと体温が上がったりするからね。
きっと、それでだよ。 ５時間目は体育？ これくらいなら大丈夫。 休んじゃダメ！｣
一瞬、ムッとした。
そりゃあね、確かに３７度２分って微熱よ。 普通の平熱の人にとってはね。
にゃおの平熱からしたら１度程度高いことになる。 これって結構、キツイんだから！
考えてみてよ。 平熱が３６度５〜６分程度の人が１度高い、３７度５〜６分の熱があったらどう？
かなりツライんじゃない？ 平熱の低いにゃおにとったら、３７度２分はそんな感じなの！！
それを数字だけで決め付けるなんてひどいじゃない？
確かに半分はこれで体育を休みたいなって思いがあったのも事実。 だけど、誰も彼もが
同じ平熱を持ってるわけじゃない。 休んじゃダメってったって、もうちょっと言い方があるでしょ？
保健の先生に「大丈夫」って太鼓判？を押されちゃったら、もう休めない。
にゃおは仕方なく体育に出たよ。 あの時の授業、なんだったかな？ 確か陸上でハードルだか
５０メートル走だか・・・ とにかく走ってばっかりの内容だったのよ。 もちろん、次の日は
バッチリ、３８度以上の熱が出て学校を休んだっけ。
先生のばっきゃーろー！！ 見てみろ、案の定、高い熱が出たじゃんかよぉ〜
頭ごなしに大丈夫とか言ってんじゃねぇよぉ〜
にゃおの子供も赤ちゃんの時から平熱が低めだった。
一度、小児科の先生に相談したことがあるのだけど、最近の赤ちゃんは平熱が低めの
低体温症の子が多いんですよって言われた。 それってどういうことなの？ 親が悪いの？
親がそういう体質に産んだのが悪いっての？ なんだか自分を責められてるようで痛かった。
保育所に通うようになってからは、毎朝、食後に必ず体温を測る。 夏場はそこそこの熱が
あるけど、冬場で寒い時なんかは、食後にも関わらず熱が３６度を切ってたりすることもある。
だから３７度２分を越えたら注意ゾーン。 こんな時は保育所を休ませることも多い。
自分の時のことがあるから、微熱だわって放置したりは出来ない。 元来、子供は熱が
高くても、見た目、元気なことが多いようだから、大丈夫なのかもしれないけど、それが
あとあと高熱を招いてしまいかねない。 その時、一番ツライのは子供なのだ。