『I'm here!!』
にゃおが短大生の頃の事。
近所のイトコが、面白いものをやる・・・と言って、あるモノを妹にくれた。
それは小さなキーホルダーのようなものだった。 四角いプラスチック製のものがついていた。
イトコ:「これな、音に反応して鳴るんよ。 だから大事なものにつけておくと、
どこに行ったかなって探す時に、大きな音を立てたら、ピピピッて場所を教えてくれるんよ」
へぇ〜
妹も母も感心しきり。
それじゃ、試してみようってことで、そのキーホルダーのようなものに声をかけてみる。
し〜〜〜ん・・・
あれ? 鳴らないね。 もうちょっと大きな声で呼びかけてみよう。
おーい。
ピピピッ!!!
おお、すんげぇ〜(笑) こりゃあ、いいねぇ。
妹はよく物を置き忘れて探すからちょうどいいんじゃない?(笑)
ある日のこと、夕食も終わり、みんなでテレビを見ていた。
何かのお笑い番組だったと思う。 みんなで大笑いしながら見てたっけ。
妹:「あれ? 今、何か音がしなかった?」
母&にゃお:「? ううん」
番組は続く。 もう、おかしくておかしくて、おなかがよじれそうなくらい笑っちゃう。
ピピピッ・・・
にゃお:「ん? 今、何か鳴らなかった?」
妹:「うん、なんか聞こえた」
母:「そう? お母さんには聞こえなかったけど?」
さらに番組は続く。
ギャハハ!! もう、涙が出るぅ〜〜〜(≧∇≦)
ピピピッ!
妹:「音がした!!」
母:「お母さんにも聞こえた!!」
にゃお:「何の音?」
はい、もう、みなさん、お分かりですね。
妹がもらった例の音に反応するキーホルダー。 あれが、にゃおたちのバカ笑いに反応して
鳴ったのでした。 感度いいねぇ。 これなら、いざって時の物探しに役に立つね。
そんなことを言いながら、その日はそれで終わったのだけど・・・
その後も、キーホルダーは事あるごとに、にゃおたちの声に反応してピピピッ!!と鳴った。
妹はキーホルダーを机の引出しに入れていた。 時期は冬。 妹の部屋のドアは閉められていて
そこからリビングへ来る途中には防寒用に天井付近から床下まで届くくらいのカーテンが
つけられていた。
にもかかわらず、キーホルダーは、リビングに居る、にゃおたちの声に反応した。
いや、正確には、にゃおの声に反応した。 にゃおが何かに、わっと笑った時、必ずと言って
いいほどキーホルダーは反応した。 不思議と母や妹が、かなり大きな声で誰かを呼んだり
バカ笑いしてもキーホルダーは反応しなかった。 それなのに、にゃおがちょっと大きな声を
出したりすると、とたんにピピピッ!と鳴るのだ。 何なんだ、それ。 失礼ね!(苦笑)
結局、キーホルダーは一度も使われる事なく妹の机で電池を自然消耗し、ガラクタへと変身した。
その後、そういうキーホルダーが世にブレイクした記憶もないから、あんまり実践的な物じゃ
なかったのかもしれない。
それにしても、妹にも母にも反応しなかったキーホルダーが、にゃおの声にだけよく反応したって
ことは、にゃおの声がデカイってことなのかい? ま、確かに小さいとは言えないけどさ(~_~;)
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