反対意見
最近の世の中の情勢不安も手伝って、いろんな討論が熱い。
それはとてもよいことだと思う。 いろんな人がそれぞれの物の見方からいろんな考えを
持っていて、言われなければ気がつかないことであったり、なるほどぉ〜と考えさせられる
ものであったりするからだ。
ところが、以前から気になってしかたないことがる。
それは国会での出来事。 日本の政治には○○党といって、いわゆる考え方や目指す方向が
同じ人たちが集まってグループを作っている。 時には自分の利益を優先して、必ずしも同じものを
見ていない人も属しているようだけど。
とある法案を審議する時、必ずと言っていいほど、反対を唱える政党がいる。 それはいい。
誰も反対しないまま、国を左右するような問題が決議されてしまうことほど恐ろしいことはないから。
問題はその後。
A党:「・・・というわけで、この法案を提案いたします」
B党:「反対!! それは現憲法に抵触する恐れがあります。 認めるわけにはいきません」
C党:「我々も賛成するわけには行きません。 これは立派な憲法違反ですから」
なるほどね。 確かに、憲法違反なのかもしれないね。 で?
B・C党:「で・・・って。 憲法違反なわけですから、我々は断固として、その法案を認めるわけには
いかないのです」
だから?
B・C党:「こんな法案を通せば、我が国はまたもや、戦争国家に逆戻りしてしまうでしょう」
うん、それはわかったって。 だからどうだってぇの?
B・C党:「・・・・・・・・」
上の会話は、わかりやすく表現したかったから適当な話題をアレンジして書いてみたけど、いつも
こんな感じ。 反対は唱えるけど、それじゃ、どうしたらいいかってことまでは考えてないわけね。
知りたいのは、反対の意見じゃない。 だったら、どういう方向がベストだと思っているのかって
ことよ。 反対するだけなら、誰にだってできる。 反対はするけど、それじゃ、どうしたらいいのか
ってことになったら黙ってしまうなんて無責任でしょ? 反対するからには代案を提示するのが
筋なんじゃないの? それすら提示できなくて、反対を叫ぶアンタたちはただのダダっ子にしか
見えない。 場合によっては、絶対に反対した方がいいんだけど、それ以外に、今の時点で
ベストの案がないってこともあると思う。 そんな時は苦渋の選択を迫られるのかもしれない。
それにしても何に対しても、まず反対するっていうだけの姿勢は改めて欲しい。 そう思うのは、
こちらのわがまま?
これは自分たちにも言えることかもしれない。 町内の会合で、学校のクラスの話し合いで、
家庭の団欒の場で・・・ 何かの意見に反対はするけど、どうしたらいいかってことまで
ちゃんと話し合えてるんだろうか? 「とにかくダメなの!」なんて押し切ってないだろうか?
あなたはどう考えますか?
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