クレヨンしんちゃん症候群

     何度も話題に出るのだけど、にゃお家の食事をする場所には
     テレビがない。 そして、夕食の時間帯が19時〜20時に
     なることが多いので、いわゆる「お子様向けアニメタイム」には
     テレビが消えている。 そんなわけで子供は長い間、テレビ
     アニメと言えば、某教育番組の中でやるものくらいしか見たことが
     なかった。 もっともCMや子供向け雑誌などで見るから
     アニメのキャラクターそのものは、よく知っている。

     年少さんの時の運動会で「とっとこハム太郎」というアニメの
     テーマソングを使っての踊りがあって以来、子供はハム太郎の
     アニメをかかさずに見るようになった。 にゃお地域では土曜日の
     朝7時半からの放送で、土曜日も保育所に行く子供はリアルタイムで
     見ることができないのでビデオに撮っておいて見る。 しばらくは
     民放のアニメテレビと言えばそれだけだったのだけど、
     他のアニメ番組も見る機会があって、今では時間が合う時や
     主人とのチャンネル争いに勝った時にはアニメ番組を見ている。

     中でも特別、子供の心を捉えたのは「クレヨンしんちゃん」だった。
     この番組、某雑誌で連載されていたものがテレビアニメ化され
     爆発的な人気を呼んだ。 と、同時に、内容、ことに主人公の
     「しんちゃん」があまりにお下品で子供番組にふさわしくないと
     物議もかもしている。 「しんちゃん」に影響された子供たちが、
     「しんちゃん」の真似をして困るんだそうだ。
     確かにね・・・ 見てると、おちんちんや、おしりを出してみたり。
     若いお姉さんに目のないエロ幼児だったりして苦笑する場面も
     多いけど、鋭い指摘と風刺の効いた内容で、にゃおからしたら
     文句なく面白い。 子供にも面白さがわかるのか大爆笑して
     見ている。

     さて、そんな子供、ある時、「しんちゃん」が後ろ向きでおしりを
     ペロリと出し、ふりふりしながら踊り、最後にはぷぅ〜っとオナラを
     する場面を見た。 すっかりそれが気に入ってしまったらしく、
     以来、真似をするようになった。 「見て見て〜」と言いながら、
     白くて可愛いおしりを出し、ぶりぶり〜♪と楽しそうに左右に
     振ってみせる。 終いには自作で勝手に「おしりの唄」を作って
     歌う始末(爆)

      ♪ ぶりぶり♪  もひとつぶりぶり♪
        ついでにおまけにぶりぶり♪
        よかいめ(四回目のことらしい)ぶりぶり♪
        さーいご、さいごに ぶりぶりぶり♪

       (曲をお聞かせできないのが残念なくらい)

     これをフルコーラス歌わないと終わらないのだ。
     子供は家でトイレに行く時は、まだ下半身丸出しにして行くのだけど、
     その時も、この「儀式」が終わらないと行かない。 本人は漏れそう
     なのに、それでも義理堅く「ぶりぶり」して行く。 その後で前を抑える
     ようにしてトイレに走っていく後姿を見て、にゃおは苦笑するばかり。
     やれやれ、「しんちゃん」が子供に見せたくないテレビ番組って言われ
     ちゃうのもわかる気がするよ(笑)

     だけどね、この「ぶりぶり」は子供の中ではちゃんと「場をわきまえて」
     やってるんだよね。 保育所では、『まじめで、自分の感情を抑えてる
     (先生談)』の子供。 きっと何枚も猫をかぶってるに違いない。
     本来の自分は半分も表現できていないはず。 そんな子供に取ったら
     家での「ぶりぶり」は100%の自分の姿。 それをも封じ込めて
     しまったら子供は一体どこで『自分』を発散させたらいいんだろう。
     冗談で保育所でもやればと言ってみたら、「するわけないでしょ!!」
     って真顔で怒られた(笑)

     ま、いいんじゃないの? 大人になってもやるわけじゃないだろうし。 
     こんなことして見せてくれるのも今だけだよね。 
     ああ、ビデオ撮っておきたいな。 でも家にはビデオないもんなぁ。
     せめて写真でも撮っておくか?  写真を撮るって言ったら、絶対
     やってくれないだろうな。
     なんかいい方法はないかしらん?(* ̄m ̄) プッ

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