農協購買部

    今じゃ「JA」って洒落た名前がついてるけど、もともとは農家の為の組合なのね。
    普通の銀行とほぼ同じ業務をするけれど、ハッキリと違っているところがひとつ。
    それは大抵の場合、信用部(銀行にあたる業務をするところね)に「購買部」ってのがくっついてること。 
    実家のように農家が多い場所では、農作業用の機械に始まって長靴だの軍手だの、農薬にモグラ取り機
    などなど、さまざまな雑貨が売ってある。 これが今にゃおが住んでるところみたいにちょびっと都会で
    農家が少ない地域だとスーパーみたいに食料品とかを扱うようになる。 結婚してすぐに田んぼの
    時期になって、にゃおは初めて地元の農協へ出かけた。 田んぼの下準備のための農薬を買うためにね。
    まず、驚いたのは、ここの農協は信用部の隣りに農協スーパーがあって、さらにその後ろに購買部が
    あったこと。 品揃えも豊富だし、欲しい品物がなくてもすぐに入荷する。 おお〜 さすがに都会じゃ〜と、
    にゃおは感動すら覚えたもんよ。 これ、なんだろう??? って首をひねるような道具もあったりして、
    結構オモシロイ。 ただ、「やっぱり都会なのね」と思ったことが一つあった。 それはいわゆる
    「劇薬指定」の農薬などを買う時。 もともとこういうのは薬局で買うにしても購入記録ってのに
    署名・捺印が要る。 でも田舎では農協職員ってほとんどが地元の人で買うのも決まった人が多いから、
    顔を良く知ってる。 そうすると印鑑なんて要らないの。 
    印鑑は? ああ、要らん要らん・・・てな感じ。 でもここは違う。 どんな人にでもキッチリと署名・捺印が
    求められる。 ちょっと寂しい感じがしたな。
    その購買部も年々農家の減少にともなって規模が縮小されて、雑貨用品はなくなっちゃった。
    それらは生活雑貨専門店でも手に入るけど、所詮は一般家庭の人用だから。
    今じゃ、希望の品質の品を求めて遠くの店まで出かける始末。 
    農協購買部、かむばぁ〜っく!

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