AWの2巻及び5〜9巻、11巻の一部に関するネタバレ満載のSSです。原作読んでなくてアニメ
見てる方にはネタバレ満載なのでご注意を。とりあえず、一粒で二度美味しいかも……しれ
ないSSです。まぁ、落差も激しいんだけど(汗)
















 私は祈る……今の私にはそれしか出来ないから……。彼が、彼の魂がそしてこの世界が
救われる事を願い祈り続ける。

 破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊。我は破壊をし続ける。
彼女を殺した者達を、この世界にいる者達を滅ぼす為だけに動き続ける。

「これで終わりだっ!!」

 殲滅者の一撃が我が宿りし者を滅ぼす。だが、無駄だ。我は何度でも蘇る。そう、何度
でも……何度でも蘇り続ける。

「どうする? この鎧があれば君は……」
「ぼくは強いなりたいんだ。例えそれが呪われた鎧でも」
「なら交渉は成立だ。受け取るが良いさ、この災禍の鎧を」

 5人目……。滅ぼされ主が変わろうと我を求める者達は尽きぬ。
力、それを求め禁断とされる我を纏う。

 サァ、我ヲ纏エ!!

 6人目……取り付いてしばらくは様子を見ていたが、このままでは埒が明かぬと判断。
窮地の際に唆して纏わせる。
 戦いの中では我の真の姿の片鱗を現しはしたが力不足。そんな事をしても我からは逃れ
られぬ。我に宿りし怒りとその憎悪は決して消える事はない。

 我ヲ裏切ルノカ!! 汝マデモガ、我ヲ裏切リ、滅シヨウトイウノカ!!

 積年の敵を滅ぼそうとした我を宿主の意思が邪魔し、手に持つ刃を我に向ける。やはり
この者もかつての殲滅者達と何も変わらないのか。

「この剣は、お前を傷つけない!!」

 嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ。人は欺き騙し続ける。最初の主はその行為によりこの世界から消え、
主の恋人は憎悪の念で纏い我を誕生させた。我は、我は……彼らの無念を晴らす為にこの
世界の者達を滅ぼす。それが我を生んだこの鎧の奥底に居る者の願いならばっ!!

「この世界に、たった一人、お前を愛し、思いやってくれてる人がいるんだ!! その人を
 信じてくれ!!」

 直後、剣が我を貫くが、破壊は……されていない!?
 
 コ……レ……ハ……コノ光ハっ!! マサカっ!!

 ふぁ……る……

 ア、主殿……サフラン・ブロッサム!!

 ふ……ら……ん……!?

「ファル!!」
「フラン!!」

 我を滅ぼすのではなく……二人を、二人の残された思念を引きわせる為に、この者は。
 すまぬ、そして感謝する。最後の共闘者よ、願わくば汝がこの世界の禍根を断つを願う。

「ねぇ、ファル」
「何、フラン」
「あの時の言葉をもう一度聞かせて……」
「あ、あの時のって……」
「お願い」
「わ、分かった……愛してるよフラン」
「私も貴方を愛してるファル」

後書き

 アニメでようやく災禍の鎧の話になったので、何か書けないかなと思ってたらすらすら。
とりあえず主人公はクロム・ファルコンの憎悪の念が宿りし鎧が生み出した獣です。それ
以外の登場人物はあくまでサブです(ぉぃ まぁ、獣の本体は黒猫だろうけど(汗)
 獣の発言のところだけはカタカナにしてます。原作からしてそうだし。かなにしようか
と思ったけど後の事を考えました。はい。

 本当はクロム・ファルコンとフランをメインで行こうかと思ったのですが、獣の方が書
きやすかったのとフランそこまで喋らないやと思いこんな状況です。

 しかし、封印は良いが常々思うんだが、空気読まないどっかの副会長が何かしらの手段
で侵入して持ち帰り、次の戦いの時に運命を装着して登場。ふざけんなっ!! の事態にな
るか、研究会の本部で会長……散々伏線張っているあの王と思われる。との戦いでピンチ
の時に、家から飛んできてシルバー・クロウが装着!! が浮かんで仕方ない(汗)
 装着するならやっぱ皇居のあれなんだろうけど。あっちのは八神倒さない限りまず無理
だろうな、やっぱり。
 理論鏡面を無事習得できたとして、反射でメタトロンを倒せたとしてもだ。あの王の技
と思われる、リザレクト・バイ・コンパッションが飛んできたらどうなるんだろう(汗) 
それでそのまま次回に続くだったら(ぉぉぃぃ)
 つらつらと書いてみたが、上記の予想だけはマジで外れてくれる事を願う。
































 ここから伏線及び11巻の七王会議の後で起きた、加速研究会側の出来事でこんな出来事
があったらと思い書いてみたもの。あれだけ伏線張ってて研究会の会長が違ってたら泣く。



 神獣エネミー、メタトロンが守護せし東京ミッドタウン・タワー内、加速研究会の一室。

「そう、お疲れ様。アルゴン・アレイ、アイボリー・タワー」
「いやぁ、浄化成功とはまさかの予想外でしたわ」
「……。贅沢を言えば隠した場所を知っておきたいところでしたが」
「仕方ないですね。元はと言えばブラック・バイスが失敗しなければ今頃は……と言うと
 キリないんですけどね」
「ところで、会長。その本人何で椅子になってるんです?」

 失敗した張本人ブラック・バイスは今現在、会長もとい白の王の尻に敷かれ……もとい
四つんばいの状態になり背中で彼女を乗せている状態、人間椅子にされている。なお、積
層体アバターではなく、人間体の擬似アバターを利用している。

「ああ、彼が言い出した事よ。無様に負けたあの時の出陣の際に、失敗したら貴女の言う
 事を昔に合った漫画の如く、三つ聞いてあげますよと言ったのよ」
「あちゃあ、そりゃ負けフラグっていうものや」
「無様だな」
「う、煩いですね……」
「誰が喋って良いと言ったのかしら? バイス」
「ぐはっ」

 白の王の手が人間椅子状態のバイスの尻を遠慮なく何度も叩く。支える腕が折れかける
がそこは執念か、辛うじて持ち堪える。

「今の貴方は椅子なんですから。言葉を発するなんて言語道断ですよ」
「……」

「それはそうと、どうします? シルバー・クロウが理論鏡面を習得する可能性を考えて
 備えますか」
 
 とは、アイボリー・タワー。

「あの子ねぇ、ちょっとひっかかるんやけどなぁ」

 とは、アルゴン・アレイ。

「予定よりちょっと早いけれど、ネガ・ネビュラスの方に移動させましょうか」
「あの子を移動させるんです?」
「もう少しの間は今の位置に居て貰っても良かったのですが、シルバー・クロウと対決す
 る事でどうなるか、試してみたくなりました」
「ぐ、は、発言よろしいでしょうか?」

 とは、そろそろ体勢の維持が苦しいのか腕が震えているブラック・バイス。

「特別に許可します。何かしら? バイス。」
「あの男、シルバー・クロウとはそのような小細工をしなくても、彼は必然的に戦う事に
 なると思いますよ。何となくですがね」

 それを聞いて白の王は目を少し細めながら。

「覚えておきましょう。さて、二つ目の願いが決まったのでここで宣言しましょうか」
「ちなみに一つ目の願いは何だったのです?」
「勿論、私の言う事を無制限でどんな事でも実行するです。仮に死んでもすぐにちゃあん
 と生き返らせてあげますけどね。三つ目の願いをきちんと叶えたらその時点で終了」
「南無南無やなぁ」

「二つ目の願いに関してですが、この二人の言う事も聞いてもらいましょうか」
「なっ!? ぐはっ!!」

 ついに腕が折れて、無様に顔面から地面に突っ込むバイス。直前に立ち上がり、そんな
彼を尻目に白の王は宣言する。

「二人は私以上には無茶は言わないでしょうけど。それぞれ一つずつ叶えて上げなさい。
 良いかしら?」
「わ、分かりました」

 後日、三つ目の願いをきちんと叶えたバイスの状態はボロボロだったらしいが、、二人
の願いと、白の王が言った三つ目の願いがどんなものだったのか、それは永遠の謎である。




 真の後書き

 負けたらペナルティ合っても良いよね。サフラン・ブロッサムとクロム・ファルコンを
ああいう目に合わせた張本人の一人、ブラック・バイス。何となくお仕置きされないかな
と思って書いたのがこれです。本来は二つに分けてたのですが一つにしました。
 つか、これを書いたのが土曜の日記の後なのはここだけの話です(汗)
 本当は手じゃなくてザ・ルミナリーで叩いてもらう予定だったが、形状わかんねぇ(汗)
で泣く泣くカット。表に出てきてない神器だから白の王が持ってる可能性は大なんだろう
けど、違ってたらやはり泣く。ゲットできる可能性があるの、今のところこいつら以外は
いないとおも……う。新キャラでも出ない限りは(汗)