ホワイトクリスマス
奇跡が起きて
私は元気になって
大好きな人と一緒にいられて
お姉ちゃんと学校に通えて
幸せに包まれながら・・・・・時が流れていく
祐一 「わりぃ、遅れちまった・・・・」
街中が雪に覆われていた
もう2度と見れないと思った風景
もう2度と会えないと思った大切な人
栞 「許しませんっ」
心とは裏腹に素直じゃない言葉
それももっと一緒にいたいから・・・・
商店街のスピーカーからジングルベル
街中がお祭りのような喧騒に包まれている
栞 「今日はクリスマスですね」
祐一 「ああ、そうだな」
素っ気ない言葉
栞 「それだけですか?」
祐一 「今、お金無いんだよ」
栞 「む〜」
頬を膨らまして抗議する
祐一 「まぁ、期待しないで待っててくれ」
栞 「じゃあ、しません」
祐一 「それは・・・・なんか悲しいぞ」
一緒にいられる幸せ
去年は考えてもいなかったこと
私が今生きていること
祐一さんが一緒に側にいてくれること
今朝、お姉ちゃんが送ってくれたこと
寒いのにアイスを祐一さんと一緒に食べていること
ジングルベルを今聞いてること
全部幸せ
祐一 「なんか今日は嬉しそうだな」
栞 「いつも嬉しいですよ」
祐一 「いや、そうじゃなくていつも以上に・・・・って栞、凄く恥ずかしいこと言ってるぞ」
栞 「祐一さんは照れ屋なんですよ」
そう言って腕を組む
好きな人のぬくもりを感じられる
目をつぶっても一緒にいることが分かる
もう会えないかも知れない・・・・一度はそう思った
今も時々、自分がいなくなるかも知れないと不安になる
だからぬくもりを感じていたい
ずっと一緒にいたい・・・・
私は強く腕を掴む
祐一さんは一瞬驚いた顔をしたけど・・・・そのままでいてくれた・・・・
気付くとあの公園に来ていた
私がお別れを言った場所
祐一 「栞」
栞 「なんですか?急にあらたまって・・・・」
祐一 「こ、これを・・・・」
顔を真っ赤にさせてポケットから何かを取り出す
栞 「開けてもいいですか?」
祐一 「あ、ああ」
小さな包み
開けると小さな指輪
イミテーションの指輪・・・・
祐一 「俺にはまだそんなのしか贈れないけど・・・・」
栞 「・・・・・」
祐一 「ずっと一緒にいて欲しい・・・・」
クリスマスの突然の言葉
ずっと自分が思っていた言葉
祐一 「ドラマみたいだろ?」
栞 「・・・・・」
祐一 「あ、あれ安物だから嫌だったか?」
栞 「・・・・違います・・・・」
祐一 「なら・・・・泣くこと無いじゃないか・・・・」
栞 「とっても・・・・嬉しいです・・・・ただ、嬉しすぎて・・・・」
雪が降ってきた
雪は舞うように降ってきて
優しく2人を包む
2人に永遠の祝福を・・・・
終わり
あとがき
どうもdaiと申します
拙い文ではありますが捧げさせて頂きました
こういう話は初めてなのでいろいろと反省すべき点がありますが、楽しんで頂けると嬉しいです
というより短編に慣れていませんね・・・・
またお会いできると嬉しいですね、それでは♪
<管理人からのコメント>
どうもありがとうございます。ふう、栞SS・・・。書いたこと無いので参考になる作品でもありますって、無人さんのにも
同じ事を書いたな・・・。バリエーションが無いのか俺・・・。それは良しとして・・・。今から書こうとしている名雪SSに多少
にている・・・。まあ、内容とは似たり寄ったりですから、良いですが・・・。ふう、とても温かくて良いお話だと思いますよ。
僕としてはお気に入りの作品に入りそうです。ふう・・・。何でこんなコメントしかかけないのだろうか・・・。仕方が無い。
あとでまたじっくり読ませてもらいます。では、SSを捧げてくれてありがとうございました。