「もう良いかな……」

 もう少し舐めていたかったが我慢できなくなった俺は、自分の物を
取り出し、先端をそこに擦り付け少しして挿入をし始める。

「んっ……えっ!! いやぁぁぁっ!! な、何をす……い、いたっ」
「亜麻音ちゃん」
「え、いや、止めてくださいっ!! い、痛いっ」
「もう遅いよ……入るよ」

 必死にそうはさせまいと暴れるが、がっちりそれを抑えて入れると
途中で強い抵抗に合う。

「亜麻音ちゃん、ひょっとして初めて?」
「ぁぁ、そ、そうです……い、痛い。ぬ、抜いてください」
「大丈夫、すぐに気持ちよくなるから少し我慢してね」
「そ、そんな、いやぁっ……う、動かないで……ください」

 そんな亜麻音ちゃんの哀願を無視して俺は腰をゆっくりと動かす。
処女であっただけにそこはきつく激しく動く事は出来ないし、出来た
としてもすぐに出すだろう。亜麻音ちゃんの反応を見ながら動続けて
いると、痛みとは違う声が少しずつだが出てきている。

「亜麻音ちゃん、ひょっとして感じてきてる?」
「そ、そんな事……あ、ありません。痛いだけ、あっ」
「本当かなぁ? こうするとどうかな?」

 亜麻音ちゃんのクリトリスを擦るように動きを変えると締め付けが
きつくなる。が、同時に僅かに快感の声が聞こえたので、クリトリス
を刺激する動きを続けてやる。

「あぁ、いやぁ、もう止めてぇっ、ひぁっ!!」
「亜麻音ちゃん、そろそろ出すよ」
「ああ、だ、駄目です……膣内には出さないでください……」
「ずっと亜麻音ちゃんにこんな事をしてみたかったんだ。ぁぁ、
 もう出るよ、くっ!!」
「あぁ、いや、今日は危ない日なのに、あぁぁぁっ!!」




 それから少しして……俺は亜麻音、いや白金岬の婚約者になった。
あの後は少し大変だったが後始末をしつつ、彼女に写真を見せ言う事
を聞くと約束させてその日は終わり、お見合い相手と別れさせたまで
は良かった。
 その後、彼女の両親にあれこれと妨害されかけたが……何とか乗り
切った。すごく大変だったのは言うまでもないが。

「さて……今日も家に帰るか」

 家では彼女がが待っている。そう……俺の物になった彼女が。


「なるほど……こちらではこうなりましたか」

 彼の後姿を見ながら呟くは受付嬢。ドリームクラブを消してからも
観察対象である彼を見続けていた。


「別の世界では不幸になりこちらの世界では一応幸せになった。
 まぁ、その代わりに彼女は不幸になったんですけどね」

 手帳にそう記し、彼女は闇の中へと姿を消す。

「さて、次はどの世界の彼を観察しましょうか」





後書き


 こちらは幸せ? になったバージョン。そして、受付嬢は(汗)
 おかしいなぁ。18禁部分はあまり書いてもあれなので簡略してますが
結末はこの通り。こちらでも不幸にしてやろうと思いましたがね。
 自分なりの亜麻音EDを見た後で少し考え、妄想してるのでこんな具合
にしました。
 本当なら、亜麻音の父親に結局ピーーとか、受付嬢にピーーな結末を
考えてましたよ。
 もし、次があるとすれば……誰を書くだろうかね。
 では、こんなところで。