はい、もう誰も期待してないと思われる、破滅させし者の続編です
まあ、フォースSRメンバーの方が何人か出てきますが、気にしないように
・・・・・寝たいな・・・・・眠いなぁ・・・













破滅させし者(火曜日 前編)












朝、いつものように起きて、いつもよりも早く家を出て、遅刻を免れたことを喜びながら学校へ向かっていた・・・のだが
祐一「・・・・・・・・」
名雪「・・・・誰もいないね」
教室には、誰もいなかった。
何故だ・・・・?
祐一「・・・・・今日、学校あるよな?」
名雪「うん、わたしはね」
祐一「・・・・・・・わたしは?一人称か?」
名雪「ううん、先生もだよ」
祐一は訳がわからず、少し混乱しているようだ。
名雪「そういえば、なんで祐一も学校にも来てるの?」
祐一「なんでって・・・今日、学校だろ?」
名雪「創立記念日」
祐一「・・・・・・・・」
馬鹿だな、祐一・・・
祐一「転校してきたばかりで、わかる方がおかしいだろうが!」
地の文に文句言わない。
名雪「昨日、プリントもらったよね?」
祐一「・・・そんなの、見ると思うか?」
名雪「思ってないよ」
名雪にさえ馬鹿にされる祐一。
祐一「ああ、名雪にさ!え!な・・・」
名雪「ひどいこと言ってる?」
祐一「当たり前だ」
名雪「ひどいよー」
本当、最低だなぁ、祐一よ。
祐一「うるせぇ!」
  ガラッ
・・・と、誰かが教室に入ってきたね。
警察「ここで何をしてるんですか?」
祐一「・・・・・警察?」
入ってきたのは、女の警察官・・・・
名雪「あ、香里ー」
警察「あ、名雪じゃないの」
てゆーか、香里だった。
祐一「香里・・・なんで警察の真似事なんかしてるんだ?」
香里「相沢君こそ何してるのよ」
祐一「名雪に連れてこられた」
祐一は即答した。
名雪「連れてきてないよ、祐一がついてきたんだよ」
香里「ヒモね」
さらっと、ひどい事を言う香里。
祐一「それはひどいぞ・・・っで、何してるんだ、香里は」
香里「アルバイトよ」
警察のアルバイトなんてあるのか?
祐一「知るか・・・まあ、何か手回ししてあるんだろうな」
さすが、香里だ。
香里「・・・まあいいわ、いまはパトロール中なのよ」
祐一「・・・学校をか?」
名雪「わたし、もう行くね」
香里「いってらっしゃい」
無視される祐一。
祐一「香里・・・サボってるのか?」
香里「違うわよ、ここも巡回しないといけないのよ」
祐一「んなワケないだろ」
香里「そうでもないわ・・・いま、変な事が起こってるらしいしね」
祐一「変なこと?」
祐一が聞き返す。
香里は真剣な顔になり、辺りを見回してから小声で話し始めた。



香里「最近、街に不信な人物が大勢確認されてるのよ」
祐一「ふぅん・・・」
香里「しかも昨日の深夜、刑務所に入っていた凶悪犯が全員逃げ出したらしいの」
祐一「・・・本当か?」
祐一は驚きもせずに香里に尋ねた。それどころか妙に落ち着いている。
香里「驚かないのね」
香里は、その態度を不信に思ったらしい。
祐一「まあな、脱獄するって噂は聞いてたからな」
香里「誰に聞いたのっ!?」
香里はらしくもなく大きな声を上げた。
祐一「秋子さんだ」
香里は凄い形相になった。
香里「・・・・本当に?」
もう一度、確かめるように訊いてくる。
祐一「嘘だ」
  バキャッ
脳天に香里の持っていた警棒が振り下ろされた。
祐一「・・・痛いぞ」
・・・痛いですむか?普通・・・
香里「当たり前よ!・・・人が真剣な話してるのにふざけないで欲しいわね」
祐一「でも・・・警棒は痛いよ?」
香里「まだ殴ってほしいの?」
香里は本気だ。
祐一「遠慮する」
祐一は根性がなかった。
香里「・・・それで、警察官総出でパトロールしてるのよ」
祐一「そうか・・・・って、なら、名雪は大丈夫なのか?」
香里「・・・・・・・・・・あ・・・・っ!」
なんだ、忘れてたみたいだな。
香里「名雪の所に行ってくるわ、相沢君はすぐ家に帰るのよ」
祐一「おい、俺も一緒に・・・・」
行くと言おうとした祐一だったが、ちょっと考えて・・・
祐一「わかった」
それだけ言って教室を出ていった。

(まあ、香里なら大丈夫だよな・・・鬼だし)
それはひどいよ祐一。










そして、祐一は商店街に来ていた。
祐一「・・・・・・・やっぱりな」
人通りが殆ど無い商店街。
道の向こうには、羽がひょこひょこ動いていた。
祐一「あゆーっ!」
祐一が呼ぶと、あゆはすぐに振り向き、走ってきた。
あゆ「祐一君だ〜っ」
嬉しそうに駈けてくるあゆ。祐一の胸に飛び込もうとする・・・が・・・・
祐一は、あゆの左手を右手で掴んだ。
あゆ「うぐ?」
そのまま円を描くように手をひねる。
あゆ「うぐぅっ!」
あゆの体が浮き上がり、反転する。そこにもう片方の手があゆの身体をさらに上に持ち上げる。
祐一「くらえぇっ!」
  ズドンッッ
あゆ「うぐっ!?」
そこに、肩から勢いよくぶつかり、遥か道路の向こうへ吹き飛ばした。
あゆ「うぐうううぅぅぅぅぅぅぅぅ・・・・・・・・」
  ズガンッ
あゆ「・・・・・・うぐ・・・・ぅ・・・・」
そして、走ってきた車に跳ね飛ばされたのだった・・・

















祐一「さて、これからどうしようかな?」
あゆ「うぐぅ・・・・・・・・・・」
祐一とあゆは、コンビニの前に座っていた。
あゆ「痛いよー・・・」
・・・・あゆといい祐一といい、なんで死なないんだ?
祐一「頑丈だからな」
・・・そうか。
あゆ「なんでいつも避けるの・・・?」
祐一「あゆが襲いかかってくるからだ」
あゆ「襲いかかってないもんっ!」
祐一「で、ここで何してたんだ?」
あゆ「うぐぅ、ごまかさないで・・・」
祐一「気にするな」
あゆ「うぐぅ・・・・えっとね・・・」
・・てーか、あゆ。
あゆ「なにかな?」
お前、確か売り飛ばした筈だよな・・・?
あゆ「逃げてきたんだよ」
そうかい。
祐一「それで、なんだ?」
祐一が話をせかす。
あゆ「えっとね・・・呼ばれたんだよ」
少し困った顔をしながら、あゆが答えた。
祐一「誰にだ?」
あゆ「秋子さんだよ」
祐一「秋子さんが?」
秋子さんがあゆを商店街に呼んだ?なんでわざわざ・・・・
祐一「ああ、金一封か」
祐一が何かに閃いたようだ。
あゆ「きんいっぷうてなに?」
やはり金一封の意味を知らないらしいあゆが、祐一に尋ねる。
祐一「金一封ってのはな、何かを協力したり貢献した人に感謝のしるしとして渡すものだ」
あゆ「それがどうかしたの?」
祐一「要するに、秋子さんは警察に協力して、それをもらおうと考えてるんだと思う」
あゆ「なにを協力するの?」
しつこいあゆあゆ。
あゆ「あゆあゆじゃないもんっ」
あー、そうね、そうだねぇあゆあゆ。
????「レリーズ」
祐一「・・・ん?」
あゆあゆ「呼んだ?」
あゆ「うぐぅっ!!」
祐一「おわぁっ!!」
あゆの隣に、あゆあゆさんが現れた。
ちなみに、呼んでないよ。
あゆあゆ「そう・・・じゃあね」
ばいばい。
音も無く、あゆあゆさんは消えた。
あゆ「・・・・・・・・・」
祐一「・・・・・・・・・」
二人とも、呆然としている。
あゆ「・・・・・祐一君、いまの何かな・・・?」
あゆが祐一に尋ねる・・・が、
祐一「わからん・・」
祐一がわかるはすがなかった。

あゆ「で、なにを協力するの?」
改めて、祐一に尋ねる。
祐一「だからな、食い逃げした幼稚園児を警察に突き出して、お礼に金一封を貰おうとしてるんだよ」
あゆ「・・・うぐぅ」
??「違いますよ、祐一さん」
祐一「あ・・・秋子さん」
あゆ「秋子さんだー」
いつの間にか、秋子さんが祐一達の前に立っていた。
秋子「こんにちは、あゆちゃん」
あゆ「こんにちはー」
いつも通りに挨拶を交わす二人。だか、人気の無い商店街で、のほほんとした二人は奇妙に映る。
祐一「で・・・結局あゆと何するんですか?」
秋子「悪者退治ですよ」
あゆ「正義の味方ごっこ?」
なんと・・・・幼稚な発想。さすがあゆあゆ。
あゆ「うぐぅ・・・」
祐一「悪者って・・・脱獄した犯罪者ですね?」
秋子「そうです。警察の方々の依頼なんです」
祐一「い・・・依頼?」
なんで秋子さんが、そんな依頼を受けるんだ・・・?
秋子「企業秘密ですよ」
・・・これ以上追求しても、意味がなさそうだった。
祐一「・・・で、依頼内容は・・って、企業秘密ですよね」
秋子「6名の脱獄者を捕獲する事です。最悪、重傷を負わせてでも捕まえろ、との事です」
・・企業秘密じゃないのか?
秋子「既に、この街は隔離されていますから、逃げる心配はないと思います」
あゆ「・・・この街って警察署があるんだ・・・」
祐一「いや、ない筈だ」
少なくとも祐一は、これまでにそれらしい建物を見た事がなかった。
秋子「貨物列車に潜伏してたらしいんですけど、ここの駅に列車が来た瞬間、貨物列車を止めて、この街から出ることの出来る経路をすべて押さえたらしいですよ」
ふむ・・・て事は、この街に脱獄犯がいるってことだねぇ。
祐一「・・・・えっと・・・」
あゆ「?????」
あゆは、わかってない。
祐一「要するに、警察署から逃げた犯罪者達が、この街にいるって事だ」
あゆ「・・・・・・・・・・・・・・帰るっ!」
祐一「待てぃ」
逃げるあゆの後頭部を掴む。
あゆ「うぐぅ、離してぇぇ・・・」
祐一「・・・・で、今から捕まえるんですか?」
秋子「はい、協力してくれますか?」
祐一「・・・俺もですか?」
秋子「はい」
祐一は、あゆを掴んだまま180度回転して・・・
秋子「逃げたらジャムですよ?」
祐一「うぐっ」
・・・・・・・逃げられなかった。
秋子「さて、時間が惜しいですし・・・行きましょうか」
祐一「・・・・・・はい」
あゆ「うぐぅ・・・」
断れない二人・・・
そして・・・・・・・












祐一「・・・・・・・」
いま、祐一は一人で商店街をパトロールしていた。
秋子さんが『手分けして探しましょう』と言ったので、単独で行動している。
・・まあ、今なら逃げる事もできるだろうが、そんな事をすれば、今日の晩御飯はジャム尽くしになるのは容易に想像できた。
鮮やかなジャムが、食卓を埋め尽くす所を想像してみる・・・・
祐一「・・・・・うげ」
・・・・・・吐き気がしたらしい。
祐一「でも・・・・一人でどうやって捕まえればいいんだ?」
祐一自身、少しは戦闘能力はあるが、それでも心許ない。
相手は犯罪者だ。今更、人を殺すのに躊躇する筈がないだろう。
・・・と。
祐一「・・・・なにやってんだ?あいつら・・・・」
道路の向こう側で、真琴と舞が対峙していた。
真琴「絶対ゆるさないんだから・・・!」
舞「・・・・・・」
祐一「なんか、無茶苦茶荒れてるな・・・」
祐一がぼやいた瞬間、真琴が動いた。
真琴の手には、何時の間にか火のついたねずみ花火があった。
真琴「えいっ!」
ねずみ花火を舞に向かって投げつける。
舞「・・・・ふっ!」
舞は、ぶつかる直前に、手刀でねずみ花火を撃ち返していた。
しかし、そこに真琴はいない。
舞「・・・・いない?」
ねずみ花火が、その先の水路に入る。
真琴「いっけぇぇぇっ!!」
舞「・・・・・・っ!?」
既に真琴は、舞の背後にいた。
真琴は、新たに打ち上げ花火と爆竹に同時に火をつけ、爆竹を舞の頭上に投げた。
  パパパパパパパパパンッ パパンッ
舞の頭の上で爆竹が炸裂する。
舞「なに・・・・っ!?」
舞は、殆ど花火をやった事がない。爆竹も知らなかった。
舞は、反射的に上を見上げる。
真琴「もらったぁっ!!」
そこを打ち上げ花火から飛び出た光弾が襲う。
舞の顔に完璧に当たった。
真琴「やった♪」
真琴はかなりうれしそうだ・・・・が、
舞「・・・・・?」
所詮は花火、当たった所でたかが知れている。
真琴「嘘っ!?」
祐一「馬鹿か、あいつは・・・」
他の人間なら、少しは熱がってくれるのだろうが、相手は舞である。
ちょっとくらいの痛みなど、別にどうでもいい事らしかった。
舞「次は、こっち・・・・」
舞が真琴の懐へ、急速に間を詰める。
真琴「あうっ!?このぉっ!!」
舞に向かって火のついた爆竹を投げつける。
舞「・・・・無駄」
左手で爆竹を無造作に払う。
右手が、真琴の腕にかかり・・・
祐一「そこまでだ、舞!!」
左手で引き抜いた剣が真琴の首に押し付けられる寸前で、祐一が止めに入った。
二人が、祐一の方を振り向く。
真琴「ゆういちーっ!」
真琴は、すぐに祐一の傍に駆け寄った。
舞「・・・・祐一?」
舞は、剣をしまうと、ゆっくり歩いてきた。


祐一「おまえら、なんで喧嘩してたんだ?」
真琴「あのね、この人が真琴の肉まんを食べたんだよっ」
真琴は、舞を指差している・・・
祐一「舞、本当か?」
いまいち真琴の言う事は信用できないらしく、舞に確認を取る。
舞「かなり、まずくない」
・・・肉まんを食べたのは事実らしかった。
作者「おい、祐一」
ちょっと言っておかないといけない事があるんだったよ。
祐一「なんだ、コルク」
作者「名前で呼ぶな。・・・あのな、真琴は家に返せ」
祐一「ああ、そのつもりだ」
真琴「ちょっとー、なんで真琴が家に帰んなきゃいけないのよぉっ!」
マコピーはご機嫌ナナメだねぇ。
祐一「もちろん、危険だからだ」
作者「てゆーか、真琴は書ききれないんだ、ワシが」
真琴「そんなの勝手すぎ・・・・」
作者「とにかく帰れ!」
  カキィィィィィィィィィィンッ
真琴「あうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ・・・・・・・」
真琴は・・・・星になった。
祐一「なんだよ、そのバット」
作者「いや、バットじゃない・・・・マリアちゃんだ」
いまワシが手に持っているのは、さむ○すさんの妹、マリアだった。
マリア「うぅ・・・・、コルクちゃんがいぢめたぁ・・・」
なかなか手に馴染むので、ついバット代わりにしているのだった。
・・・・・・・・って、
さむ○す「・・・・・いい度胸ですねぇ・・・・・・・・」
作者「はうっ!?!?!?」
すぐ後ろに、さむ○すさんが立っていた。
異常なほどの瘴気が放出されている・・・・・・・
風杯「私もいますよ・・・・?」
作者「うぐっ!?!?!?!?」
風杯さんもいた。
どうしよう、絶体絶命だよー。
そうだ!みさき先輩に頼んでみよう!
作者「みさき先輩、助けてぷりーずっ!」
みさき「嫌だって言っておくよ♪」
駄目だぁぁぁぁぁぁぁぁっ!
い・・・いや、まだまだ人材はいる!そうだ、澪ちゃんなら・・・
澪『嫌なの』
そんなぁぁぁぁぁぁっ!!
いや・・・よく考えれば・・・・・
風杯さんになら、切り札がある!
作者「風杯さん!もし攻撃したら、あの書きかけSSは全国に散らばることになりますよ!」
そう!あのSSをネタにして、なんとか上手く話を運べば・・・・
風杯「・・・ここで貴方が死ねば、同じ事です」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
作者「しまったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
二人「・・・・・・・殺す!!」











・・・所詮、こんなもんかのぅ・・・・人生なんて・・・・













舞「・・・・おなかすいた」
祐一「・・・・・・そうだな」






続く!!














作者「言うことないよ・・・」
アズサ「・・・・・そう」
作者「ああ、これの真琴の攻撃方法は、フォースSRの真琴の必殺技からきてます・・・」
アズサ「まあ、そうみたいね」
作者「フォースSRを知らない方は、ここのアドレスに行ってみましょう」
  http://www11.tok2.com/home/rotschilt/
アズサ「・・・・・宣伝?」
作者「うん、宣伝」
アズサ「・・・・もう、いいわね?」
作者「あい、それでは、またー・・・」