日曜はあなたと……  


 「春ですね…」
 「ああ、春だな…」
 「暖かいですねー」
 「ああ、春だな」
 「? 祐一さん?」
 「ああ…春だな」
 「もしかして眠いですか?」
 「ああ、かなり…」
 「それじゃ少しなら寝てもいいですよ」
 「………ZZZZ…」
 「クスッ、祐一さん子供みたいですね」
 私はそう言いながら頭を軽く撫でる
 と、祐一さんのバランスがくずれて私の膝の上に頭がのっかる
 まるで、
 「まるで、ドラマみたい」        「栞、日曜花見に行かないか?」
 唐突だった
 いつものようにお昼に中庭でお弁当を食べてるときだった
 「え、いいですけど、いきなりどうしたんですか?」
 「ん…ま、まあたまにはいいかなっと思ってな」
 なんか少しどもってます
 「本当にそれだけですか?」
 「ああ、そうだぞ」
 「……栞は変に鋭いからな…」
 ぼそっと私が言うと祐一さんはびくっと肩を震わせ…
 「…なんで人の心を読めるんだ!」
 「相沢君は考えてる事が顔に出るのよ」
 振り向くとそこにはお姉ちゃんがいた
 「香里なぜここにいる…」
 「あら、私がどこにいても問題ないとおもうけど?」
 「いや。それはそうだが…」
 「で、結局理由はなんですか?」
 「相沢君…まさか栞に酒を呑ませて変なことをしようと…」
 あ、お姉ちゃんの目が鋭くなった
 「ち、違う! 断じてそんな事は無い!」
 「じゃあ、どうしてですか?」
 「……栞…」
 「「え?」」
 お姉ちゃんと声が重なる
 「……栞との思い出は冬しかないから…その、なんだ」
 祐一さん…
 「…祐一さん恥ずかしい事言ってます」
 「だから言いたくなかったんだ…」
 「…当てられちゃったわね」
 「そういうことならかまわないわ。行ってらっしゃい、栞」
 「うん!」      
 
 「う…ん…」
 「祐一さん、起きましたか?」
 「…ん、ああ…悪いな栞。俺が誘ったのに…」
 「私は祐一さんとこうしていられるのが幸せですから」
 「栞…恥ずかしい事言ってるぞ」
 「いいんです。本当の事ですから」
 「…なあ、栞」
 「なんですか?」
 「幸せになろうな」
 「…はい」  
 人並みな幸せが嬉しい…    ドラマみたいじゃなくてもいい    お話以外でもハッピーエンドは迎えることができるから        
 ずっとこの幸せが続きますように

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   makotoです
 うう、なんかみみさんのSSと同じようになってしまった(−_−)
 ごめんなさい、こんな物しか送れなくて(陳謝)
 とりあえずこのSSは当分の間ネットでは公開するつもりはありません
 こんな変な物でも一応贈り物ですから(笑)
 もしどっかのページに載せたいなんてことがありましたら一応連絡ください
 それではまた会いましょう!
 あでゅー☆