夢を見た

夢の中には私がたくさんいて、楽しそうに笑っていた

その中に一人だけ悲しい瞳で私を見る私がいた

私の中の私へ 〜before opening〜

 

夢の中にはたくさんの私がいた
生まれたばかりの私
小学生の頃の私
病院にいる私…
他にもたくさんいる
どの私もずっと笑顔のままでいる…いや、一人だけ…

「あなたは何がそんなに悲しいの?」
私は笑っていない私に尋ねた
なぜ一人だけ悲しみの中にいるのか

−何故あなたは笑っていられるの?−
返されて答えに詰まる
そう…どうして私はいつも笑っていられるの?
本当は…本当は…   笑っている私の仮面が一斉に剥がれ落ちた
仮面の下から出てきた素顔にはありとあらゆるものが浮かんでいた
  不安、恐怖、悲しみ、欺瞞、絶望…
負の感情をイメージさせるものが際限なく続いていく
  −何故あなたは笑っていられるの?−
再び問われる  
−本当は苦しいのに−  
−本当は淋しいのに−  
−本当は…怖いのに−
「やめて! それ以上言わないで!」  
−でも、そんな事より…−  
−一番辛いのはお姉ちゃんに嫌われた事−  
ガバッ  
「はぁ、はぁ、はぁ……」
涙が頬をつたっている
どんなに笑顔を作ろうとしても作れない
お姉ちゃんの顔が浮かぶ
また大粒の涙がこぼれた   「…嫌な夢」
目覚めは最悪だった

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  makotoです
  今回はゲストに美坂栞さんを迎えてお送りしまーす
  おはようございます、栞さん
  「…おはようございます」
  あれ、どうしたんですか? 朝から暗い顔して  ※注(執筆完了時刻AM8:30)
  「朝からこんなくらいSS見せられたら暗くなります…」
  ま、まぁそうかもしれませんね
  「…どうしてこんなSS書いたんですか?」
  最初はゲーム終了後を書こうとしたんだけど、それだけじゃおもしろくないなぁっと思って…
  …あの、感想頂けます?
  「こんなSS嫌いです!」
  ぐぁ…で、でもちゃんとこの続きはハッピーに仕上げる予定ですよ
  「え、続き書くんですか?」
  ええ、元々終了後を書く予定だって言ったでしょ
  私は開始前と終了後の栞さんの心情の違いをSSにしたかったんです
  「そうだったんですか。だったら許してあげます」
  (ほっ、一安心)
  「ただし、続きも暗かったら…」
  く、暗かったら?
  「(ニヤリ)…お姉ちゃんにお仕置きしてもらいます」
  げ、それはきつい…祐一君が食らったあのコンボ(ループ参照)は嫌だ…
  「しっかり書いてくださいね」 
  はひ…じゃあ、そういうことでしめに入ってください
  「はい、わかりました…コホン」
  「えーと今回も駄文に付き合って頂いてありがとうございました。またのお越しをお待ちしていますっ」
  それでは皆様…せーの、
  「あでゅー☆」
  
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夢を見た 
夢の中には私がたくさんいた  
怒っている顔   泣いている顔  
拗ねている顔   悲しんでいる顔   そして…  
心の底から笑っている顔があった    
  私の中の私へ 〜after ending〜    
  夢の中には私がたくさんいた
生まれたばかりの私
小学生の頃の私
病院にいる私…
他にもたくさん私がいた  
そして私以外に祐一さんがいた
お姉ちゃんがいた
名雪さんも、北川さんも
お父さん、お母さん…
たくさんの人がいた


−よかったね−


私の前に悲しんでいた私がいた
でも、もうその顔に悲しみは無い
「ありがとう」  


−あなたは自分が皆に祝福されてる事を知った−

 
−あなたはずっと一緒にいたい人を見つけた−


−大好きなお姉ちゃんも帰ってきた−


−おめでとう、そしてありがとう−


「どうしてありがとうなの?」


−私はあなた、あなたは私だから−


−あなたは本当のあなたを見つけたから−

−ここにいるのは私以外は思い出の中の私−


−私が今を生きるあなたの分身−


  −だから、ありがとう−      


「祐一さん」
「なんだ?」
「私、祐一さんと始めてあった日の前日にある夢を見たんです」
「夢?」
「はい、夢です」
「どんな夢なんだ?」
「夢の中には私がたくさんいました。そしてみんな同じように笑っていました」
「でもその中に一人だけ、悲しい瞳をした私がいたんです」
「私に私は言いました『何故あなたは笑っていられるの?』って」
「私は何も言えませんでした。一方的に言われて、叫ぼうとしたときに目が覚めました」
「それは……きつい夢だな」
「昨日同じような夢を見たんです」
「またみんな笑ってたのか?」
「いいえ、泣いたり、怒ったり、たくさんの顔がありました」
「夢の中の私は私にありがとうって言いました」
「? どうして」
「いろんな事を知ったからです」
「それはあの事も入ってるのか?」
「……そ、そんな事言う人、嫌いです!」
「ははは、まぁそれはさておき」
「さておきじゃないですっ」
「これからもよろしくな、栞」
「……はい!」


−ありがとう、私の大切な人を見つけてくれて−  


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  makotoです
  今回は前回に引き続き栞さんに来てもらいました
  栞さんよろしくお願いします
  「よろしくです」
  さて、今回の話ですが…
  「ちょっと、私の紹介は?」
  おや、義姉さん。すっかり忘れてましたよ
  「忘れるなっ。それと、誰が義姉さんよっ!」     バキッ     ぐぉ、これは祐一君もたまりませんね…以後発言に気をつけなければ 
  「さっさと、終わらせちゃいましょう。ただでさえ後書き長いって言われるのに」
  はぁい、では感想をお願いします
  「まぁ、前回のに比べればいいんじゃない? あれは本当に殺そうかと思ったわ」
  そ、そうですか。栞さんはどうでした?
  「一応納得出来る終わり方ですね」
  ありがとうございます
  「それじゃ、長くなるからここらでしめましょうか」
  それでは
  「みなさんっ」
  「また会いましょう」
  「「あでゅー☆」」