歩と浅月の戦いを遠くから見ていたアイズの心中を書いてみた
SSです。一応、ネタばれ多大なのでコミックスを読む事を推奨


「良く逃げれたなアサヅキ」
「ラザフォードか。あいつらに捕まるほど俺も馬鹿じゃねぇ」
「確かに。だが、負けは負けだ」
「それを言うな…」
「どちらにしても、ナルミ弟の実力の一部は分かった」
「そうか?」
「ああ…一応な」


アサヅキの敗北。別に予想しなかった訳ではない
恐らく、ナルミ弟が勝つであろうとは一応踏んではいたが
キヨタカに同じように打ちのめされ、その弟にまで負けた
アサヅキの心境までは計り知れない…


「ちっ。次は必ず殺す」
「やはり、殺す気だったのか」
「俺はあんな奴が俺達を救えるとは思っちゃいない」
「それに関しては同感だ。今のあいつでは無理だ」



そう。今のままではナルミ弟にはまだ期待できない
手はあるにはあるが。まだ自分が動くわけにはいかない


「で、次はどうするつもりだラザフォード」
「あまり使いたくないが。リオ辺りが適任だろう」
「……理緒か」
「ああ。ついでに始末をしてもらいたい人物もいるのでな」
「俺がやろうか?」
「無理だな。 相手が月臣学園にいる教師なんでな」
「……今里か」
「多少電話でも話をしたが。 次の時にもし何らかのリアクションを
 起こすようであれば始末する」
「そうか。まぁ、相手が理緒となると奴も油断するだろう。俺やおまえと
 違って顔は見られた事はなかったんだよな」
「ああ……だから、選んだ」
「結局、俺達の手は血塗られた運命か」
「その通りだな。 いずれにしても人を殺しそして血塗られていく」
「その運命を変えるかもしれない男が奴だからな。俺は期待してないけどな」
「もうしばらくは観察するしかないだろう」
「理緒辺りが戦いをそのうち挑むだろ」
「キヨタカの予言通りならな」
「間違い無くそうなるんだろ。そういう運命だからな」
「運命か…」


ブレード・チルドレンの運命は常に血塗られた運命
それが、生まれてきた時からの宿命
決して逃れる事は出来ない。だが、もしナルミ弟が本当に
その運命を変えることが出来ると判断した時、俺は奴の前に
立ちはだかるとしよう。 全ては、これからだ



「じゃあ、俺は行くぜ」
「ああ。理緒によろしく」
「何でだよ、お前の方が早く会うんじゃないのか?」
「恐らくお前の方に先に向かうだろう。 こっちは今から仕事だ」
「なるほど。 じゃあ、またな。ラザフォード」
「まただな、アサヅキ」


さて。これからの行く末が少し楽しみだな…
期待しているぞ、ナルミ弟


そう思いながら、アイズもまた仕事へと向かうのであった



あとがき


まぁ、今回は原作を参考にちょっとした
会話を(ぉぃ) 多分こんな会話が裏ではされたのではと
思いながらですけど。なにか違うような気もします(苦笑)

次は…また18禁かなぁ…(ぉぃ)
何故か浮かびやすい(ネタとして)
どうなるかは不明。それでは、また