とある病院の一室。そこにはブレードチルドレンの四人が
集結していた。一人を除いて全員ほとんど傷だらけの格好で。
イズ・亮子・理緒・浅月は神妙な面持ちで会話を交わしている。

「はぁっ、何とか生き残ったな」
「良くそんな暢気な事が言えるね、香介」
「そうだよ」
「何にせよ、どうにかキヨタカのシナリオからは少し外れたな」
「ああ……そうだな」
「けど、これで終わりって事じゃないでしょ」
「理緒の言う通りだよ。このまま終わるわけじゃない」
「その通りだな……さて、どこから話そうか」
「ラザフォードとカノンが知っている事を全部」
「カノン君は居ないけど、アイズ君は全部知ってるんでしよ」
「あたし達が知らない事を全部言えばそれで問題ない」
「……。一つだけ確認しておく」
「「何?(何だ?)」」
「これから言う事を聞いて、後悔するな」
「……分かった」
「うん」
「覚悟はしてるから問題ない。ラザフォード、全部話しな」
「分かった……では話そう。俺とカノンが知っている事。”火澄”に関してだ……」


それは、三人にとっては悪夢のような話。そして、残酷過ぎるまでの運命。
それに会った為にカノンは全員を殺す道を選んだ。
結果としては誰も死なずに済んだがいつかは、それと対峙しなければならない。
話を終えたアイズは三人を見るがいずれも顔色が悪い……


「……。以上だ」
「アイズ君……それは真実なの?」
「理緒、こいつがラザフォードが嘘をつくと思うか?」
「分かってるよ、でも!!」
「はー、まったく。そんなのが居たなんてね。まっ、隠したがるわけだ」
「……」
「それを殺す役目を持っているのがナルミ弟だ」
「弟さんが?」
「そうなる予定だ。今回の件を踏まえてもどう転ぶかはこれからの行動次第だ
 俺はあえて足掻いてみる事にする。お前達はどうするつもりだ?」
「そうだな……清隆の野郎が神がかり的な力を持っていたとしても……」
「それでも諦めるわけにはいかないんだよね」
「まったくだね。諦めたらそこで終わり!!」
「すまないな」
「とりあえず、当面の目的はある程度は動けるようになる事」
「今のままじゃ退院しても動けそうに無いしね」
「学校も少しの間は休校になったみたいだし、良い骨休みにさせてもらう事にするよ」



場の雰囲気が和やかになった時、ドアのノック音が聞こえる。
そして、歩とひよのが入ってきた。


「よ、よう……」
「お見舞いに来ましたよ」
「わーい、メロンメロン」
「病院食は不味いから助かるぜ」
「まったくだね」

理緒、浅月、亮子はひよのが持ってきた見舞い用のフルーツセットを見るなり
同時に室内を走り出す。それを横目に苦笑しながら歩はアイズの方へと向う。


「よう。身体の調子はどうだ?」
「ナルミ弟。今回の一件に関しては感謝しておく」
「……。間違っても人殺しだけはしたくねぇよ」
「だが、それではこれから先どうなるかは分からないぞ」
「それでも足掻いて見せるさ。兄貴の思惑通りにいつまでも動いている訳には
 いかないからな」
「そうか。ならそれで良い」
「……」
「……」

少しだけ狂った運命の歯車はもう誰にも修正は出来ない。
これから先の運命、彼らはどう戦っていくのか。
それは、誰にも分からない。だが、それでも希望を掴むため彼らは足掻くだろう。
どんなに無様でも惨めでも。自らの運命を勝ち取るために。



後書き……

まぁ、カノン編のパラレルワールド(?)
まだ本編の方(ガンガン10月号現在)ではカノンとの戦いは続いているので。
自分なりの理想を書いてみたり(ぉ
あくまでカノンは死なないだろうし。辛うじて重傷が良いところで。
もしくは、後に第三者に殺される(まて)
いや、ほら。理緒が前に先生殺してるじゃないですか。
だから、そういう予想もありかなと。洒落にならねぇが。


とりあえず、火澄に関しては当然ながら断片的な説明しか出てないので
ここで書ける訳無いのでかなり省略(ぉ
まぁ、かなりヤバイ存在としか言い様が無いよなぁ。多分ブレードチルドレンの親。
城戸光正じゃねぇんだとか言わない。
もしくは、そう呼ばれるようになった存在の元凶。
まぁ、こんな予想当たってる訳無いだろうと書きたい放題。