なお、この物語はスパイラルの世界のifの物語であり
当然本編にはあまり密接に関係はしてません。
更に言えば最初のシーンはともかく。途中の料理のシーンの
事に関しては7巻の表紙を外して4コマを見た方なら
分かると思うので説明は省きます(ぉ
台詞などはほぼそのまま流用してますが。
残りのシーン(18禁も含めて)オリジナルなのでご安心を(何を)
では、物語に移ります。
なお、物語のif的な部分として歩はひよのと付き合ってて
なおかつ、肉体関係ありなのでその辺り宜しく(黙れ俺)
更に、ひよのは少々サービス精神旺盛です(この物語の中では)
その辺りも少々踏まえて読んでください。

「何でこんな事になったんだろうな……」
 ベッドに横たわっている鳴海歩は一人呟く。
両隣には結崎ひよのと竹内理緒が彼に寄り添うように眠っている。
「まぁ、仕方ない……のか?」
 そう呟くながらほんの数時間前の出来事を思い出してみる。
「いつの間にか眠っていたのか。っと、ここは何処だ?」
 いつもとは違う天井に軽い違和感を覚え少し記憶を探る。
「牛乳とちりめんじゃこを使った料理?」
「……できれば牛乳がくさらないうちに……」
 という頼みを受け歩は仕方ないので料理を作りに理緒の家に
行く事になった。退院祝いの時のを含めると二回目である。
「また随分と多いな」
「はい……」
 牛乳だけで20本近く。ちりめんじゃこも大量にある。
流石にこれだけを利用しようとするとちりめんじゃこはともかく
牛乳は腐る。仕方ないので牛乳はアイスを作る為に使う事にし
ちりめんじゃこは、チリメンジャコアイス・ご飯などにかけて食べて
いく事にした。なお、これのせいで理緒の家の冷凍庫には大量のアイスが
しばらく鎮座する事になる。
 そして、あらかた作り終えた後、理緒が出した飲み物を飲んで意識を失い
今現在に至る。
「そうだ。あの飲み物を飲んでいきなり眠くなって……」
 そこまで思い出してふと、手足に違和感を覚える。首を動かして手を見てみると。
「何で縛られてるんだ……」
 上半身はシャツ一枚の格好で、両手両足とも縄でベッドの端に固定されており
容易に動かす事はできない。何とかして動かそうとしてもびくともしない。
「あっ、弟さん。お目覚めですね」
「……。ああ」
「凄く不機嫌そうですけど大丈夫ですか?」
 歩が起きたのを見計らうかのように理緒が部屋へと入ってきて尋ねる。
「何で縛ってるんだ……外してくれ」
「駄目ですよ。まぁ、縛った理由を簡単に説明しますと」
「すると?」
「弟さんにあたしを抱いて欲しいからです。正確には抱かせますけど」
「はっ!?」
 一瞬、訳が分からず間抜けな答え方をする歩。その反応を見て
更に理緒は言葉を紡ぐ。
「あたし……弟さんの事が好きになってしまったんです」
「……」
「だけど、弟さんにはひよのさん居るし」
「あいつは関係ないだろ」
「関係ありますよ。だって付き合ってるんですよね二人とも?」
「……。ああ」
 図星である。隠していても仕方ないと思いあえて白状する。
「だけど。どうしてもこの気持ちが抑えられなくて。断られるの分かってますし」
「……」
「だから、睡眠薬で眠らせてちょっとベッドまで運ぶのは苦労しましたけど。
それで縄で両手両足縛って今に至ります」
「悪いが俺は……あんたの気持ちは受け入れられない」
「分かってますよ。だけど、どうしようもできないんです」
「……」
「かなり強引な手段ですけど。弟さんに抱いてもらいます」
「無理だな。俺はあんたを抱く気はない」
「弟さん。恋する乙女はどんな事だって出来るんですよ」
 そう言って、理緒は目を細めながら少し笑みを浮かべる。
小悪魔の笑み。歩にはそう見えた。
「弟さん、今何か失礼な事を考えませんでした?」
「気のせいだ……で、何をする気だ」
「これ何だか分かりますか?」
 そう言って透明な液が入った瓶をポケットから取り出す。
「いや、全く分からない」
「媚薬ですよ」
「なっ!?」
「元々は女性用ですけどね。男性にも効くようにしたんですよ」
「それを俺に飲ませる気か?」
「もちろんですよ。と言ってもそう簡単には飲まないでしょうね」
「当たり前だ!!」
「でも、これを見ても同じ台詞が言えますか?」
 そう言って理緒は一旦ドアの外に出て何かを引きずりながら再び部屋に入ってくる。
「なっ、ひよの!!」
 理緒が引きずっていたもの。それは、縄で縛られ身動きの取れないひよのだった。
猿轡もされていたが、理緒の手によって外される。
「鳴海さん!!」
「くっ、ひよの……」
「さて、どうします? さっきも言いましたけど。ちゃんと抱いてくれれば
ひよのさんには危害は加えませんよ」」
「……。分かった」
「鳴海さん!!」
「ひよのさんはそこでじっくりと見ててくださいね」
「理緒さん、後で覚えておいてくださいね」
 そう言って理緒に対し、不適な笑みを浮かべるひよの。とても、捕まっているとは
思えない人間の笑い方ではある。歩はそれを見て何処か安堵しているようだ。
 理緒はそれに少々腹が立ったのか再び猿轡を噛ませる。
「ただ、飲んでもらうのでは面白くないので口移しで飲ませてあげますね」
「くっ、んんっ」
 理緒が媚薬を口に含み、歩の唇を塞ぐ。飲まないように抵抗はしたいが、ひよのの事も
あるのでやむを得ず飲む事にする。
「今のがあたしのファーストキスですよ」
「……」
「薬の効果は後少ししたら出ますけど。その前に……」
 同じように透明な瓶を取りだし、理緒は自らも飲む。恐らく彼女が飲んだのは
オリジナルの媚薬なのだろう。
「今度は大人のキスでもしましょうか」
「……。ああ」
「ちゃんとしないとひよのさんがどうなっても知りませんよ」
「分かってる」
 ゆっくりと、顔を近づけていき、二人はキスを交わす。少しずつだが、ゆっくりと
理緒の方から舌を絡めて行く。舌と舌が絡み合う音が部屋の中に響き渡る。
「んっ、弟さんの舌気持ち良いです」
「……。くっ」
 少し顔を歪めて何かに耐える歩。それを見て理緒は意地の悪い笑みを浮かべて呟く。
「どうやら薬が効き始めたようですね。こういうのはどうでしょうか」
 そう言って、歩のシャツを肌蹴ると舌を這わせ始める。
「くっ、うあっ!!」
「弟さんの肌。綺麗ですね。女の子みたいですよ」
「や、やめ……うあぁぁぁ」
"ぴちゃぴちゃ"。理緒の舌が身体中を這いずり回る。媚薬で身体中が敏感になっている
歩にはそれだけでとてつもない快楽が身体中を駆け巡る。
「弟さん、可愛いですよ」
「可愛いと言われても嬉しくない」
「くすっ。どうやらあたしの方も薬が効いてきたようです」
 そう言って着ている服を脱ぎ下着だけの姿になる。体形はまぁ、言うまでもないが。
下着も脱ぐと秘部を自分の指で広げ歩の口の辺りに行くように跨いで膝立ちの体勢をとる。
「弟さん、舐めてください。ひよのさんにしてあげているように」
「っ、分かった」
 頭を少しだけ動かし、秘部の部分へと舌を持っていく。少し躊躇った後……
ゆっくりと舌を這わせ始めた。
「んっ……ふうっ。弟さんの舌が中にまで入って……んんっ」
 "ぴちゃ、ちゅぷっ"、ただひたすら舌で舐める歩。ひよのの事を考えると心が痛むが
今はこうして時間を稼ぐしかないと思いあえて舌を這わせる。
(多分、あいつの事だからこうしていれば自力でぎりぎりのところで脱出するはずだ)
「余計な事を考えずにしっかりと舐めてくださいね。あぁぁぁぁ」
 理緒に促され、より深く舐め始める歩。ただ、舐めるだけでなく舌を丸めて舌先を
秘部に入れてピストン運動をさせたりして、快楽をもたらしてやる。
「んっ、はぁ、はぁ……いつも一人でするより、感じ……んっ、あぁぁぁぁぁ!!」
 身体を痙攣させたかと思うと前に倒れる理緒。どうやら、絶頂に達したようだ。
歩のちょうどおなかの部分に顔がある形になっていて、必死に息を整えようとしている。
「……」
 理緒が達したのを確認して、ひよのの方に目をやると凄い形相でこちらを見ているのに
気づき歩はあえて目をそらす。間違いなく怒っているだろう……そう思いながらも
目で早く縄を解いて自分を助けてくれるように促す。
「はぁ、はぁ……まだ終わりじゃありませんよ。弟さんのズボン越しでもこんなに元気ですし」
「もう、良いだろう」
「駄目ですよ。きちんと最後までしますよ」
 そう言って、今度はズボンに手をかけ、ジッパーを降しトランクスを露出させる。
更にトランクスにも手をかけ歩の物を器用に取り出す。
「お、大きい」
「くっ」
「それに熱い。これが弟さんの物なんですね」
「……」
「本で一生懸命勉強したんですよ。舐めますね」
「やめ……くっ」
 "ちゅる、ちゅる"。最初は恐る恐る、触って行き、徐々に棒アイスを舐めるかのように
ゆっくりと舌を這わせ始める。幾ら本などで勉強したとは言っているがその行為は未熟。
だが、逆に不慣れな行為がいつもとは違った快楽を歩に与える。
「んむっ、気持ち良いですか?」
「……」
「沈黙は肯定に取りますね」
 そう言って再び、舐める行為に没頭する理緒。だから、彼女は気づかなかった。
ひよのがようやく戒めを破って近づいている事に。
「りーおーさん」
「はうっ!?」
「よくも私の鳴海さんに手を出してくれましたね」
「はうう……」
 流石に裸では太刀打ちできず、理緒はあっけなくひよのに取り押さえられる。
そんな理緒を取り押さえつつ、歩の方に一瞥する。
「さてと、鳴海さん」
「な、何だ……」
 いつにもましてにこやかに。それでいて何処か恐ろしい雰囲気を出すひよのに明らかに
歩は恐怖しながら対応する。
「そのままじゃ、流石に辛いですよね……特に下半身は」
「……」
 途中で止められたのだから当然辛い。と言いたいのだがこれを言うと余計に怒りを買うので
あえて黙っている歩。だが、ひよのは意外な一言を紡ぎ出す。
「鳴海さん。このまま三人でしちゃいましょうか?」
「なっ!? い、いきなり何を言い出す」
「私だって女の子ですから理緒さんの気持ちは分かりますしね。まぁ、理緒さんにした事は
今度たっぷりと何かを奢ってもらう事で許してあげるとして。理緒さんも鳴海さんも媚薬を
飲んでますし。多分、理緒さんの場合はちゃんとしないと媚薬の効果消えないから狂いますよ」
「だとしても、それは自業自得……」
「はぁ、恋人である私が提案しているんだからイエスしかありません」
「だが……」
「それとも、理緒さんがこのまま媚薬の効果でおかしくなっても良いんですか?」
「ひ、ひよのさん……」
「理緒さん。鳴海さんに手を出した事は許してあげますよ。理緒さんの気持ちは分かりますし。
でも、縛ってくれた分は後できっちりと返しますね」
「はうう……」
「さてと、それじゃ私も混ざりましょうか」
 そう言って笑うひよのの笑顔はとても悪魔的な笑みに見えたのだった。
「理緒さん、裏筋はそうやって丁寧に舐めてあげてくださいね。んむっ」
「んっ、は、はい……んっ、ひよのさん。そこぉ駄目っ。ああ」
 ひよのは一緒に歩のを舐めながら、時折理緒に指導しつつ、手は理緒の秘部を愛撫している。
美少女二人に舐められるという状況に歩は余計に快感が高まって行く。
「あっ、弟さんの少し震えました……」
「鳴海さん、そろそろ行きそうですね」
「あ、ああ……」
「遠慮せずに出して良いですよ」
 そう言ってひよのは歩のを口に含むと穴の部分を重点的に舐め始める。理緒は下の部分を
全体的に舐めまわして快感を与えて行く。
「くっ、出る!!」
「んっ、んんーー」
 いつもより、多いのか。多少むせながらも、ひよのはそれらを口で全て受け止める。
ゆっくりとそれらを飲んで行くが途中で何かを思いついたのか理緒の方へと向き直り
口を塞ぐ。口移しでゆっくりと歩の出した精液を理緒に移して行く。
「んーーーっ」
「んっ、それが鳴海さんの味ですよ」
「これが弟さんの味……」
 そう呟いて、顔を歪めながら少しずつ飲み干して行く。
「少し苦い……ですよ」
「慣れないうちはそんなものですよ。慣れたら美味しく感じるんですけどね」
「おい」
「さてと、ちゃんと綺麗にしてあげないといけませんね。理緒さん鳴海さんの舐めてあげて」
「はい……」
 ひよのに言われて理緒は歩のを口に含み、丁寧に舐め始める。特に穴の部分を吸い出すように
舐めるのだとひよのが言うとそれを実行に移す。
 一方、ひよのはひよので理緒の下半身へと手を伸ばし、秘部を弄り始める。
「ひ、ひよのさん。い、弄っちゃ駄目……」
「駄目ですよ。理緒さん。ちゃんと綺麗にしないと」
「で、でも、はぁぁ」
「さっき言いましたよね。きっちりと返すと。だから、気にしないで続けてください」
「そ、そんな……指が入って……んんっ」
「理緒さん、まだ処女なんですねぇ。とっても綺麗ですし、指が一本しか入りませんねぇ」
「ひ、ひよのさん。見ないで……」
「駄目ですよー。さっき鳴海さんに散々舐めさせたんですし。今更ですよ」
「でも、はぁぁぁぁぁぁ」
 理緒が身体を痙攣させながら、絶頂に達する。後ろに倒れかけるのをひよのが支え
抱きしめながら、顔を振り向かせ、濃厚なキスをする。
「理緒さん、可愛いですよ……」
「ひ、ひよのさん。んっ。ああっ」
 理緒の胸に手を伸ばしお世辞にも膨らんでいるとは言えない部分を弄るひよの。
媚薬のせいで感度を増している理緒はそれも感じるようで甘い声を上げている。
「それは、そうとこれを解いてくれないか」
「鳴海さん、もう少し我慢してくださいね」
「な、何でだ……」
「一度やってみたかったんですよ。鳴海さんを縛って私が上から犯すようにHするの。
けど、その前に理緒さんにさせてあげましょうね」
 そう言ってひよのは理緒を抱え上げるとそそり立っている歩の物へと理緒の秘部を導く。
少しだけ先端が秘部に触れると理緒は身体を震わせて反応する。
「ひよのさんが先じゃなくて良いのですか?」
「良いんですよ。歩さんにはいつもしてもらってるし
 顔を赤くしつつ、理緒にそう答えるひよの。それを聞いて歩も理緒も顔を赤くする。
「歩さん、理緒さん初めてですからいきなり腰は動かさないでくださいね」
「分かってる」
「まぁ、薬の効果で痛みはそんなにないとは思いますけどね。では、行きますよ」
「は、はい……」
 顔を真っ赤にしつつ、理緒は覚悟を決める。ゆっくりとひよのは理緒の身体を降ろしていき
徐々に歩の物の先端が理緒の秘部へと入っていく。
「弟さんのが入って……んんっ」
「後少しですから我慢ですよ」
 ひよののその言葉の直後、一気に物が理緒の秘部へと入りこむ。結合部からは純潔だった
証の血が流れ落ちる。
「……。ぜ、全部入りましたか?」
「な、何とかな……かなりきついが。痛くはないか?」
「最初は少し痛みを感じましたけど。何とかなってますよ」
「そうか……」
「では、理緒さん。腰をゆっくりと動かしてみてくださいね」
「えっと……こんな風に動かせば良いですか?」
 そう言ってゆっくりと腰を動かす。それを見てひよのはうなづきながら。
「そうです。その調子ですよ……さてと、私は少しお手伝いをさせてもらいましょうか」
「お手伝いって……きゃっ!?」
 いきなり、腰を捕まれ驚く理緒。そんな事には構わずひよのの手は上へ上へと向かって行く。
「理緒さんは気にせずに、腰を使っててくださいね」
「そ、そんな……はぁぁ」
「理緒さんの乳首は敏感ですねぇ。たっぷりと可愛がってあげますよ」
「そ、そんな……はうぅ」
 乳首を刺激されながら腰をゆっくりとだが振る理緒。歩も徐々にだが腰を使い始める。
「はぁ、はぁ……弟さんのが奥まで届いて……き、気持ち良いよぉ」
「慣れるともっと気持ち良くなりますよ」
「はぁぁぁ。そこは、弄ったら駄目で……んぁぁ」
 ひよのの指が結合部の少し上にある理緒の最も敏感な部分へと触れる。
「理緒さんもきちんと女の子として成長しているんですねぇ。ママは嬉しいですよ」
「誰がママだ……くっ」
「鳴海さん、普通そういうのは聞き流すものです」
「あたし……あたし……もうだ……あぁぁぁぁぁぁ!!」
「俺も出る。くっ!!」
 理緒の中へと思いっきり放出する歩。それを見てひよのは一瞬、嫉妬の色を浮かべるが
すぐにいつもの表情にあえて戻しつつ、気絶した理緒の身体を持ち上げて歩の物を引き抜く。
「また随分と思いっきり中に出してますねぇ……」
「ひよの……頼むからそんな目で俺を見るな。原因の一端はあんたにもある」
「まぁ、そうですけどね。まぁ、その前にいい加減、縄は解いて上げますよ」
 そう言ってスカートのポケットからナイフを取り出すひよの。先程縛られていた時も
これを使って後ろ手でナイフを操り縄を切ったのである。
「……。と思いましたけど。まだ少しそのままで居てもらいましょうか」
「なっ!?」
「罰みたいなものですよ。理緒さん。多分今日は大丈夫だとは思いますけど。もしかすると
責任取らないといけませんよ」
「……(滝汗)」
「くす。まぁ、洗浄してあげますけどね。ちゃんと。その前に……」
 そう言って理緒の方へと向かい、精液が逆流している秘部へと顔を近づけそれを舐め取り
始める。気絶していても感じるのか僅かながらに身体を振るわせ反応している。
「何しているんだ……」
「ちゃんと綺麗にしてあげてるんですよ。鳴海さんのは後で綺麗にしてあげます」
「いや、そういう問題じゃないような気も……」
 それらの言葉を一切無視し、一心不乱にひよのは理緒の秘部を舐めている。彼女としては
内心、中に出した歩に対して怒りを覚えているのだが口にせず態度で表すので太刀が悪い。
「さてと、これで理緒さんのは後で軽く洗浄すれば良いだけになりましたし……」
 そう言って顔を上げ、今度は歩の方へと近づいてくる。
「くす、二回出しても結構元気ですねぇ」
「うっ……」
 手を伸ばし、歩の物を握って上下にしごくひよの。その目は何かを企んでいるかのように
輝きながら歩の物を見る。
「今、理緒さんの中に出した時。凄く後悔したんですよ」
「後悔?」
「はい……何で栓をしておかなかったのかなって」
「栓?」
「ええ。栓をしておけば鳴海さんが理緒さんの中に出す事はなかったのにって」
「……」
「だから、お仕置きです」
「な、何を……」
「簡単な事ですよ。こうするんです」
 そう言って自分のリボンを歩の物の根元へと少しきつく結ぶひよの。
それを見て歩はこれはヤバイと思うが手は動かせないのでどうしようも出来ない。
「これで、解かない限りは歩さんは出すに出せませんよ」
「くっ……止めてくれ」
「言ったでしょう。これは罰ですよ」
 そう言いながらひよのは歩の物を相も変わらずしごき続ける。
歩の物が震えているが一向に気にした様子もなく遠慮なしに弄り続ける。
「そろそろいきそうですよね?」
「あ、ああ……ぐっ。ぐあぁぁぁぁ!!」
 更に震えて放出する感覚が歩を駆け巡るが縛られているために出せず
逆に痛みが身体中を駆け巡る。それを見てひよのは目を細めつつ。
「まだもう少し我慢してくださいね……流石に使い物にならなくなったら
色々な意味で困りますから、手加減はしますけど」
「た、頼むから解いてくれ……」
「駄目ですよ。そうですねぇ。私をいかせる事が出来たら解いて上げますよ」
 そう言って歩の下半身の上に跨るひよの。秘部に物を導き、ゆっくりと入れていく。
「歩さんのが私の中に入りましたよ」
「あ、ああ……」
「くすっ、動きますね」
「まっ、まて……」
「あら、また出そうなんですか?」
「あ、ああ」
「じゃあ、動きますね」
「やめ、ぐぁぁぁぁ」
 ひよのが動くと同時に放出しそうになるが再び痛みに襲われる歩。それに耐えつつ
下から徐々に腰を使い始めるとひよのの口から甘い喘ぎ声が聞こえ始める。
「はぁ、はぁ、鳴海さん、いつもより激し……ああんっ」
「当然だ……このままだと本気でやばい」
「はぁ……はぁ、お、鳴海さんのが奥まで当たって、ああっ、気持ち良いっ」
「ぐぁ、そうか……」
「は、はいっ。んぁぁ」
「弟さんとひよのさん凄いです……」
「はぁ、理緒さん。気がつきましたか、はぁぁぁ」
「あの子に見られてるせいか? さっきより締りが良くなったぞ」
「そんな事なっ……はぁっ。ないですよ」
 言葉では否定しているが内心歩とのセックスを見られてより感じている自分が
居る事を認識しているひよの。より深い快楽を求めて腰を激しく動かす。
「な、鳴海さん……私もう」
「いけっ。くっ」
「はっ、はい……んっ、あぁぁぁぁぁ」
 いく寸前、ひよのは歩の物に手を伸ばし結んでいたリボンを解く。次の瞬間
歩も絶頂に達しようやく放出して痛みから開放された。
「はぁ……これからどうするんだろうな」
 時間を最初の方に戻そう。あれから結局理緒の勧めもあり今日は理緒の家に
泊まる事になった。歩の場合は義姉のまどかは今日は帰ってこないとの事だったし
ひよのの場合は、外泊しても問題はなかったようなので一応了承した。
 その後は風呂に入り、食事をし睡眠へと至る事になったわけだが。
歩はどうにも寝つけずに居た。
「鳴海さん、起きてますか?」
「ひよの、起きてたのか」
「ええ。ちょっと眠れなくて」
「そうか」
 歩は天井を見たまま、ひよのの言葉に答える。ひよのも天井を見つつ言葉を紡ぐ。
「鳴海さん、理緒さんの事どうします?」
「それを考えてた」
「……。私もです」
「そうか」
 沈黙。二人の間に流れる空気は少し重い。
「私考えたんですけど」
「ああ……」
「しばらくは流れに任せようかなと思います」
「はっ?」
「あの時も言いましたけど。理緒さんの気持ち分かるんです。同じ女ですから」
「だからって」
「道徳には反しているかもしれませんけどね。私は構いませんよ」
「……」
「困ってますね」
「ああ、流石にな」
「でも、これも一つの運命だと思って受け入れた方が良いかもしれませんよ。
してしまった事には変わりありませんから」
「……。そうだな」
「大丈夫ですよ……何があってもずっと側に居ますから」
「あたしもです」
「理緒さん、起きてたんですか?」
「ええ。流石に話すタイミングは掴めませんでしたけどね」
「理緒さんはどうしたいです?」
「ええっと……しばらくはこうして三人で居たいですけど。我侭ですよね」
「かなりの我侭だな」
「な、鳴海さん」
「けど、ひよのが良いと言ってる以上俺が反対しても仕方ない……それに」
「それに?」
「何でもない……寝るか」
「かなり気になりますけど。そうしましょうか」
「あ、ありがとう。弟さん」
 歩が結果としてこの関係を受け入れた理由は不明だが、結局は今ある運命を受け入れた。
この関係はしばらくというか、後々まで続いて行く事になるがそれはまた別のお話。


後書き……

何で3Pものになったんでしようね。しかも半端。
予定では歩とひよひよのえっちぃお話だったんですがね。
ちなみに、歩が縛られているのは当初の予定通り(苦笑)
まぁ、抜き目的で見ている方はいないだろうから、ある意味では自己満足的
ものに近いのだろうか(自分に対する皮肉)
終盤のは……まぁ、色々と書いてみたかったものの一つと考えてくれ(滝汗)
とりあえず、理想よりちょっと離れたかなと言った感じですが。
心理描写とか全然書けてねぇし。脳内補完をお勧めします(まて)
この物語一応3部作予定で続きます(ぉ
次はひよひよと理緒のレズです(予定では)
最後は……エロより物語を中心に進める可能性ありです。
エロばかりだと疲れるので(苦笑)
いや、他のキャラも少しだけ話に絡めようかなと(非エロ要員で)
とまぁ、とりあえず語れるのはこんなところだろうか。
エロに関しては少々研究しなおした方がよさそうだなと思うこの頃。
つーか、自分の秩写なエロSSを見て満足する方は居るのかと本気で
聞いてみたいこの頃……
これで抜いた人が一人でも居るなら……(滝汗)
色々な意味で複雑な気分になりそうだ(苦笑)
ああ、そうそう。下の方にこれの最初のバージョンのがあります(3KB)
まぁ、18禁部分は入ってませんが。最初はこんな感じで書く予定だったと
だけ書いておきます。では。


初期バージョン


「何で俺はベッドに両手両足を縛られてるんだ……」
「「えーと、それはですねぇ。鳴海さん(弟さん)の恋人として
どちらが相応しいか決める為に少々手伝ってもらおうかと」」
 現状を説明しておくと、理緒の退院祝いとして料理を作って食事を
していたはずの歩、ひよの、理緒。しかし、それが問題だった。
 最初はカノンに関して話をしていたのだが、段々と話がずれて行き
何故か歩の恋人にどちらが相応しいかという話になり、それを歩が
止めようとしたら気絶させられ……今にいたる。
「だったら何で縛る必要がある」
「もちろん、鳴海さんを逃がさないようにする為ですよ」
「一応聞くが、どうやって決めろと? それに縛る必要は全くないような」
「えっとですねぇ……それが」
 顔を真っ赤にしながら理緒は必死に説明しようとするが恥ずかしいのか
途中で言葉を切ってしまう。歩は嫌な予感がするのをひしひしと感じながら
何も出来ない自分の状況を呪うしかない。
「えーとですね。わたしと理緒さんで鳴海さんにエッチな事をするので
それで決めようと言う事になりまして」
「そうか……ってちょっと待て!!」
「なんでしょう?」
「何でそういう事になる。そもそも俺個人の意思はどうなる」
「この際無視です」
「可愛そうですけど。弟さんの事が好きだからわたしは平気ですし」
「わたしだって鳴海さんの事好きですから例え何があろうと平気ですよ」
 二人の告白なのだが、状況が状況だけにどう答えて良いか迷っている歩。
「鳴海さん……」
「弟さん……」
「あんた達が好意を持ってくれているのは非常に嬉しいが、俺は……」
 一瞬、頭に義姉の姿が浮かんで消える。未だに引きずっている想い。
それを察したのかひよのは言葉をつむぐ。
「鳴海さんがお姉さんの事を今も好きなのは知ってます。でも、わたしは」
「例え、弟さんがわたしを見てくれなくても好きです」
「いや、だから……」
「あー、もう。こうなったら実力行使です。理緒さん」
「う、うん!!」
「ちょっとまてお前ら……んぐっ」
「んっ、んん……」
(ごくっ……)
 更に反論しようとする歩の口をひよのの唇が塞ぐ。口を塞がれながらも
何かを言おうとする歩にひよのは口移しで何かを入れたようだった。
「ひよのさんずるいですよ」
「まぁ、まぁ。こうしないと例のあれ。入れる事出来なかったですし」
「うー。なら仕方ないですね」
「な、何を飲ませた……」
「Hする時に気持ち良くするお薬を少々」
「なっ!?」
「ちなみに……わたしはもう飲んでますけど。理緒さん要ります?」
「えーと……く、ください」
「口移しと瓶に入ってるのどっちが良いです?」
「ひ、ひよのさん!?」
「くすっ、冗談ですよ。どうぞ〜」
 笑顔で媚薬の入った瓶を理緒に渡すひよの。何処からどう見ても可愛らしい
笑みなのだが歩にはそれが悪魔の笑みに見えたのは言うまでもない……
「さてと、じゃあそろそろ始めましょうか。理緒さん。早めに飲んで置いた方が
良いですよ。いざという時は痛いですから」
「は、はい……」