「これはここで良いのか?」
「はい、そこにお願いします」
 休日の月臣学園の新聞部部室。歩は部長である
ひよのに呼び出されて資料の整理を手伝わされていた。
 歩は部員になった覚えはないぞと反論したのだが。
「わたしとは遊びだったんですね。酷いです……」
 と街中で大声で叫ばれた為、手伝う事になった。
 一連のブレードチルドレンの事件が解決して少しして二人は
恋人として付き合うようになったが、以前と変わらずひよのの
方が発言力は強い状態だった。
「はぁ……。休日だってのに何でこんな事をしなきゃ行けないんだ?」
「最近忙しくてあまり会えてなかったじゃないですか。それに資料の
 整理も出来てませんでしたし……」
「つまりだ。お前はゆっくりと彼氏と会うついでに手伝わせようと……」
「その通りです!!」
「威張って言う事でもないぞ」
 頭を抱えつつ歩は言って見るがひよのは一切それらを無視して作業を続ける。
「たまには良いじゃないですか。ここだとまず誰も来ないから二人きりですよ」
「まぁ、そうだな……」
 付き合うようになって良くデートをするのだが、知り合いと遭遇し邪魔されたり
何処からともなく清隆とまどかか現れて買い物に付き合わされたりとしているので
二人きりになる事が滅多にないのだが、ここならまず誰も来ない。
「さてとこんなものでしょうかね」
「もう良いのか?」
「ええ、ほとんど片付けましたし。後はまた今度にしましょう」
「つまり次もあるのか……」
「嫌ですか?」
 そういうひよのの顔は笑っているが目だけは笑っていない状態だ。この場合後が
際限なく恐ろしいので同意する事にする。
「では、お茶を入れますね」
「ああ、頼む」
 とりあえず椅子に座り、部室の台所に目を向けてひよのの後ろ姿を見る。
 不意に愛しさが込み上げてきて、気付いたら何時の間にか後ろから抱き締めていた。
「きゃっ……な、鳴海さん? んんっ」
「ひよの……」
 振り向いた瞬間唇を奪い舌を絡め、歩の手がひよのの制服の胸の部分へと伸び刺激し始める。
ひよのは最初こそは若干の抵抗をしたがすぐに歩に身を委ねされるがままになる。
 制服の中に手を入れ、下着越しに揉みながら歩は囁くように尋ねた。
「したい……」
「だ、駄目ですよ。学校ですよここ」
「口ではそう言っていても身体はそうは言ってないみたいようだけどな」
「それは……んんっ」
 歩の右手がスカート越しにひよのの尻を撫で回し始める。やがてそれは下に降りて行き
太股を撫で始める。中心部に手が向かうのは時間の問題だろう。
「今ここで抱いて良いか?」
「そ、それは……」
「素直に言えばすぐにしてやるんだが、もう少しするか」
 歩の右手が太股から再び服の中に入り、ブラ越しに乳首に触れる。ひよのはその部分が弱く
歩の手がそれがもたらす快感に顔を赤らめながら耐えていたが、歩の手がブラの中に入り直接
触れられると自然と声が漏れた。
「はぁ……な、鳴海さん。そんなに弄らないで……」
「久々だしな。それにここはもっと弄って欲しそうだが」
「そ、そんな事ありませ……あぁっ」
 硬くなった乳首を歩の手が摘み転がすとより大きな快感がひよのの身体を支配し始める。
それだけでいきそうになったのだがそれを悟ったのか歩は手を緩める。
「はぁ……はぁ……どうしてですか?」
「そんな物欲しそうな顔をしてどうしたんだ?」
「い、意地悪ですよ……鳴海さん」
「そうか?」
「そ、そうですよ。も、もっとしてください……」
「ああ、分かった。じゃあ、そこに手を付いて、お尻を突き出してもらうか」
 そういうと、歩はひよのに流し台に手をつかせお尻を突き出した状態にさせる。
無論、制服は着たままだ。
「さてと……こっちはどうなってるんだろうな?」
「は、恥ずかしいですよ……」
「今まで何度も見られてるんだから今更だろう」
「そ、そうですけど……んんっ」
 更に言葉を続けようとしたが、歩の手がスカートに中に伸び下着越しにその部分に触れると
それだけで言葉が出なくなる。
「濡れてるな」
 耳元でそう囁かれひよのは顔を赤らめながらも少しだけ反論した。
「こんな身体にしたのは鳴海さんですよ」
「そうだな。だからちゃんと責任を取らないとな」
 そう言ってその部分を下着越しに更に刺激し始める。ひよののそこから出る愛液でもはや
ショーツとしての役割はほとんど失せてしまっている。
「さてと、そろそろ良いか」
 スカートを捲り上げると白い下着が歩の目に写る。ひよのは肩で息をしながら流し台により
かかった状態でされるがままだ。下着に手をかけてゆっくりと脱がすと愛液が糸を引いている。
「大洪水だな……」
「そ、そんなに見ないでください」
 その言葉を無視し、歩は身を屈めてその部分を指で広げ始める。
「あっ、だ、だめぇ……」
「見てるだけで余計に濡れてきたぞ」
「い、言わないでくださ……ひぃっ!!」
 突然、歩の二本の指が挿入され思わず声を上げるひよの。最初はゆっくりと徐々に強く
それでいて繊細に内部を掻き回され卑猥な音が部屋の中で響き渡る。
「鳴海さん……そんなにしないでくださ……あぁん」
「ここはもっとして欲しいと言ってるみたいだけどな。どっちを信じたら良いんだろうな」
「そ、そんな事……あっ」
「まぁ、ひよのの言う事を信じるけどな……どうする?」
「ど、どうするって……あ、熱いのが当たってる……」
 何時の間にか歩はもズボンを脱いでおりひよののその部分にそれが当たっている。
ひよのが答えない限り入れるつもりはないのだろうか。とりあえず上下に動かして擦り付けている。
「いい加減俺も我慢の限界だが……そんなにここで抱かれるのは嫌か?」
「な、鳴海さん……」
「どうした?」
「だ、抱いてください。そ、そうやって焦らさないで。い、入れて下さい」
「何を入れて欲しいのか言わないと分からないぞ?」
「そ、そんな……い、意地悪しないで下さい」
「たまにはこういうのも良いと思うけどな。いつもはひよのの方が俺に意地悪してるし」
「こ、こっちの方では意地悪してませんよ……」 
「普段の仕返しだと思えばおあいこだろ。ほら、言わないと入れないぞ」
 そう言われて、ひよのは少し考え躊躇いながらもその言葉を口にする。
「な、鳴海さんのをわたしに入れてくださ……ああっ!!」
 言い終わる直前いきなり歩の物に突き入れられ、ひよのは軽い絶頂に達する。
「少しいったな」
「はい……んっ、続けてください」
「ああ、勿論だ」
 腰をゆっくりと動かしつつ胸を刺激すると甘い声がひよのから漏れる。それが聞きたくて
歩は徐々に強く腰を打ちつけ始める。
「はぁっ、はぁ……鳴海さん。き、気持ち良いですか?」
「ああ、最高にな」
「わたしも……最高に気持ち良いですよ。も、もうい、いきそう……」
「久々だからな。俺ももう出そうだ……」
「だ、出してください……鳴海さんの精液をくださ……ふぁ、ああっ!!」
「出る。くっ!!」
 最後により大きく腰を打ちつけそのまま一気に射精すると互いに寄り添うようにその場に
座りこんだ。
「はぁ……部室でするとは思いませんでしたよ」
 若干の呆れ顔でひよのは歩を見ながら呟く。ちなみに、きちんとブラはつけているの下は
とても履けたものではないので何もつけていない。
「久々だったからな……自分でもセーブできなかった」
「まぁ、そうですね一ヶ月以上もしてなかったですもんね」
 最後にしたのが一ヶ月以上前。それなら確かに男の人だったら耐えられないかもと思いながら
ひよのは少しだけ意地悪したくなって言葉を紡ぐ。
「鳴海さん。もし今ので赤ちゃん出来たらどうします?」
「そうだな。問題だな」
「きちんと責任は取ってくれますよね?」
「ああ……当たり前だ。でもな」
「でも?」
「今日は大丈夫な日だよな」
「なっ!?」
「ちゃんと計算してるからな……そうでなければきちんと避妊はするぞ」
「け、計算してくれてたんですね。相当な欲求不満で襲ってきたのだと思ったんですけど」
「馬鹿。出来たら出来たで責任は取らないわけじゃないけどな」
 顔を赤くしそっぽを向きながらひよのの事が本当に大事だからなと呟く。
 それに対してひよのもわたしもですと歩に告げるのであった。
 この数ヶ月後、理緒が加わり三人になるのだがそれは別のお話。



後書き……

 まぁ、その何だ。あまりにも書いてなかったせいかエロエロの神様が強制降臨しましたよ(ぉ
久々過ぎて若干自分のイメージを表現し切れてません。まぁ、今回は入れるまでを特に意識して
書いてますが、立ちバックでのぴーーなんて書いた事ないのでこんなので良いのか不安です。
 こういう時ほど漫画家とかは羨ましい(絵で表現できるから)
 なんだかんだと言って置きながらリクエストに答えてしまったなと思うが。まぁ、これはこれで
良いのだろうか……書きたいと思ってしまった以上書かないとなんとなく不満だしな。
 ちなみに、今回の歩は見れば分かると思いますが若干Sです。
 とにかく今回はエロを意識して少し違った趣向で書いてみたのですが。やはりまだまだ未熟です。
本当は純愛パターンと弱鬼畜パターンに分けて書きたかったのですが、途中で融合しました(ぉ
 H部分に関しては不満たらたらと言うか。やっぱまだまだ表現し切れてないようで。
 過去の作品とかも見たんですがとりあえずこれが今の状況での限界です。
 まぁ、神様が降臨してる状態が続いてるので後編辺りではもう少し変わったのを
書こうかなと検討中……時期的にはそろそろクリスマスの話が出てるので時勢に合わせよう(ぉ
 では、今回はこれにて。

雑文

 何故か歩の口調がA HEADシリーズの主人公の佐山の口調になってしまい色々と書き直しました。
読んでないとネタが通じないのが悲しいが。やたら影響されまくってます(書く方としては)
 下手に気を抜くと口調が思いっきり佐山口調になってしまうのが今後の課題だな(ぉぃ)
 後、今回外伝とつけてますが。まぁ、見てのとおり本編とは関係してません。
まぁ、ひよのの前編や中編でのS行為はこの時の後遺症と考えれば良いのです(無茶苦茶である)