「今日はホワイトクリスマスか……」
 灰色の空を見上げカノンはそう呟いた。
天気予報では夕方頃から雪が降ると言っていた。
その事を思い出しながら近所の公園を散歩している。
「あーあ、今日はアイズは理緒と一緒だし、浅月も亮子と
 一緒らしいし……僕だけ独り身か」
「あら、じゃあ私に付き合わない?」
 背後からの声。振り向くとそこには土屋キリエが立っていた。
「僕の前に姿を見せるのは久し振りだね……キリエ」
「そうね。半年振りかしら」
 かつて、カノンが学園で起こしたあの事件以降、彼女は
彼を上からの命令により監視していた。そして、全てが終わって一年以上
経った今でもそれは続いているが、彼女が直接カノンの前に姿を現す事は
ほとんどなく、今回は彼女が言ったように半年振りに姿を見せた事になる。
「今日は監視が目的じゃないのかな?」
「ふん。クリスマスよ。サボったって文句は来ないわよ」
「……。また振られたのかい?」
「生憎とここ数年は独り身よ。こんな事をしてるからまず出会いはないわよ」
「そうだろうね。まぁ、良いか。独り者同士でクリスマスを過ごそうか」
「そうしましょう……」
 二時間後、カノンは自分の選択肢が大きく間違っていたと後悔していた。
「だからさー、聞いてる!? カノン君!!」
「聞いてるからもう少し小さい声で……」
「だから、その時言ってやったのよ。いい加減休み寄越せと……そしたらさ
 じゃあ、今すぐ辞めて構わんって言って来たのよ!!」
 とあるアパートの一室にあるキリエの部屋に招かれ、居間でワインを飲み
始めたまでは良かったが、まだ半分も飲んでない内にキリエは酔ってしまい
カノンにとことん愚痴をこぼし始めた。
 その愚痴の中身は今の仕事の事である。歩の活躍もありカノンやアイズ達
ブレード・チルドレン達の悲劇の運命は終結を見たが、警戒している人間も
多く、全ての子供が20歳になるまでは監視を続けるとウォッチャーは決めた。
彼らの仕事はただ監視だけではないがとにかくやたらと忙しいらしい。
 キリエが愚痴をこぼすのも無理はないと思うが、二時間も延々と聞かされ
カノンは憂鬱になってきていた。
「と、とりあえず、キリエ。そろそろワインを飲むのを止め……」
「あー、もう。こうなったら最後の手段よ!! カノン君。私を抱きなさい!!」
「な、何故だい?」
「決まってるでしょう。誰のせいでこんなに忙しいと思ってるのよ」
「い、いや……それは君の上の人間のせいだと……」
「違うわ。カノン君よ」
「ち、ちょっと待った……なんでそうな……」
「問答無用!!」
 そう言うとキリエはカノンを押し倒し、突然キスをしてきた……。
「き、キリエ……」
 咄嗟の事で対応できず、いきなりキスをされて固まるカノン。そんな彼に
キリエはこう告げる。
「私じゃ嫌かしら……」
「い、嫌じゃないけどね。その……予想外と言うか」
「あら、男と女が一緒に居てする事は一つと決まってるわよ……」
「それは普通僕の台詞だと思うんだけどね」
 そう言って今度は自分からキスをする。舌と舌が絡み合う音が部屋に響き渡る。
「カノン君……」
「そう切なげな目で見られると弱いんだけどね。キリエを抱きたい」
「うん……抱いて」
「とりあえず、酔いは覚めたようだけど、ベッドまで行こうか」
 そう言ってカノンはキリエを抱き上げると指示に従って寝室へと向かいベットの
上にキリエを横たえる。
「自分から誘っておいてなんだけど……後悔しない?」
「しないとは思うよ。後悔するなら逃げてるかな」
「ありがと……」
「さてと、脱がすよ」
 言うが否や、さっさと服を脱がし下着だけの姿にしてしまう。
「へぇ、黒なんだ?」
「やっ、そんなに見ないで……」
 そう言って手で隠そうとするが、カノンがその手を掴んで隠せないようにする。
「駄目だよ隠しちゃ……」
「は、恥ずかしいのよ」
「さっき、自分から抱いてくれと言った方が恥ずかしいと思うんだけどね」
「そ、それとこれとは別……んんっ」
 今度は触れるだけのキス。キスをしながらカノンの片手は胸の方へと伸びて行き
ゆっくりと触り始めるとキリエの身体が少しずつ熱くなっていく。
「んっ、あっ……き、気持ち良い……」
「良い触りごこちだな。それにとっても柔らかいな」
 そう言って、ブラを外すし、直接胸をゆっくりと揉みしだく。ゆっくり円を描く
ようにじっくりと。時折乳首の周辺に触れるが乳首には直接触れようとはしない。
「やあっ……ち、乳首も触って……ああっ!!」
 指が乳首に触れた瞬間、キリエは身体を震わせて軽い絶頂に押し上げられた。
 カノンはそれに少し驚きつつも、ある事を訊ねてみる。
「キリエ……今乳首だけでいったのかな?」
「はぁ……はぁ……し、しょうがないでしょ。久し振りなんだし、乳首が弱いの」
「そうか。キリエはここが一番弱いんだね」
「か、カノン君の指だから……だから、こんなに気持ち良くなってるんだと思う。
 自分じゃあまり気持ち良くなっ……んっ、あっ、はぁぁぁぁぁぁ!!」
「そうか。それは嬉しいかな。そろそろ下も弄らせてもらおうかな。乳首だけ弄る
 のも良いけど、あまり何回もいかせてると身体が持たないだろうからね」
 そう言ってショーツに手をかけてゆっくりと下ろして行くとキリエの下半身が露になる。
「キリエの愛液がショーツの部分に糸引いてるよ」
「やぁっ、言わないで。はぁっ」
「キリエの身体白くて綺麗だね。今まで何人の男がこの身体を見たんだろうね……」
 カノンの目に嫉妬の色が宿る。が、すぐにそれを打ち消しキリエの全身を見渡す。
「そ、そんなにみ、見ないで……」
「見ないでって言われても見ないと出来ないし。それに見てるだけでどんどん濡れてるよ」
「い、意地悪……」
「拗ねた顔も可愛いけど、こうするともっと可愛いだろうね」
 そう言って指を下半身の方へと持って行き、秘所に指を二本埋めていく。
「んんっ……」
「キリエの中、すごい熱くて指が凄い締め付けられてるよ」
「やっ、言わないで……はうっ。は、はげしっ、あぁっ!!」
 カノンの指が激しく秘所を刺激する度にキリエは快楽の渦へと一気に飲み込まれていく。
再び絶頂に達しかけた瞬間、カノンは指を引きぬいた。
「はっ……はっ……ど、どうして?」
「指じゃなくてこっちでいかせる為さ……そろそろ、欲しい頃だと思うけど違うかな?」
 そう言ってカノンは服を脱ぎ自分の物をキリエに見せ付ける。すでにそれは大きくなって
おり今にも破裂しそうなくらいになっていた。
「さっきからキリエの感じてる姿見てて興奮し過ぎてね……僕も我慢できないしね」
「ほ、欲しい……カノン君のそれを入れて……」
「"それ"じゃ、分からないなぁ。ちゃんと言わないとね」
「そ、そんな……前の男にも言わされた事ないのに」
「へぇ、じゃあ僕が初めてになるんだね。そう言う事を言わせるのは。言わないと入れないよ」
「か、カノン君の……お○ん○んをここに入れ……ああっ!!」
 言った瞬間、カノンのそれがキリエの秘所を一気に貫くと、軽い絶頂に見舞われカノンの物を
より強く締め付けるが、カノンはそれに耐えつつ激しくピストン運動をし始める。
「あっあっ、カノン君、はげし……ああっ」
「久々だからね……セーブできそうにないんだ。辛いかもしれないけど我慢して」
「だ、大丈夫。気持ち良いから。はぁ……も、もう駄目。いきそう」
「僕もだ……」
「カノン君、カノン君、カノン……あぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「キリエ、キリ……くっ」
 共に絶頂に達する二人。しばらくの間そのまま抱き合ったままで居た。
「はぁ、極楽極楽……」
「キリエ、それだとおばさんだよ」
「失礼ね……まだおばさんと呼ばれる歳じゃないわよ」
「まぁ、そうだね」
 行為後の後始末を兼ねて一緒に風呂に入っている。カノンが背後からキリエを抱き締めるような
形で一緒に湯に浸かっていた。
「まさか、キリエとこうなるとは思わなかったな……」
「後悔してる?」
「先に聞かれた時も答えたけどしてないよ。嬉しいかな」
「なら、良いわ。私も後悔はしてないから」
「うん。キリエ……」
「カノン君……あっ」
 軽いキスを交わす二人。この後またHをしてしまうのだがそれはそれで別のお話。


後書き……

マジで書き直して見る……
だから何でこうなるんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。
この二人は退廃的なのをと決めてたのになぁ。
良いけど。今回はキリエをかなり壊して見ました(ぇ
原作だときついお姉さんにしか思えないのでこっちでは
やたら甘えん坊(?)+恥ずかしがり屋にしてみたり。
ああ、そう言えば初めて伏字であれを言わせてますが……
やっぱキリエくらいじゃないと言ってても興奮しないのは
俺だけですか(ぉ
ひよのとか理緒とかに言わせても違和感バリバリなので。

風呂場でのHは割愛です。書いても良かったけど。
実際にするとなると確か空気は薄いわ、あれだわ(ぉ
俺はした事ないですよ(言って置きますが)
まぁ、そんな訳で(どんな訳だ)
書き直しでどうにかカノンの方は終了……
残りのを書くとしますかね。では。