「私をどうするつもりなのかしら? カノン・ヒルベルト」
 気絶させられた時に頭を殴らせたのか頭が少し痛い。
 今は後ろ手で縛られた状態で椅子に座らされている最悪の状況。
「僕が要求が叶うにはまだ少しかかるようだからね。少しお相手を
 してもらおうと思ってね」
「お相手? そ、それよりも他の皆はどうしたの!!」
「"まだ"殺してはいない。今は別室で似たような立場で居て貰って
 いるよ。歩君やアイズ達もね」

 カノン・ヒルベルト。学校を占拠し歩に挑んできた彼を"殺さず"
に倒すというある意味では無謀な作戦は失敗した。
 ブレードチルドレン以外は殺せないという彼の行動を利用した作
戦は後僅かだった、けれど、その僅かな差で全員囚われの身になっ
てしまった。

「さて、あまりぐずぐずしていると厄介な事になりそうだから始め
 るとしようかな」
「何をしようというのかしら?」

 努めて冷静にそう尋ねる。彼の手にはいつの間にかナイフが握ら
れている。

「男と女……する事と言えば一つじゃないのかい? ああ、歩君は
 そうでもなかったようだけど」
「ち、近づいたら舌を噛んで死んでやるわよ!!」
「そんな事をしたら清隆が悲しむ。それに、貴女はそれが出来るほ
 ど強い存在ではない」
「そんな事は……っ、止めなさい!!」

 彼は無表情のままナイフで私の服を切り裂いていく。短時間で、
上着は用をなさなくなった。

「下着は白か。良く似合っているし、それに胸も結構あるね」
「さ、触らないで……」

 ブラも切り裂いて私の乳房に直に触れてくる。その手は同じ人間
とは思えないほどどこが冷たさを感じる。

「この胸は清隆に揉まれて大きくなったのかな? 鳴海まどか」
「そんな事を答える義務はないわ……んんっ!!」

 少し乱暴に乳首を摘んで弄ってくる……。私は痛み中に少し快感
を覚えつつ必死に声を押し殺す。

「清隆がよく言ってたよ? 貴女の事を」
「えっ?」

 予想外の言葉。一体清隆さんは何を言っていたのだろうか。

「清隆さんは何て言ってたの?」
「そうだね……まどかは自分が初めての男だとか」
「なっ!?」

 想像だにしなかった言葉が次々と発せられていく。でも本当に
あの人はそんな事を言っていたのだろうか?

「普段は強気で手に負えないけどベッドの上では、実にしおらしく
てちょっと乱暴にすると、良い声で鳴くとかね」

「そ、そんな事、清隆さんが言うはず……ああっ!!」
 次々と言葉を紡ぎながら、彼は少々乱暴な愛撫をしてくる。
それでも、私の身体は反応して快感に包まれていく。

「そうそう。一つ重要な事実を告げるのを忘れていたね」
「はぁ……はぁ……な、何を」
「歩君だけ隣の部屋に監禁して、今の様子が良く分かるようにして
いると言ったらどうかな?」

「そ、そんな事……止めて」
「良い表情だね。清隆も恥ずかしい思いをさせてる時のまどかはと
 ても良いと言ってたよ。それに結構声を出していたのだからもう
 手遅れだと思うけど」

 清隆さん……貴方は本当にそんな事を言っていたの?

「そろそろ良いかな? 良い声で鳴いてくれると嬉しいね。隣の歩
 君に良く聞こえるようにね」

 そう言って私を抱え上げながら乱暴にショーツを下ろしにかかる。
足を閉じて抵抗しようとしたけど、それも敵なかった。

「さて……確認しておくけど、本当に経験したのは清隆だけ?」
「くっ……」

 抵抗も敵わず足を大きく広げさせられた状態で抱え上げられ今に
も入れられそうな状態にされてしまっている。勿論、抱えられてる
間も暴れてはみたが、無駄だった。

「それじゃあ、行くよ」
「くっ……んっ、ああっ!!」

 顔に似合わないくらい、大きいのが私の中に入ってくる。ひょっ
としたら、清隆さんのより大きい。

「清隆が居なくなってからは誰ともしてないんだよね?」
「と、当然でしょ……んんっ」

 必死に快感の声が出そうなのを我慢しながら当然の事を答える。
それを見て愉快そうに笑みを浮かべながら。

「やれやれ、歩君も面倒な性格だね。好意を持ってる人と二人きり
 なのだから、強引にでも押し倒せばよかったのに」
「な、何を言ってるの?」

 歩が私に好意? そんなの……

「清隆の言っていた通り鈍いんだね。他人からの好意に関しては」
「仮に歩が私の事を好きだったとしてもそんな事をあの子がす訳」
「ないだろうね。だから殺せないんだよ。この僕を。そしてこんな
 状況を生み出した訳だ」

 彼は乱暴に下から突き上げながら胸を弄りあげてくる。今はまだ
我慢できているけど、これ以上されたら私は。

「さて、集まるのもそろそろだろうし本気で行くよ?」
「あ、ああっ、だめ、そんなに激しくされたら」
「久々だから随分と溜まっているんだろうね。まずは一回きちんと
 いかせてあげよう」
「違う、いや、いやっ!!」

 必死に首を横に振って拒絶の意思を示すけど、それらを一切無視
して激しく動き出す。

「どんなに拒絶しても自分でも腰を振っているのだから意味はない
 と思うよ?」
「違う、そんな事っ」

 違わない、身体は久々の快楽を求めて勝手に動いてしまう。意識
すると余計に感じてきてしまう。

「余計に締め付けてきているね。このままだと僕も持たないな?」
「いやぁっ!! 抜いてっ」
「中に出されるのが好きなんでしょ? 清隆はそうも言ってたよ」
「そ、それは……あぁ、もう……だめぇっ!!」
「くっ!!」

 中で熱いものが弾けた感触がする。ぁぁ、中に出されてしまった。
そう思いながら私は絶頂に包まれながら意識が途絶えた。

「さて、このままでも良いけど。隣の部屋で歩君と一緒に放置して
 おくかな。彼はこの姿を見てどう思うだろうね。今度こそ殺しに
 かかってくれないと、僕としては困るんだけどね」





あとがき

 言い訳をさせてもらうなら。うん。あれだ……たまにはこういう
のもありかなと。スパイラルでこういうのは書きたくはなかったが
書けたんだから仕方ない。
 後の言い分は日記の雑文にでも書きます。
 書かないだろうけどこの後の展開(構想としては浮かんだもの)

1.延々と聞かれされ続けた上に、陵辱された姿で置き去りにされた
まどかを見て歩が襲う。勿論、その後暴走で女性を襲げ(ry
 でも、亮子はしない(ぉぃ

2.ひよのが何とかして脱出してて、身支度を整えてるカノンを襲撃。
結局返り討ちで(ry

3.上記に同じだが、歩を助け出しており、二人で襲撃するが(ry

4.何とかまどかを除く全員で襲撃して、カノンの特性を利用して麻
酔弾をきちんと撃つ。

5.現実は非情である。助けはなく、集められたブレードチルドレン
とアイズ達死亡。その上でカノンは怒りのあまり暴走した歩が殺す。

 4番だけこの後は原作の展開に……続くのか? まぁ、色んな意味
で捻くれてますが。構想としてはこんなところです。多分書かない
けど。某巨大掲示板にでも投稿してみようかと思いましたが長すぎ
て(ry
 連続投稿してると規制で時間かかるし、無駄に長いし、エロくな
いし。何より、需要がorz 
 桃桜さんが巡り巡ってD.C.に戻ったように俺も迷いの果てにこれに戻ったのは何の因果か。はてさてね(苦笑)