「……っ」 「ま……お……これ……どう……」 異様な感覚、いや、快感か? 下半身から伝わってくる……なんだ 何がおきている? 「うーん、身体は反応してますからもう少しすれば起きますかね」 「なら勝負ですひよのさん。どちらのご奉仕で弟さんを起きるか」 「良いでしょう。受けてたちますよ。理緒さん」 意識が段々と覚めるにつれて言葉が良く聞こえてくる……勝負? ご奉仕? 目覚めないとやばい……気がするがこのまま、この気持 ち良さに身を任せたい自分もいる。 「本当、相変わらず大きいですね……歩さんのこれは」 「う、そっちを占領されましたか。ならあたしはこちら側を」 上着が捲られる感触がしたと思ったら、温かい何かが身体を這い ずり始めて……いや、この感触は舌か? お腹の辺りやら乳首まで 舌が舐め回してる。 「んっ、一度で良いからこうしてみたかったんですよね……弟さん の身体を舌で舐め回すの。いつも舐められる立場ですし。男の人 も乳首が感じるって本当ですかね?」 「その手がありましたか。こちらも負けてはいられませんね。本気 でやらせてもらいます」 下半身の方も舐め回されて……というか、いつにない勢いで舐め られたり、吸い付かれたり揉まれたりしている。 これが本気という事か。目覚めた方が良いとは思いつつここで目 を開けたらどんな目に合わされるか分からないので寝た振りを続け ておくかと決めた矢先、そろそろ限界に近くなる。 「歩さん、そろそろ寝た振りは止めてくださいね……でないと」 「ぐぁっ!!」 「えっ!! きゃっ!!」 出そうとした瞬間に根元を思いっきり握られたぞ今!! 痛みやら 何やらで思いっきり飛び起きてしまい、理緒を驚かせてしまった。 「こんな美少女二人がご奉仕してるのに……寝た振りとは良い身分 ですね歩さん」 「えー、本当ですか弟さん」 「お前ら、思いっきり勝負の対象にしてただろうが」 「さて、何のことでしょうか」 「それはそうですけど……気持ちよさそうに寝てる弟さんを見てい たら。つい……」 「ついですむ問題じゃないんだが……くっ!!」 言い終わる前にひよのが口や舌での奉仕を再開してそのまま射精 をしてしまう。 「んんっ、沢山出しましたね歩さん」 「弟さんも起きてたから勝負はともかくどっちのご奉仕が気持ち良 かったですか?」 「そうですね。それは私も興味があります」 「それはその……」 「理緒さん」 「ひよのさん」 「ちょっと待てお前ら。今俺は出したばか……」 「「決着を着けましょう!!」」 数時間後 「もう出ない……というか酷い目に合った」 「失礼ですね弟さん。二人の美少女として酷い目だなんて」 「今回はほぼ一方的に責め立てられた記憶しかないんだがな」 若干の感謝の意味を込めて、理緒の頭を撫でつつ、いつの間にや ら寝ているひよのを見る。 「あいつもいつになくだったからな」 「それは……そのここ最近ご無沙汰でしたしそれに……弟さん元気 なかったですし」 「あぁ……ちょっと考えることが合ったからな」 「考える事ですか?」 「いつまでこうしていられるのかなってな」 「それは……」 あえて口には出してこなかった事。だけどいつかはきちんと答え を出さないといけない事。 「弟さんはどうしたいんですか?」 「今更どちらか片方にするとか言ったら他の奴らに殺される」 「だったら!!」 「この際だから改めて聞くけどお前はそれで良いのか? 仮にこの まま三人でずっと一緒に居続けたいと思うのか?」 「あたしは構いませんよ。そもそも最初の時から二番さんである事 は覚悟はしてますし」 「それもそれで問題なんだがな……まったく」 「安心してください。二人に後悔なんてしませんしさせませんよ」 寝てたはずのひよのが身体を起こしてそう宣言する。寝た振りか。 「歩さんとは違って少し寝てましたよ。ちょっとだけですけど。世 間とか気にしたら負けですよ。何か言ってきたら、それ相応の事 をして跳ね除けてあげますから 「あたしも力になりますから。だから安心してください弟さん」 「本当なら男の俺が言う台詞なんだが。分かった。きちんと二人を 幸せにする。だからずっと傍に居ろ」 「「はいっ」」 いずれ訪れた運命に負ける事無く三人のその絆は永遠に途切れる 事無く続く事になる。 そんな三人の一つのifの物語。ここに完結。 後書きならぬ言い訳 最初に書いたころはまだ連載してたんだよw まぁ、if世界なの でと前置きした上で。子供は産まれませんが、結局離れ離れになる 事はなかったりする世界です。 肉体関係持ってる時点で本編とはかけ離れてるが個人的にはある 程度は本編とリンクさせる形で完結させようと当時は思ってたり。 それでも三人一緒なのは変わりませんが(苦笑) で、何でこれだけを書くのにこんなに苦労したんだろうね俺は。 ネタがないのと、エロ関連で正直悩んでたのと、その他を含めても えらく遠回りしてるな……おい。 書きたいものは正直、先の二作で書いてるので健全というか短く 纏める予定では合ったが。年月が経つとこんなものかなと思いつつ。