「朝か、頭痛いな。ええと、昨日は……どうしたっけ。アスナはま だ寝てるか」 起きたら聞けば良いかと思い、起こさないように気を付けながら身 体を起こそうとした瞬間、反対側にも何かの感触がある。というか、 明らかにもう一人寝ている。 「……。凄く嫌な予感がする」 恐る恐る布団を捲り上げて……次の瞬間、俺の絶叫が部屋に響き 渡った。 「そ・れ・で、どうしてリーファちゃんが一緒のベッドで寝ている のかしら」 「き、記憶にないから困ってるんだが」 「お兄ちゃんもアスナさんも本当に覚えてないんだね」 絶叫で起きたアスナとリーファ、そして俺は三人とも裸で。もし かしなくてももしかする? の状況で。俺とアスナはちょっと困惑 でリーファの方は記憶はあるらしく焦る俺達をよそに呆れ顔になっ ている。 「も、も、も、も……」 「う、うん。もしかして」 「二人とも……抵抗したのに無理やり引きずり込んで」 「うわぁぁぁぁあっ!!」 「いやぁぁぁっ!!」 「……。つまり」 「しちゃったと」 「う、うん」 昨日は確か、ALO内で年末打ち上げパーティーをやって、新アイ テムで飲みすぎると泥酔の効果があるらしい、噂の飲み物も中には あったような(試し飲みをした記憶はある) 「パーティーの時は、二人ともまだ大丈夫だったけど。終わった後 にユイちゃんが寝ちゃって、もうちょっと試さないかと、ここで 飲んだんだよ」 「ああ、何となく覚えてる……」 「そうね。確かにそうだったわね」 そこまでは何とか思い出した。問題はその後だろう。 「飲んで少しして二人とも泥酔状態になって……目の前で脱ぎ始め て、出ようとしたのにそのまま強引に引き止められて」 「記憶ない」 「そうだろうね。二人とも酷い状態だったし」 「それからどうしたの? 私達」 「あたしにも脱ぐ事を強要してきた」 「最悪だ……」 「し、死にたい」 「必死に抵抗したにアスナさんに凄い力でベッドに押し倒されて、 お兄ちゃんは止めるどころかノリノリで。二人とも絶対に酔わせ たらいけないって事を身を持って思い知らされたんだよ」 そう言って思い出したのかリーファの顔が赤くなる。現実の世界 でなら取り返しの付かない事になっていたと考えると、ゲームの中 で助かったと言うべきなのか。 「ご、ごめんなさい」 「すまない、リーファ」 「しちゃったものは仕方ないし……。二人ともしっかりと反省して いるようだから許してあげる」 「酒は飲み過ぎないようにしないとね」 「全くだな」 「二人とも反省してるなら、責任を取ってもらう意味を込めて一つ お願いがあるんだけど」 「な、何だ?」 「わ、私達に出来る事なら聞いてあげるわ」 「今度で良いんだけど。また……三人でしない?」 後書き これだけを書くのに難産orz 少し離れただけでこれとは……。 また本編も読み直して色々と思い出さないと。派生というか予定表 には載せてるけどこの話を聞いた他の面子(女性達)が迫る話を少し 書く予定。多分、事後の短編になると思う(汗)