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アホトラQ 「エンペリアル編」

1〜6話        7〜10話        15〜17話



アホトラQ 第2部 「麻理亜の鐘 編」 

1〜3話     4〜6話      7話  


*アホトラQ 「エンペリアル編」 11〜14話 

第11話「メカ獣レクタンギュラー」 

 モンストロ星にあるエンペリアルの基地。その一室ではエンペリアルのボス,バートが
星外から「X」の通信をテレビで受けていた。
X 「まだ地球文明の破壊を終えていないのか。1ヶ月でできると言ったのはお前だぞ」
バート「申し訳ありません。『前の星』の様に簡単にカタがつくはずでしたが・・・・・」
X 「とにかく急げ。『受け皿』が多いほうがこちらはやり易いのだ。高いビルがそびえている
   都市を集中的に破壊した方が文明の排除になるのではないか?」
バート「おっしゃるとおりで・・・・・」
X 「こちらの期待を裏切るな,わかったな」
通信が終わると、バートは苦々しい顔をした。バート達が制圧した「前の星」に比べ,地球は
文明や科学が必ずしも進んでいる星ではなかった。簡単に作戦が行えると考えたバートは
作戦の費用を浮かせるため、バイトの工作員を多数雇って地球攻略を開始したのだった。
だが、バイトの者達の質には上下の差があった。レベルの高い者はまだ役に立つのだが,
レベルの低い者は大都市へ送るはずの怪獣を僻地へ送ったりと,凡ミスが目立った。
そして、今回メカ獣担当の幹部・テブルと共に作戦を行うのもバイトの者で,実戦は初めての
経験だった。

ズズズーン!ある晴れた日,凄い音を上げて地上に巨大な直方体の物体が突き立った。
しばらくすると、その物体の中からゴオンゴオンと音がし始め,まず上からとんがり帽子を
かぶったような頭が突き出し,次に側面から細く長い機械の腕が突き出し,そして下から
足が現れた。エンペリアルのメカ獣・レクタンギュラーである。中には幹部テブルと
部下・4部下5・部下6が乗っている。
テブル「このメカで程度の低い地球の奴らに恐怖を味あわせてやる。攻撃準備!」
そのとき、一機の飛行メカが近づいてきた。地球防衛隊のガードビートルである。
テブル「愚かな防衛隊め。早くも来たか。おい、レーザー砲発射用意だ!」
部下4「了解,レーザー砲発射用意」
レクタンギュラーの胸部が開き,中から口径5メートルはあろうというレーザー砲がせり出し,
狙いをガードビートルに合わせた。
テブル「レーザー砲,発射!」
次の瞬間、レクタンギュラーの胸部からレーザー砲がポーンと飛びだし,どすん!と地面に
落ちた。
テブル「おい、何をしている!どういうことなんだ!」
部下4「はい、命令通りにレーザー砲を発射しました」
テブル「馬鹿者〜!」
次の瞬間,レクタンギュラーに衝撃が走った。ガードビートルの放ったミサイルが命中
したのだ。
テブル「生意気な地球人め,その程度では私のメカ獣はやられんぞ。こちらもミサイルだ!
    ミサイルで地球人のメカをたたくんだ!」
部下5「了解,ミサイルで地球人のメカをたたきます」
再びレクタンギュラーの胸部が開くと,中からミサイルが出現した。メカ獣の身長をはるかに
超える、どうやって中に入れていたのか理解に苦しむ大型ミサイルである。
レクタンギュラーはそのミサイルをつかむと引き抜き,ブンブン振り回しはじめた。
テブル「おい、何をしている?」
部下5「はい、命令通りにミサイルで地球人のメカをたたこうとしているのですが,相手が
    すばしこくてどうも・・・・・」
テブル「愚か者〜!」
レクタンギュラーにまた衝撃が走った。ガードビートルのビーム攻撃が連続で決まったのだ。
レクタンギュラーの各部から黒い煙が上がる。
テブル「ええい、下劣な地球人のくせに我がメカに被害を与えるとは無礼者め!
    倒せ,なんとしても倒すんだ!」
部下6「了解,倒します」
テブルはハッとして、「地球人どもを倒せ」と言い直そうとした。だが、時すでに遅し,
レクタンギュラーは後に思いきりよくぶっ倒れ、ショートして戦闘不能になってしまった。
部下6「テブル様,命令通り倒しましたが,この後はどうしますか?」
テブル「もういい・・・脱出だ・・・脱出しろ」
レクタンギュラーの頭部がはずれ、小型のロケットとなって急スピードで空の彼方へと飛んで
いった。そしてガードビートルに乗っていた防衛隊の面々は,呆然としてその様子を見ていた。
森次「隊長,奴らは何をしに来たんでしょうか?私には遊んでいる様にしか見えません
   でしたが」
黒部「じゃあ、遊びに来たんだろ」
地球防衛隊がコールドゲームを収めた戦いだった。

(第11話・終)


第12話「宇宙刑事と宇宙探偵」  
大都市T市のほぼ中央にある大立体交差点は、毎日大量の車かひっきりなしに通るため,
多量の排気ガスが排出され,臭いのきつさなどが問題視されていた。だが、この排気ガスが
今回の事件の発端になる事を知る地球人はいなかった。

ある晴れた日の午前10時頃、例の大立体交差点を中心に局地的な地震が起きた。
そして、大音響と共に地面を割って,ある物体が姿を現した。その物体は,ひまわりの葉を
何十倍も大きくしたような葉を次々と横に突き出しながら,50メートル、60メートルと
ぐんぐん伸びていき、やがてつぼみを着けると、直径10メートルほどのひまわりに似た
丸い形の花を開いた。この事態に地球防衛隊はガードビートルで出撃した。
団 「またエンペリアルの仕業でしょうか。植物怪獣ははじめてですが」
高峰「それに、ただ生えているだけで暴れるわけでもない様だ」
黒部「待て,見た目は動きが無くとも,有害な毒素やエネルギー波を出しているかもしれん。
   今,森次隊員にあの植物の周囲の大気の分析をしてもらっている」
高峰「ところで隊長,あの花、人の顔に似ていませんか?」
黒部「顔?」
高峰隊員の言う通り,花には二つの目と一つの口のような形のものがあった。どちらも
閉じられていたが・・・
森次「隊長,あの植物の周囲の分析が終わりました」
黒部「どうだ,結果は?」
森次「有害な毒素やエネルギーは出ていません。ただ・・・・・ここは排気ガス濃度がひどいん
   でしたね?今日も事件が起こる直前まで大量の車が往来していたはずでしたが」
黒部「それがどうした」
森次「あの植物の周囲の排気ガス濃度が以上に低いんです。ほとんどゼロに近い」
黒部「あれが、大気を浄化していると言うのか?」
そのとき、ガードビートルに通信が入った。
声 「地球の勇者達よ,あの植物について説明したい」
黒部「何者だ。エンペリアルか?」
声 「違う。我々は君達の敵ではない。今,姿を見せよう」
ガードビートルから数10メートル離れた空間に,二つの飛行メカが姿を現した。一つは
全長10メートルほどの小型メカ,もう一つは30メートルほどの中型メカだった。
高峰「レーダーには何も映ってません」
森次「ステルス機能に保護色機能か・・・地球のメカではないな」
声 「我々を信じて,我々のメカに来てもらいたい」

数分後,黒部と森次は謎の中型メカの中にいた。二人の,地球人と大差ない姿をした男が
黒部達を迎えた。
フジオカ「俺はこのメカの操縦者で、メリケン連邦の宇宙刑事のフジオカという。そして向こうは
     小型メカの操縦者で宇宙探偵のミヤウチという」
森次「いきなり宇宙刑事とか言われてもピンとこんな。それに、我々の最大の関心事は、
   あの植物が地球に有害かどうか,ということだ」
フジオカ「説明しよう。こちらへ来てくれ」
黒部達は,中型メカの一室へ案内された。その部屋には大きなガラスのケースがあり,
ケースの中にはヤシの実に触手が生えたような物体が数十個入っていた。そして、ケースの隣では
地球なら10歳くらいの女の子が機械をチェックしていた。
少女「フジオカさん、ヒマワライの種の冷却,終わったよ」
フジオカ「REINA、ご苦労さん」
黒部「ヒマワライの種?」
ミヤウチ「ジョーカ星から持ってきたんだ。種は動かない,というのが地球人の常識だが,
     ヒマワライの種は触手を使って移動する。冷却しておかないと,自分が育つのに適した
     環境を求めて突き進んでいく。我々が輸送する途中,冷却装置に故障が起き,種が
     暴れ出した。大半は押さえて冷却し直したが,一つだけ脱走し,発芽したんだ」
黒部「自分が育つのに適した環境というと?」
フジオカ「ヒマワライの最大の特徴は浄化作用だ。大気や水の汚れた所を好み,それを取り込んで
     周りの大気と水をきれいにする。と同時に中に取り込んだ汚染物質も内側で無害化して
     しまう、浄化の工場のような植物だ」
森次「種があの場所を選んだのは、排気ガス濃度がひどかったせいか・・・」
黒部「君達の話を信じよう。あの植物は地球には有益なのかもしれん。だが、あんな風に街の
   真ん中に生えていたのでは,多くの人達が迷惑する。今は,取り除く方法を知りたいのだが」
REINA「笑わせればいいんだよ」
森次「笑・・・・・わす?」
REINA「ヒマワライの第2の特徴は,ちょっとしたギャグでも笑う事なの。ギャグを聞かせ続けると
    笑い疲れて・・・」
ミヤウチ「しおれてしまう,という訳さ」
森次「・・・・・隊長,これも信じますか?」
黒部「今は信じるしかないだろう。ガードビートルの団達に連絡してくれ」

それから5分後,ガードビートルはヒマワライに近づき,空中で静止した。そして、ガードビートルの
下部が開くと,巨大なスピーカーが姿を現した。
団 「よし,やるぞ」
団は,スピーカーとつながったマイクを持つと叫んだ。
団 「若いときは『酒』は『避け』よう」
すると、ヒマワライは目を開き,口をあけて「ギャッハハ、ギャッハハハ!」と笑いはじめた。
団と高峰は呆然とした。
高峰「・・・・・本当に笑った・・・」
団 「よし、次いくぞ。布団が吹っ飛んだ」
ヒマワライ「ギャッハハハハハハ,ギャッハハハハハハハハ!」
団 「『虫に刺された』『無視しなさい』」
ヒマワライ「ギャッハハハハハハハ、ギャッハハハハハハハ!」
団 「彼の家に電話をかけたが誰も出んわ」
ヒマワライ「ギャッハハハハハハハ、ギャッハハハハハハハ!」
団 「千台のトラックが仙台市に到着」
ヒマワライ「ギャッハハハハハハハ、ギャッハハハハハハハ!」
高峰「しかし、これだけレベルの低いギャグでよく笑えるなあ・・・あ、本当にしおれてきた!」
笑う事にエネルギーを使いすぎ,ヒマワライは前かがみにしおれ始めた。葉も茎も変色し、枯木の
ようになってしまった。

フジオカ「後は簡単に処理できるはずだ」
黒部「うむ、すぐ処理の手配をしよう。だが、君達はなぜヒマワライの種を運んでいたんだ。それに、
   地球に来たのは偶然なのか?」
ミヤウチ「偶然ではない。俺達はエンペリアルを阻止するために地球に来たんだ。」
黒部「・・・・・詳しく話を聞かせてくれないか?」
(第12話・終)


第13話 謀略に挑む 
フジオカの飛行メカの一室に円形のテーブルがあった。テーブルには黒部達・防衛隊の四人と
フジオカ・ミヤウチ・REINAの3人が向かい合う様に座っていた。
フジオカ「まず、メリケン連邦と俺達についての説明をしておこう。メリケン連邦は40程の恒星系
     (太陽系のように恒星とその周りを回る惑星とで構成されたエリア)から成る。地球からは
     300光年と,地球人から見れば遠いが,ワープ技術のある世界から見れば近い距離に
     ある。その世界にも犯罪を行うものはいて,それを取り締まる連邦警察もある。俺はそこに
     所属しているんだ」
ミヤウチ「ただし、警察の網をかいくぐって非合法なことをする輩もいる。そいつらを見つけて
     やっつけるのが、宇宙探偵のこの俺さ」
フジオカ「何をいい気になってる!相手が悪者だからといって、お前も非合法な手段でカタを
     つけようとするだろう。お前が俺の協力者でなかったら,とっくに逮捕しているところだ!」
ミヤウチ「エンペリアルの様な犯罪組織と渡り合うには,正攻法だけではだめなんだよ!」
REINA「二人ともケンカしないでよ!」
言い争いになりかけていた二人は、REINAの言葉で話を元に戻した。
フジオカ「失礼した。メリケン連邦は地球より高度の文明を築いているが、その副産物として大量の
     ゴミ・・・廃棄物を出している。連邦内で、他の星から手数料をもらって廃棄物の処理を
     している星の一つにオーゾラ星がある。ところが、そのオーゾラ星が法律違反をしている
     らしいんだ」
黒部「法律違反?どんな?」
フジオカ「連邦の法律では,恒星系の中にあるレベル以上の文明を築く知的生命体がいる星が
     一つでもある場合,その恒星系に廃棄物を捨ててはならないことになっているんだ。
     それがたとえ連邦の外にある星であっても,だ。だが、オーゾラ星では裏技を使って
     他の星に廃棄物を捨てる事を考えついた」
森次「裏技?なんだ、そりゃ」
ミヤウチ「ゴミを捨てるのに手頃な距離にある星に高い文明がある。それでもその星にゴミを
     捨てたい。そんな時,手っ取り早い方法は?」
森次「手っ取り早い方法?」
団 「わからんな?」
高峰「簡単ですよ。その星を攻撃して文明を一掃してしまえばいい」
黒部「ちょっと待て!じゃあ、エンペリアルは、オーゾラ星の手先なのか!」
フジオカ「エンペリアルは金さえもらえば何でもやる犯罪組織だが、今はオーゾラ星の為に動いて
     いる。エンペリアルが高い文明を示す大都市を破壊しつくし、人々を駆逐したところを
     見計らってオーゾラ星は廃棄を行う」
そう言って,フジオカは1枚の30cm四方の板を机の上に置き,板の縁に付いているボタンを
押した。板は立体映像機だった。板の上に一つの星の像が浮かぶ。その星の海や大気は所々
茶色に変色−−汚染されていた。
フジオカ「REINAの故郷のナカシマ星だ。この星にも高い文明があったが、きわめて平和的な人達の
     星だったため,エンペリアルの攻撃で都市を次々と壊され,人々は隠れ住むか,星外へ
     逃げるしか無くなった。エンペリアルの仕事が終わったところでオーゾラ星はナカシマ星に
     大量のゴミを捨て,ナカシマ星はこうなってしまったんだ」
森次「元はきれいな星だったのか?」
REINA「あのね、パパとママが、私が生まれる前に、海岸でデートしたんだって。砂浜がずーっと
    白くて,空が青くて,海も青くて,それでね、それでね・・・・・・・・・・」
REINAの言葉が途切れた。黒部達が見ると,REINAは大きく目を開いたまま、涙をぽろぽろ
こぼしていた。彼女の前にあるのは,海も空も汚染された故郷の星の姿だった。
フジオカ「REINA、泣かないでくれ・・・連邦警察もオーゾラ星の策略に気づき,ナカシマ星への
     廃棄を中断させるところまではいった。しかし、オーゾラ星とエンペリアルのつながりを
     示す証拠が無いため、それ以上の事はできないでいる。一方,ナカシマ星にゴミを
     捨てられなくなったオーゾラ星は,別の星の文明を破壊してゴミを捨てようとしているんだ」
黒部「それが地球というわけか」
ミヤウチ「そうだ。だが、エンペリアルは地球攻略に予想外にてこずっている。理由はわからないが」
森次「多分、地球人が好戦的な種族だからじゃないか?」
黒部「いや、アホな種族だからだと思うが・・・」
フジオカ「我々は,ナカシマ星を浄化する目的でジョーカ星のヒマワライの種を植えようと運んで
     きた。その途中で,エンペリアルの攻撃をことごとく阻止している地球の勇者に,こちらの
     ミヤウチの地球での活動を許可してもらうため、地球に立ち寄ったところ、今回の事件が
     起こったんだ」
黒部「そうだったのか・・・で、ミヤウチ探偵は何をするつもりなんだ?」
ミヤウチ「もちろん、エンペリアルの活動の阻止さ。とりあえず、現在の奴らの基地をつきとめる。
     奴らが次に怪獣を地球に送り込んできたら,ワープエネルギーを逆探知して,奴らの
     基地の位置を知る事ができる。ナカシマ星のためにも、REINAのためにも、俺はやる」
森次「隊長,協力しましょう、これはもう、我々だけの戦いではありません」
団 「俺も同意見です」
黒部「わかった、我々も協力する。他の星の人達を踏みにじる謀略をつぶすんだ!」

フジオカとREINAがナカシマ星へ旅立ったのは、翌日の事だった。
(第13話・終)

第14話「剛獣ファイアマッグ」 
 多くのビルが立ち並ぶF市。そこに大音響とともに光の柱が立ち、ハリネズミをそのまま
巨大化させたような一匹の剛獣が地上に降り立った。エンペリアルの送りこんだファイアマッグで
ある。ファイアマッグは体の針をミサイルの様に飛ばし,口から破壊光線を吐いて街の破壊を
はじめた。すぐに防衛隊のガードビートルが駆けつけた。
黒部「エンペリアルめ・・・性懲りも無く攻めてきたな。よし、放電攻撃で奴の動きを止めるぞ。
   放電,用意!」
ガードビートルの下部が開き,発射装置が用意される。
黒部「放電,開始!」
森次「開始します!」
発射装置の先からゴム製の細長いひもの様なものが打ち出される。
黒部「・・・遊んでいる場合か・・・あれは『ホース』だろ!私が言っているのは『放電』だぞ!」
団 「了解、ただちにやり直します」
発射装置の先から緑色の葉っぱが何枚も打ち出され,空中をひらひらと舞った。
黒部「コラ!あれは『ほうれん草』だろ!私の言っているのは『放電』だ!」
高峰「隊長、まかせてください!」
発射装置の先から、黒く丸い鉄の玉が打ち出された。
黒部「あ、あれは『砲丸』だー!!!」
ただの砲丸ではなかった。人が扱う普通の砲丸の10数倍の大きさを持つ,特大の砲丸だった。
その砲丸はファイアマッグの頭に当たり、ファイアマッグは倒れて気絶してしまった。
高峰「隊長,やっつけました!」
黒部「・・・・・・まったく、もう・・・・・・」

戦闘終了後,ガードビートルは調査のためF市に降り立った。怪獣が有害な細菌な放射線などを
残していないか調べるのも防衛隊の仕事である。黒部達が作業をしていると,黒部達の前に
宇宙探偵のミヤウチが現れた。
ミヤウチ「見事な戦いぶりでした。貴方方は強い」
黒部「いや、アホな戦いをお見せしたようだ」
ミヤウチ「今回の奴らの攻撃で,ワープエネルギーの逆探知を行うことができた。エンペリアルの
     現在の基地の場所はモンストロ星だ。準備が出来次第,向かうつもりだ」
黒部「一人で行くのか?一人で奴らの基地をつぶすつもりか?」
ミヤウチ「基地をつぶすのではない。中に忍び込んでオーゾラ星の政治家達とエンペリアルの
     関係を示す証拠を手に入れる。公表してオーゾラ星の悪党どもがこければスポンサーを
     失ったエンペリアルもあきらめるさ。隠密活動は、一人の方がかえって目立たなくて
     いいんだ」
黒部「いや,私も行こう潜入作戦だったら、奴らの目を引きつける囮があった方がやりやすい
   だろう。ガードビートルをいっしょに連れて行くことはできないか?」
ミヤウチ「できる。だが・・・囮は見つかって攻撃されるのが役目だ。危険だぞ」
黒部「地球を守るためにも君の作戦は必ず成功させなければならない。囮は必要だ。
   ガードビートルも内臓コンピューターを使えば私一人で戦える」
森次が口をはさんだ。
森次「隊長,我々も行きますよ」
黒部「いや、私一人で行く」
団 「だめです!一人でいい格好はさせませんよ」
高峰「俺も一緒に戦いますよ」
黒部「お前達・・・・・・」
黒部は部下達の真剣な表情をまじまじと眺めた。
ミヤウチ「いい部下に恵まれている様だな」
黒部「ああ・・・アホな連中とばかり思っていたが・・・」

ミヤウチの飛行メカとガードビートルがモンストロ星目指して旅立ったのは、それから2日後の
ことだった。

(第14話・終)