甘枝りりとMissYのかしまし映画雑談 Vol.7

差出人:MissY <rocknroll@104.net>                    宛先:甘枝りり <nasusu@do.enjoy.ne.jp>

件名:お国なまり映画はどこまで通用するか?! 『ちんちろまい』           送信日:2002年6月9日(日)

■お国なまり映画はどこまで通用するか?! 『ちんちろまい』

甘枝さんへ

こんにちは、MissYです。雑事でバタバタしておりまして、お返事遅くなってゴメンナサイ。
なんともう6月です。こちらはここ数日、最高気温が30度近くだったり越えていたり(!!)で、もう脳みそ煮えたぐり状態、うだっています。梅雨は来るのか?! 来るの忘れていやしないか?! いや、心配しなくても来るんでしょうね、もうそろそろ。

さて、前回の甘枝さん妄想全開の巻、面白かったです。ぜひ「ドリフのもしもシリーズ」みたいな感じで、誰かに映画化してほしいよ。私としては『スパイ・キッズ』を撮ったセンスを見込んでロバート・ロドリゲス監督あたりに白羽の矢をたてたい。日本なら矢口史靖(やぐちしのぶ)監督あたりに。この監督なら予算なくてもないなりに、爆発シーンとか、明らかにチャチな人形使って面白く仕上げてくれそうだし。

で、今回、私は、どの切り口で行くかと考えていてですね。甘枝さんの「九州弁で映画対談したら面白そう」という言葉から思い出したのですが......。5月に広島に遊びに行った直前に、うっかりケーブルTVで放映していた映画が、あまりに強烈だったので(確か甘枝さんに再会したときも、お話したような気がするのですが)その映画のことを書きたいと思います。はっきり言って、名作とか佳作とか言うのではなく「迷作」という感じ。それは武田鉄矢主演の『ちんちろまい』という映画。2000年の作品で、資料を見ると、監督が大森一樹、祭主恭嗣、渡辺謙作、中嶋竹彦とナゼか4人の合同監督(失礼ながら、この中で私が知っているのは大森一樹監督くらい)とになってます。うーん、これが話がとっちらかっている一因でしょうか?! 基本は人情コメディらしいけど、エセSFみたいになったりアクションになったり、もう話が迷走しまくってます。この映画、出演者がオール福岡出身者でオール福岡ロケというのが売りで(でも多分、厳密には「出演者がオール福岡出身者」ではないと思うけど.....千葉真一とか違うでしょう?!)ロケ当時、そういや福岡でも話題になっていました。あらすじは、福岡県観光協会に勤務の男(これが武田鉄矢)が東京の単身赴任から帰ってきて福岡でひと頑張りしようとするものの、家族にも仕事にもいろんな事件が巻き起こって、ちんちろまい(博多弁で「てんてこまい」の意味らしい)というストーリー。マァ、このストーリーも、あってナイようなモンです。冒頭の、博多駅でいきなりみんなが歌って踊るシーンは楽しくて「おっ!」と思わせますが、その後のストーリーはねぇ、はっきり言って「ええ?!」って感じであります。しかし、全編ひたすら「ベタな博多弁」で押し通される台詞には圧倒されます。「これって博多以外の人には理解できるのか?! 標準語の字幕スーパーが必要なんじゃないの?!」というくらい、ものすごいです。なんたって、とあるアクシデントで皆がパニック状態になってゾンビのようになっているのを見て、武田鉄矢が叫ぶ言葉が「うわー、皆バカチンのごとなっとおー!」ですよ。これは見るとき、横に一人「ネイティブ・フクオカン」が必要でしょう。でもね、この映画、長く福岡に住んでいて今は離れている人にとっては、たまらなく「うおー、懐かしかー!」と叫びたくなる映画ではありましょう。いろんな最近の施設や観光名所や、博多どんたくも出てくるしね。あと福岡のミュージシャン好きな人も必見かも。けっこうカメオ出演って感じでいろんな人が出ています。(残念ながらシナロケは出ておりませんが。)福岡好きの人は、一度「力だめし」のつもりで見てみて欲しいもんです。......って、これって、どんな薦め方やねん私!
 私は、この映画を観て、FM福岡の某番組でやっていた(今もやっているのかな?!)「ダニー馬場のヤメリカン・ピープル」というコーナーを思い出しました。これは八女(やめ)弁講座なんですが、この八女弁がまた「もしや外国語では?!」っつーくらい、ワカランのです。いつぞや、あのスガシカオがゲスト出演したとき、大胆にもダニー馬場氏がシカオちゃんの名曲『愛について』を八女弁ヴァージョンで歌うという、ものすごいことをしでかしました。(ちなみにダニー馬場氏は地元でゴスペル・シンガーとして活躍しているそうです。私は聴いたことないんですけど。とりあえず歌は結構上手い。)まず出だしの「たーったひとつ」というのが「 たーったいっちょ」と変換されたところから、もうシカオちゃん爆笑です。ラジオを聴いていた私も爆笑。ああーナゼこれ録音してなかったんだろうと悔やむくらいトンデモナイものでした。(爆笑レベルにおいて。)まぁ、地方を舞台にした映画でも、たいていは「お約束」として、台詞は標準語ですよね。ストーリー展開を全国の人にわかってもらわないといけない訳だし。あ、『青春デンデケデケデケ』や『ユリイカ』も地方の言葉か。でも、あれはなんとなく話の流れというか映像で、だいたい話は理解出来ますものね。王様が洋楽ROCKを日本語で歌ったように、例えば、すごいお洒落な(または不条理な)フランス映画とかを、ベタな博多弁で「吹き替えシネマ」にしたら、ちょっとスゴイだろうなー。誰か語学堪能で暇とお金がある人、やって欲しいです。

 ああ、あまりの暑さのせいか、私まで妄想モードに。でも映画ファンなんて、ま、多かれ少なかれ妄想好きですわな。それが人に迷惑かけるとかのアブナイ方向に向かわなければOKでしょう。では、またー。

MissY

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