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差出人:甘枝りり <nasusu@do.enjoy.ne.jp> 宛先:MissY <rocknroll@104.net> |
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■酔っ払いはどこまで記憶をなくせるか!? 『MONDAY』 MissYさん 甘枝です。MissYさんすみません! 返信が遅れましたッ!お待たせしてしまって申し訳ないです。。 いやもう、小松政夫のシラケ鳥音頭を歌うなら今ですね。歌いましょうか?踊りましょうか? それとも今夜はやめて明日にしとく?(何の相談?) さてさて、前回のメールも楽しく拝見しました。あれは今までの中で最も吹き出し率が高かったです。MissYさんの狙い通りか否か、やたら私のツボを突かれた感じでしたね。だってさ、時々鐘が鳴ったもんね。心の和尚さんが鐘ついたもんね。思わず。 どのあたりでやられたかというと、まず武田鉄矢のバカチン発言で「あちゃー!」「あいたたー!」と苦笑。天を仰ぎました。鉄矢はバカチンの商標登録でも取っているのでしょうか? 言い過ぎです。というか、鉄矢の口からしか聞いたことないって。おそらく、彼という人間はこの「バカチン」に「織金」(オリコンとは似て非なる織部金次郎のこと)「金八」「海援隊」を加えたものでできているんでしょうな。通常でいうタンパク質、炭水化物、脂肪、ビタミンに代わる武田鉄矢固有の四大栄養素。各々の働きがよくわからないのがミソです。とりあえず髪は早く伸びそうですね。センター分けでさらに運気UP、みたいな。そんな鉄矢の、鉄矢による鉄矢のための博多弁映画(たぶん)にもウケましたが、その作品の総評として出たMissYさんのひとこと 「迷作」 これには笑いました。 地元のMissYさんをしてまでそうとしか言い様がなかったというところがもう・・・可笑しいですね。哀しいですね。ペーソスを感じさせますね、はい。(淀川です淀川です) もしも私が九州人でなかったら「はッ」と鼻で笑って終わりでしょうが、九州人ですからね。なんかこう、ピシャリとはねつけられないものがありますなあ。矢崎滋ふうに言えば「愛と憎のはさみ焼きッ!まるッ!」というか。 全然「まるッ!」じゃないんですけどね。 私はその作品を観てませんが、観てもやはりMissYさんと同じ評価をする気がします。 でもミュージシャンのカメオ出演は面白そう。 そして、今回最大に心を掴まれたのが「ダニ−馬場のヤメリカン・ピープル」 馬場さんすいません、ホームランが出ました。これまたゆる〜い番組名! イッセー尾形のネタにありそうです。ラジオだっつーのに毎回アロハ着て臨んでそうです(笑) ローカルとユルユル。これはもはや切り離せない宿命なのでしょうか? 上記のタイトルに爆笑したのは、けしてそれをバカにしているからではなく、つい我が故郷のことを思い出したせいなのです。ユルさにかけては私を生んだ宮崎も負けていません。なにしろそこは日本のパラダイス。たとえば、私が小学生だった頃、ある地元テレビ局ではアナウンサーはもとより各番組の出演者全員に(何故か)あだ名がついており、番組中は(何故か)必ずあだ名で呼び合うのが流儀になっていました。この時点でもうユルさポイント1なのですが、またそのあだ名というのが、でーちゃん、マ−坊、バニーボーイ、満月姫など「どうしてこう揃いも揃ってユルいのか!?」と唸らざるを得ないラインナップで。 そしてね、名前がユルけりゃやることもユルいんだ。でーちゃんはれっきとしたアナウンサーなのに、田植えの時期が来るたびに水田泥んこプロレスに駆り出されるし、津軽三味線が得意なマ−坊は「アメリカで腕を試す」と言っていきなりいなくなるし、バニーはバニーで徐々に頭が薄くなりつつあるのにあだ名のためだけに頑としてバニ−コスチュームを着続けるし(※彼は男)、とにかく滅茶苦茶だったんです。まさに迷番組!でもね・・・そんな爆裂ローカルぶりが、宮崎がたまらなく好きでした、私。 だってどう考えても、目が離せないって(笑)そんな微笑ましさを「ダニ−馬場の〜」にも感じましたね。いい番組だよ、きっと。シカオちゃんも九州が好きになったはず。しかし八女版『愛について』。 スガさんもこれを機に方言Ver.で勝負かけたらどうですかね。『DA・YO・NE』ふうに(笑) さて〜 例によって前置きが長くなりました。ここから本題です。前回MissYさんのお話の中に矢口史靖監督の名前が出てきたので、今回は『秘密の花園』か『アドレナリン・ドライブ』を取り上げるつもりでした。 しかし。むかしは近所のビデオ屋にあったそれらの作品が、このたび行ってみたらどこにもない。いつのまにか無くなっていたのです。何故!?おかしいよ(怒)さすがに『ウォーター・ボーイズ』はありましたが、なんかもうすっかりやる気が失せてしまい、急きょ路線変更することに。で、表題にある通り、SABU監督の『MONDAY』(1999年)を選びました。矢口作品とSABU作品に関しては、おそらく今後も新作が出るたびに必ず観ると断言できるほど、好きです。 特にSABU作品は、紹介としてひとつ挙げるのが困難なくらい、どれもこれもが面白い。今回も迷いに迷いましたが、とりあえず最近の作品ということで『MONDAY』に。 なお、『ポストマン・ブルース』と『アンラッキー・モンキー』はHPのmovieコーナーで紹介しているので、よければそちらもどうぞ。 SABU作品に共通して言えるのは、主人公がいつも本人の知らないうちにたいへんな事態へ巻き込まれてしまっていること、そしてその事態が不条理極まりないこと、とにかくテンポが良いこと、それからどの作品も出演者がほとんど同じこと、などなどたくさんありますが、今回の『MONDAY』もばっちりそれらにはまってます。同じスタイルでよくもこうヴァリエーションを持たせられますよね。しかも毎回面白いし。 今回は、毎度冴えない主役でおなじみ堤真一がアルコールのせいでたいへんなことになってます。気がついたらホテルの一室で朝を迎えてて、昨晩の記憶がない。あれ、俺どうしちゃったんだろう? というところから話が始まるんですが、これがねー、記憶をたぐればたぐるほど最悪の事実が発覚していくんですねー こわいですねーびっくりしますねー(以下、淀川略) なにしろ、ホテルで目が覚めるまでに実は2、3日が経過していて、その間に彼は始終酔っ払っていたのです。というか、酔っ払わないことには対処できない事態に巻き込まれ過ぎた。 同僚のお葬式では遺体を誤って爆発させてしまうし(ちょっとドリフ的。詳しくは映画参照)、その愚痴を彼女に聞いてもらおうとしたらこのコがまたピント外れな女で突然東京二十三区を言い出してイライラするし(西田尚美好演)、仕方なく出向いたバーではヤクザに絡まれ、さんざん飲まされた挙げ句にちょっとした騒動が起こっていつのまにかショットガンを抱えてるし、そして何人か撃っちゃってるし。それでまた飲んでしまい、勢いついて街へGO。 で、繰り出したら繰り出したで今度はオヤジ狩りに遭遇。怒り任せに銃乱射。天に代わってお仕置きよ、と。ねえ。そういうことをしておいて目覚めた朝ですよ。彼のMONDAYは。どうします?気がつけばテレビでは自分の特番が組まれ(もちろん殺人犯扱い)、窓の下をのぞけばホテルもろとも完全包囲ですよ。 ものすごく、ものすごーくたいへんなことになってます。「姉さん、事件です」の比じゃありません。むしろどっきりに近い。 と、活字で書くと非常にシビアで暗い話のようですが、そして当の主人公にはまさしくその通りなんでしょうが、ここがSABUの手腕というか、観ていて重たくないんです。不思議と。 それはたぶん、映画で描きたい最大のポイントが「どうしようもない災難に見舞われた男の不幸」にあるからではないかと。それぞれの事件はあくまで男の不幸を決定づけるためのエピソードに過ぎないだけで。 だから、観ている方も男中心で「うわーどんどんエライことに!」と、ただそれだけの感覚で観られます。そのうえ、あまりに不条理な出来事が客観に徹して描かれているため、どちらかというと笑えるぐらいです。濃い内容なのに展開がうまいからあっという間に観終わるしね。SABUという人はとかくリズム感に長けています。実際ドラムビートを多数取り入れているせいもありますけど。 ・・・うーん、どうしても誉め過ぎてしまうな。でも面白いんだよ、ほんと。私にはね。ただまあ、今回の『MONDAY』は、前回までの作品よりは多少捉え方に幅が出る気はします。銃の問題も出てくるし、諸手を挙げて「わははー面白い」とは言い切れない。しかしその代わり、単に笑える面白さとは違う面白味がありますね。深みがある。 ・・・やっぱり誉めてるよ(笑) もしこれを読んでSABU作品に興味を持った方がいたら、初作の『弾丸ランナー』から順に観ていくと、私の今言わんとしていることがわかって頂けるかな、と。 いや、別にどういう順で観てもいいんですけどね。余計なお世話でした。 そういうわけでMissYさん、ここに酒に飲まれてしまった男がおりますが、MissYさんはそういう経験がありますか? 私は過去3回、酒で記憶をなくしたことがあります。 もちろん、人を撃ったりはしていませんが・・・(してたらどうしようッ!)今はもう、そういう飲み方自体してないです。いちおう学習能力もあるようですし、それに仏の顔も出尽くしましたしね(笑)ではでは、時間がかかった分長くなりましたが、また。 甘枝りり |