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■濃いいキャラのおやじパワーに圧倒される『鮫肌男と桃尻女』
甘枝さんへ
こんにちは、MissYです。なんともう7月も終わろうとしております。今回、すっかりお返事遅くなってゴメンナサイ!
さて、SABU監督は私も大好きです! 最初、映画友達に薦められて観たのですが、それ以来ハマってます。『ポストマン・ブルース』が福岡で公開の時に薦められて、レイトショーの最終日か何かにギリギリで見に行ったのかな?! それからさかのぼってビデオで『弾丸ランナー』を観て。そして、甘枝さんが今回取り上げた『MONDAY』は、まさにこちらで封切りの時にSABU監督の舞台挨拶があって、ミーハーな私はもちろん見に行って質問コーナーでもちゃっかり挙手し質問したのですよ!(こういう機会があるときは、とりあえず挙手質問することをモットーとしている私) そのときの模様は、当方HPで。(スンマセン、ちょっと宣伝!)「ミーハー映画編 映画『MONDAY』のサブ監督が来福 @なかまAMC(2000.5.20)」に書いておりますので興味がある方は読んでくださいね!
で、このSABU監督と同じく、私が「これからの日本映画を面白くしていってくれるに違いない」と思っている石井克人監督の『鮫肌男と桃尻女』(1999年公開・もうビデオも出ています)を取り上げたいと思います。この奇妙なタイトルは主人公二人の名前なんですが(鮫肌黒男、桃尻トシコ)マンガが原作だけあってスゴイ名前にタイトル。でも脚本は監督が書いているので、すごく映画的でテンポも良くて面白い。って、私は原作マンガ(望月峯太郎・作)を読んでないので、ホントは、こういうことエラソーに言えないのですが。でもまぁ、映画好きの”野生のカン”ってやつです。(ホントかよ?!)
ストーリーは、すごく大ざっぱに言えば「ヤクザの金を盗んだ男(浅野忠信)と、ひょんなことからその男の逃避行に巻き込まれたサエない事務員の女(小日向しえ)のドトーの逃避行」なんですが。大ざっぱすぎる?! で、これに関わってくる男達が、どいつもこいつも濃いいキャラクターで、もう「一度見たら脳裏に焼き付いて離れないーっ! ちょっともう、どうにかしてーッ!」ってくらい濃いい。やぐざの親分(岸辺一徳)、その子分たち(BOBAこと田中要次が強烈!)や愛人(真行寺君枝。久々に観たけど相変わらず美しい!)やその息子(鶴見辰吾)、おまけにトシコの伯父(島田洋七)がかなりヘンタイチック野郎だし、こいつが雇う男、山田(若戸あきら改め、我修院達也)が強烈! 私の世代は「郷ひろみのモノマネの人」として認識していた「若戸あきら」が、この映画以降、若い人々の間では「ドナドナの山田」を演じた「我修院達也」として定着した模様だし。そのくらい、あの『ドナドナ』は強烈だよなぁ......。裏話によると、あのシーンの浅野忠信の笑いは演技ではなく”素”だったらしい。そんな感じの笑い方だもんね。これから観る人、バラしちゃってゴメンネ。でも、この程度バラしても、まだ全然見所は満載の映画なので大丈夫なハズです。とにかく、それまで一般的には「浅野忠信=ブッ飛んだ役が多い人」という図式が、ココで崩れたというか「おやじパワーをなめんなよ!」って感じになっちゃったんでした。なにしろ、おやじ達のほうが、もーっとブッ飛んでいるんだもの。なにしろ、浅野忠信、この作品においては「一服の清涼剤」って感じですもの。たとえハダカに黒のビキニパンツいっちょで森を走ろうとも、です(笑)。
ちなみに、私、この作品の一般公開(東京が1999年の新春)よりもかなり早く、その前年の8月に観ています。それはナゼかというと、当時、福岡市中洲に「シネリーブル博多」という映画館が新しくオープンして、そのこけらおとしで1週間ほど豪華なラインナップで新作あり監督や出演者の舞台挨拶ありだったのです。(今現在では、その映画館はなくなってしまいました。淋しいことに。)で、この作品は当初は「石井監督、浅野忠信、小日向しえが舞台挨拶」という予定でしたが、案の定、浅野忠信はドタキャンでした。でも私としては、なにしろ映画がブッ飛んでて面白かったし大満足で文句ないっす!という気分でした。オープニングなんて、ホントにもう洋画みたいだったもん! 今まで邦画でこんなカッコイイ始まり方ってなかったよーと驚いたもん! 終わり方も、なんかすっとぼけてて良かったしねぇ。(私、寺島進が好きになったのも、この作品ででした。)で、音楽がカッコイイと思ってたら、なんと私の好きなDr.StrangeLoveだったので、エンドロールで「えーっ!」と思わず声が出てしまった私。「Dr.StrangeLove」とは、奥田民生のバックバンドの面々というか、以前は佐野元春のバンド「ザ・ハートランド」にいたドラムの古田たかしさんやギターの長田さんらが組んだバンドなのです。(このバンドもまた、今現在は古田たかしは抜けてしまったらしい。)それで、上映後の質疑応答で監督に「私、Dr.StrangeLove大好きなんですっ! 音楽カッコイイーと思ってたら、エンドロール見て彼らが音楽担当だったんで感激したんですが。これ、サントラ盤とか出るんでしょうか?!」と質問して、監督ニヤリと「おっ、ツウですねー。えーとDr.StrangeLoveというのはご存じない方のほうが多いでしょうから説明すると......」とまず説明した後、サントラ盤に関しては「今の時点ではまだ未定です」とのことでしたが、もちろんサントラ出ました。うふふ。速攻で買いましたとも。小日向しえチャンは、確かこのとき18,19歳くらいだったと思うんですが、さすがにモデル出身だけあって、ぜんぜん舞台挨拶でもものおじせずに堂々としていて、とてもこれが女優デビューとは思えなかったですね。受け答えもシッカリしてたしね。ちなみに、この翌日、私の映画友達K君は、このご一行にキャナルシティそばでバッタリ会ったらしい。で、「昨日、映画見に行きましたー!」って言ってみたら、監督「ああ、そう! どうもありがとう!」って握手してくれて、小日向しえチャンも同じくで、すごく気さくでイイ感じの人たちだったそうです。もう、そんなこんなで私も一緒に観た友達も「この映画は是非ヒットして欲しいー! いや、ヒットするでしょう。こんなに面白いもん」と思っていたんですが、見事ドカーンとヒットしましたね。良かった良かった。
この後、一般公開のとき、私はもちろん再度見に行ったのですが。驚いたことに最初見て半年以上経っていたのに(福岡公開は’99・3月だったので)ほとんどのシーンをすごく鮮明に覚えていたのでした。それだけ強烈だったのね。DVDももちろん買いましたが(これの特典はイイです! ドナドナ山田とヘンタイ伯父の二人による解説がオマケで付いてます)冒頭観ただけで話の展開をウワーッと思い出してしまう。私はたくさん映画観てきているので、最近ではときどき話がゴッチャになったりするんだけど(キャストが似ている洋画だと特によくある。とほほ)この作品に関しては、それだけはナイと断言出来ます。だって、こんな強烈にヘンなストーリー、他の作品とゴッチャになりようがナイものね。甘枝さんは、観たかなぁ?! もしもまだ観ていなかったら、きっと好きな作品だと思いますよー。でも人によっては「一度見て、もうお腹いっぱい」という感想もありますが。じゃ、何度も観たり、ときには雑事を片付けるBGMにこの作品を流していたりする私って......実は、かなり濃いい奴?!
ってことで、ではまたー!
MissY
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