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これから書くのは、甘枝が2003年10月に卵巣腫瘍摘出手術のため入院した折の記録である。通常の一日一歌は上から新着順での形態をとるが、今回はレポの内容から時系列順に更新することにする。要は下に伸びていきますからね〜ということで宜しく。 ----------------------------------------------------------------------------------------------------- -- 入院1週間前(10/7頃)-- いつものように布団に入り、さあ寝ようかと思った時のこと。 気にはなったが、激しく熱いわけでもなく、また他に異常が見られないこともあって、そのまま2.3日過ごす。 -- 入院5日前(10/10)-- 寝入る段になってまた異変に気がつく。 とりあえず、病院に行って診てもらおう。 しかし考えてみると今日はもう週末で、連休に入る。甘枝にはこの連休中に北九州へ行く予定があった。 無痛であること、触らなければ自覚もなく、活動に支障がないことを確認して、病院は連休明けに行くことに決める。 -- 入院前日(10/13)-- 予想通り何の支障もなく小倉一泊の旅を敢行し、昨日、イッセー効果のもとほくほく顔で戻ってきた。 そうだった。忘れていたけれど明日はおなかの診察を受けに行かねば。 じゃーおやすみなさーい 呑気な調子で床についたその数時間後に、まさかあんなことになるなんて‥‥ |
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-- 入院当日(10/14)-- AM5:00 右下腹部の痛みで目が覚める。 ついにたまらなくなって、灯りをつけタウンページで夜間救急センターの番号を調べる。 家を出て、到着していたタクシーに乗り込み、病院の名前を告げる。 あああ、運転手さん。多分今ので痛みが2倍増しました。(当社比) さいわい病院住所のメモ書きを持っていたので、それを頼りに(途中で病院に確認telしたりつつ)なんとかかんとか行く。 AM5:45 病院待ち合い室。 ようやく(といっても5分経ったぐらいだろうけど)診察室に呼ばれ、まずは状態を聞かれる。次に当直の先生による触診。 結局、婦人科の先生を呼んだ方がいいということになったようで、医師が来るまで看護婦にあれこれ訊問される。 甘枝の状態はその時極限に達していたので、一も二もなく「手術で!手術で!」と承諾。 ここで父が「お願いします」と言えばそれで済んだ話なのかもしれない。 「もはやこれまでか‥‥‥ イヤいやッ!甘枝にはまだやることがたくさんあって‥‥ 先生手術まだですか!?」 まだですかまだですかと、まるでラーメンの出前状況を確認するように連呼しつつ、待つこと15分ぐらい。 AM6:40頃 オペ開始。 その後徐々に麻酔が効いてきて、途中から記憶がなくなる。 AM7:30頃 オペ終了。 |
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-- 術後1日目(10/14)-- 個室に運ばれて目覚めると、いつのまにか両親が来ていた。 家族と二言三言会話を交わすうちに、職場でタッグを組んでいるパートナーが参上。 担当のT先生が病室を訪れ、甘枝と両親に手術の内容と今後の治療について軽く説明。 ・右卵巣に良性の腫瘍があった 説明が終わったところで一同退室。 皆が引き上げた後で、看護婦さんが入院のしおりを持ってくる。 夕方までに何度か嘔吐。すでに胃液も出し尽くして何も出ないのだけれど、嘔吐感だけ続く。 午後6時頃になって、再び両親来る。 両親が帰ると入れ違いで甘枝代理人登場。BBSへの報告、ペットシッターの手配、ともに済みとのこと。 PM11:00 -- 術後2日目(10/15)-- AM5:30 ああああ、そうなんだ。最高だし2倍だし、だったんだ。 聞いて改めてゾッとした。 熱は38度。採血、注射器1本分。新しい点滴2本。 AM11:00 PM2:00 叔母が帰り、ポカリのボトルを後生大事に抱えつつ差し入れの雑誌を読む。 夕方、両親来る。 そんな母には、甘枝から「今日に限ってオブ・ザ・イヤー」の栄冠を副賞のカメリアダイヤモンド付きで進呈したいと思う。 ノーチのことも聞いた。ノーチは元気。ただシッターさんや自分等が出入りするので不審そうにはしているとのこと。 夜、昨日代理人が気を利かせて買っておいてくれたテレビカードを使う。1枚1000円で12時間観られる仕組み。 深夜、傷が疼いて眠れず。痛み止め1本。 |
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-- 術後3日目(10/16)-- AM6:00 AM8:00 念願の。念願の。頬がゆるむのを抑えられず。まずは重湯をば。おお、お米の香り! 続いておみそ汁。これまた‥‥味噌ッ! きれいに平らげるのも時間の問題かと思いきや、これがどうしてどうして、半分も食べられなかった。一応は病人らしい。 AM11:30 正午。術後2食目:五分粥、大根と人参の味噌煮、ほうれん草入りマッシュポテト、黄桃、ジョアみたいな乳酸飲料。 朝に比べるとゴハン感が増していて嬉しい。半分ほど食す。 PM2:00 代理人の方も差し入れ持参で、トリビア系の本とクイズ本、木製ブロックの立体方パズルをもらった。 PM6:30 夕食後、ロビーまで出て公衆電話から実家へ電話。久々にテレホンカードを買った。 深夜。昨日まであった痛みが今日はないことに気づく。ゆうべの座薬が効いたのか。 |
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術後4日目(10/17) AM6:00 AM8:00 いよいよ白御飯。NHKの朝ドラを見つつ食べる。このドラマの始まり頃にちょうど配膳となることを発見。 みかんのみ残す。 朝食後、代理人来る。仕事の確認事項のため。 看護婦さんが包帯を取り替えに来た際、早速だめもとで打診してみる。OKをもらった。ラッキィ! 昼食:ごはん、にゅうめん、魚のホイル焼き、南瓜と人参の炒め煮、牛乳 そろそろ麺類の恋しい頃だったので、にゅうめんはヒットだった。代わりに牛乳は半分でアウト。 午後、社用で出たついでに代理人がノートを持ってきてくれる。わーい。仕事が速いねえ。 感傷的になったせいか、その後PCに向かって打ち込む言葉のどれもが甘ぬるくなる。だめだ。こんな歌使えない。 PM7:00 入院してから初めてのお肉。 細切れでもいい、たくましく育ってほしい。(嬉しさに頭も思わずハイリハイリフレハイリホ−) 夕食後、母と祖母来る。ベリーのタルトとアップルパイ持参。 PM8:50 ともかくそういうわけで、新しいカードを買うこともできず、我がテレビはドラマ冒頭のワンシーンを映した瞬間、ピーと鳴って本日の営業を終了した。 静かな夜。 本を読むにはうってつけ。しかしもらった雑学本はとうに読んでしまっている。 |
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術後5日目(10/18) AM8:00 昨日いらんことに気づいてしまった(朝食の配膳がNHK朝ドラの時間に行われる)せいで、今朝は起床から8時15分までの時間が長くて仕方なかった。 ところで、鯛味噌。食べるの初めて。細長いパック入りで、ひねり出して御飯にのせる。 PM11:00 部屋に戻ると、向かいの女の子が帰り支度を始めていた。そうか、今日で退院なんだな。 これから病院を出て、彼女はお昼に何を食べるのだろうか。できればそれが釜飯であってほしいと願いつつ、アデュウ。 昼食:ごはん、玉子スープ、麻婆豆腐、もやしのおひたし、パイン、みかん、チェリー 釜飯のことを思い出した後だからか、内容に物足りなさを感じてしまう。比べ出すと、いけないねえ。 昼食後、本を求めて1階の売店へ。文庫を数冊発見するも、興味を惹かれるものなし。雑誌の週刊文春を買って戻る。 あっという間に読了。うーん、これはこれで面白かったけど、やっぱり小説が読みたい。時間はあるのだし、シリーズ物とか。 夕方、叔父・叔母来る。叔母にはこのところお世話になっているが、叔父に会うのは久しぶり。 ‥‥いや。正確に言うと、幼な心にも疑いは少しあった気がする。 いやあ、まったくねえ、あの時聞かなくてほんとーーーうに良かったです! 夕食:ごはん、とろろこぶのお吸い物、鮭の南蛮漬け、里芋といんげん、舞茸の煮物 お向かいさんが退院して一人になり、気が楽。最後までこのままだと良いな。 |
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術後6日目(10/19) 朝食:ごはん、わかめの味噌汁、鶏肉と切干大根の煮物、のりたまふりかけ 入院当初は毎朝看護婦さんに起こされていたのが、この頃は巡回の前に自然に目が覚めるようになった。 ロケーションがまた良いのだ。病院が郊外の海寄りに建っているため、周辺は農地、前方は海岸線と視界を遮るものがない。 ところでその休み時間中、ベランダから外を眺めていて気になることがある。 声のするベランダ前方下には道路をはさんで右に家が一軒、左に一軒、そしてその脇に栽培用らしきビニールハウスがあるのみ。 姿なき遠吠えの怪。まさかこの農地ばかりの一帯に狼は出ないだろうし、カラスやハトの仕業とも考えにくい。第一声が違う。 AM11:00 おいおいおい! 魔法のかけ方間違ってるかもですぞ!! 昼食:ごはん、うずらのお澄まし、煮魚、高野豆腐の煮物、かぶの漬け物、梨、みかん 午後、職場の同じフロア内にオフィスを構えるIさんがお見舞いに来てくれる。 さてそのIさんであるが、職業柄中国古来の鑑定学に精通しており、土地や家のみならず人も「みる」ことができる。 こう書くと「占いか」と思われるだろうが、少なくともメディアで見られるような多数向けの簡略的・大別的な占いとは違う。 かくいう甘枝も、以前同フロアのよしみでみてもらったことがある。特別サービスで一生分。もちろんグラフも頂いた。 ところで、その鑑定の件で見舞いに来てくれたIさんにどうしても言いたいことがあった。 夕食:ごはん、人参と玉ねぎのスープ、豚肉のピカタ温野菜添え、フルーツサラダ、牛乳 |