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1作目「秘密結社」より はじめまして。甘枝りりです。 煩雑な日々の一瞬を、あなたの時間を止めてみたく。 一九九九年 四月 |
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2作目「呼吸の仕方」より 歩くのが好きか、と聞かれる。 「呼吸をするように歩くことかな。」 なるほど。 「歩くように呼吸をしたら。」 なるほど。と言えなくなってくる。 いつまでたっても |
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3作目「ナンヨウビ」より 何曜日でも 何時でも どんな場所でも どんな状況でも どんな相手でも どんな自分でも 偽りでも 真実でも あなたが選んだものが あなたになる あなたはそれを 知っている あなたはそれに 気がついている |
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4作目「満月前夜」より 月は思う。 満月前夜のこと。 1999. 甘枝りり |
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5作目「ドロップスキップ」より 冴えない地球にドロップキック それから そのまま遥かな火星へスキップ 今ならドロップスキップに もれなく愉快な鼻歌と 鋭い勇気がついてきます。 甘枝りり |
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6作目「クワイエット」より サイレント映画を観ると自然に口が開く バスター・キートンをOの口で観るのは 言葉を持つ者に サイレントは訪れない だから シー シー シー そしたら 最後の言葉は やがて最初の言葉へと 饒舌のキャパシティーをくぐり抜け クワイエット November.2000 甘枝りり |