玉 名 ・ 荒 尾 地 方 の 山 々
丸山 (南関町) 上床山 (南関町・大牟田市)
陣平城址(南関町) 城尾城址(南関町)
小畑城址(南関町)
二本松 (玉名市) 菅谷山 (玉名市・菊水町)
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丸 山
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丸山はどこにでもあるような平凡な小山であるが,筑後国から肥後国に入るとすぐ左手に見える小山という地理的関係で目立ったのだろうか。江戸時代の絵図(1746年に作成された御巡見衆通過沿道絵図)にその名前が出ている。国境を越え気分を新たにした旅人にとって.格好の目標となったのであろう。
南関町最北の集落である木屋塚集落のポンプ置場から南にルートをとる。畑の中の道を少し進むと,丸山神社が見えてくる。丸山の中腹に鎮座する小さな神社。鳥居をくぐって石段をちょっと登ると,すぐ神社境内だった。
丸山の山頂へは,丸山神社の左手からのびる踏跡をたどる。古い踏跡だが,はっきりしている。すぐ山頂へ。丸山の山頂部は,細長く平坦地が続いている。シイの大木が数本固まって生えているあたりが最高所だろうか。樹林帯の中で,展望はきかない。
[タイム] 木屋塚集落(10分)→丸山
[踏 査] 2000年7月22日 [地 図] 関町
[標 高] 123m
[所在地] 南関町
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上 床 山
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静かな開拓地であった上床山の一帯は,今やリゾートとショッピング(そして喧噪)のメッカと化している。セキアヒルズリゾートの建設で,かつてのミカン園に温泉,ホテル,レストラン,ショッピングセンターなどの施設が建ち並び,大型バスを始めとして次々と車が押し寄せるようになった。それでも上床山付近だけは,手がつけられていない。「開発」から免れたのは,宮地嶽神社の鎮座地であることが影響しているかもしれない。
上床山への登路
は,ワインを扱っている「ナポレオン」という店の入口付近からのびるミカン園の中の農道である。カー用品店の裏側あたりまではあまり高度は上げないが,そこからは県境稜線まで一気に登る。稜線に出た後は,宮地嶽神社の参道をひと登りで山頂である。
上床山の山頂は,ほぼ方形の平坦地となっている。現在社は建っていないが,注連縄が張り巡らされており,まもなく造営工事に取りかかるような雰囲気である。南側の視界が開け,小岱山や三池山が望めた。
[タイム] 上床開拓地(10分)→上床山
[踏 査] 2000年7月22日 [地 図] 関町
[標 高] 約200m [所在地] 南関町・大牟田市
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陣 平 城 址
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琵琶瀬橋のすぐ西で北に折れる農道を進む。今日の目標は陣平城址である。陣ノ大平山(「肥後の山」23-24頁参照)から南東にのびた尾根筋の小山に陣平城という山城があり,さらにその尾根筋の先端に城尾城という山城があったということを,「南関町史」からの情報で踏査に出かけた。ただし,陣平城に関わるこれ以上の情報は得ていない。
農道を10分ほど歩くと,急に視界が開けて前面に陣平城があった小山が見えてきた。南面は急斜面で,畑地の最高所からでもかなりの苦労が予想される。よっぽどこの直登コースをとろうかと思ったが,畑地方向とは別に堀切状となったしっかりした踏跡があるのを見て
,方針を変更した。この踏跡は陣平城址のある小山から南にのびた小尾根ぞいに登り,頂上を迂回して陣ノ大平山南東斜面に拓けたミカン園に達する。ミカン園に出たところで,ヤブこぎを覚悟した。後は尾根筋をただたどるだけ。尾根筋には放棄された段々畑が連なっており,往時は登路もあった感じである。ヤブはたいしたことはないのだが,倒れた竹が道をふさぐ。台風か何かで一斉に倒れた竹のようで,ちょっと体重をかけただけですぐ折れる状態。歩きやすい場所を選んで登った。
たどり着いた山頂は,平坦地が東西に連なっている。最高所は東端の露岩の点在するあたりだろう。山頂部の平坦地と並行する小さな段状地形,東にのびた尾根筋に見られる顕著な段状地形といったものが陣平城の遺構だろうか。山頂部西端にある壊れかけた小さな祠が,訪れる人もなくなった古城址を象徴しているようであった。全面竹林と照葉樹林帯で,展望には恵まれない。
[タイム] 琵琶瀬集落(30分)→陣平城址
[踏 査] 2000年8月5日 [地 図] 関町
[標 高] 約160m [所在地] 南関町
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城 尾 城 址
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今日の目的は城尾城址の踏査である。陣ノ大平山(「肥後の山」23-24頁参照)から南東にのびた尾根筋の小山に陣平城という山城があり,さらにその尾根筋の先端にあったという山城が城尾城。これ以上の情報はもっていないが,とにかく登ってみようということで出発。
久重坂本橋の北200mほどの地点が登山口(登城口というべきか)。民家のわきの踏跡をたどる。登り始めるとすぐ両側が切り立った回廊みたいな場所に出る。城の遺構だとするとたいそうなものだが,どうやら後世の採石の結果できあがった地形ではなかろうか。“回廊”を越えると,いくつもの段状地形が連なる。段差面は急な削り落としとなっている。どうやらここからが本格的な山城の遺構のようである。
10分もかからずに山頂。平らに整地されていて,「古城趾」と刻んだ石碑がポツンと建っている。全面杉林の中で,展望には恵まれない。
陣平城址の方へと続く尾根筋は,城尾城址のすぐ北東側で大きくくびれている。この地形で城尾城址は独立した区画となっている感があるが,その先の尾根筋にはあまり人工的な手が加えられていないようである。城尾城は,陣平城の出城的存在だったのかもしれない。
[タイム] 久重坂本橋(10分)→城尾城址
[踏 査] 2000年12月2日 [地 図] 関町
[標 高] 約90m [所在地] 南関町

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小 畑 城 址
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宮尾東の集落北側の高みが小畑城の跡という。城址への登路入口は,県道3号線ぞいにある防火水槽前である。すぐ畑地に出る。畦道をたどるとすぐ最高所に出た。最高高所の東側は,畑地となっている段状地形が連なっている。段差面の高さは1-2m程度であるが、相当急に削り落とされている。樹林帯となっている西側も,かなりの急斜面である。北側の一段下がった平坦面は,墓地となっていた。東側の視界が開け,迫地が入り乱れた複雑な周辺地形が読みとれた。
[タイム] 宮尾東集落(10分)→小畑城址
[踏 査] 2000年12月2日 [地 図] 関町
[標 高] 約60m [所在地] 南関町
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二 本 松
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二本松の山頂付近は,山砂(マサ土)の採取のため西面の原地形がどうなっていたのか想像もつかないくらい変形を受けている。スパッとそぎ落とされたあたりに二本松の山頂はあったみたいである。念のためにと付近のピークのすべてを踏んでみたが,三角点のあるピークは認められなかった。地図上の山頂にあたるあたりは,西面が垂直に削られているのでとても危険。また東面も畑地(今は放棄されている)造成のため削られていて,やせ尾根状態。西面の視界が開けて小岱山がくっきり望めた。
実をいうと,二本松登頂は楽勝の予定であった。前日菅谷山を訪れた時に確認しておいた農道を利用して東面に拓かれたミカン園まで進み,あとは尾根ぞいに山頂までひと歩きのはずであった。ミカン園の西端からから取り付いた尾根筋には古い踏跡があり,二本松のすぐ南側に位置する標高約200mの小ピークへ。ここまでは全く目論み通りに進んだ。問題はここから。北側にピークが見えない。地図の読みに間
違いがないかどうか確認するため,いったん見通しのきくミカン園まで下り,読図に間違いがないことを確認。それでも念のためにと,ミカン園の南側に位置するピークに登り,三角点が設置されていないことを確認。ここでようやく,二本松山頂が削りとられてしまったことを確信した。あとは念のため山頂のあったあたりの尾根筋を,一応トレースしてから下山した。
[タイム] 箱谷集落(30分)→二本松
[踏 査] 2000年6月25日 [地 図] 玉名
[標 高] 206.9m [所在地] 玉名市
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菅 谷 山
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現地での情報収集や山の周囲を回りながらの地形偵察をやらないままで,地図から判断したルートにそのまま取り付いた場合,苦労してたどり着いた山頂に,立派な車道が登ってきていることがある。菅谷山(すげのたにやま)もそんな経験をした山の一つ。月田集落と箱谷集落を結ぶ県道の峠付近で偵察した尾根筋に古い踏跡があった。たまたま地図を見て考えていたルートと一致していたので,そのまま突っ込んだのが悪かった。鬱蒼とした樹林帯で視界のきかない中,複雑に屈曲した尾根筋は地形判断がむずかしい。菅谷山に向かう尾根筋をはずさないようにしながら古い踏跡を拾いつつ進む。菅谷山が近くなるにつれて踏跡がはっきりしてきて,峠から30分ほどで山頂に到着した。
テレビ局のアンテナと4等三角点のある菅谷山の山頂には,大きな石の祠が祀られている。昔は信仰の場所だったのだろう。南面の展望が楽しめる。
帰路は山頂のテレビ中継所まで登ってきている作業道をたどる。途中の尾根筋にはNTTの大きなアンテナもあった。雨に追い立てられるようにしながら急いで下り,30分ほどで箱谷の集落に下りついた。
[タイム] 県道の峠(30分)→菅谷山(30分)→箱谷集落
[踏 査] 2000年6月24日 [地 図]
玉名
[標 高] 214.2m [所在地]
玉名市
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