エリザベス:ゴールデン・エイジ![]()
<・・ELIZABETH:THE GOLDEN AGE・・〉
2007年イギリス映画/カラー・1時間54分
【STAFF&Cast/スタッフ&キャスト】
監督.....................................................シェカール・カプール
制作..............................ティム・ビーヴァン/エリック・フェルナー
&............................................ジョナサン・カヴァンディッシュ
製作総指揮.....................マイケル・ハースト/デヴラ・ヘイワード
&............................................................ライザ・チェイシン
脚本.........................ウィリアム・ニコルソン&マイケル・ハースト
美術プロダクションデザイン................ガイ・ヘンドリックス・リアス
衣装デザイン........................................アレクサンドラ・バーン
編集............................................................ジル・ビルコック
音楽........................クレイグ・アームストロング&アル・ラーマン
Cast
エリザベス1世..........................................ケイト・ブランシェット
フランシス・ウォルシンガム卿.......................ジェフリー・ラッシュ
航海士ウォルター・ローリー........................クライヴ・オーウェン
ロバート・レストン............................................リス・エヴァンス
スペイン国王フェリペ2世...............................ジョルディ・モリャ
ベス・スロックモートン(エリザベスの侍女)....アビー・コーニッシュ
スコットランド女王メアリー・スチュアート..........サマンサ・モートン
【Nominations&Awards&Music/受賞&ノミネート&音楽】
2007年アカデミー賞衣装デザイン賞(アレクサンドラ・バーン)受賞
同じく、主演女優賞(ケイト・ブランシェット)ノミネート
ゴールデングローブ賞主演女優賞ノミネート
英国アカデミー賞主演女優賞、美術賞、衣装デザイン賞、メイクアップヘアー賞ノミネート
放送映画批評家協会主演女優賞ノミネート
他、2008年2月初旬現在2つの受賞と10のノミネートを受けています
日本公開は2008年2月16日から
劇中の音楽は
オープニング、スペイン・フェリペ2世の野望から始まり
宿命のテーマ、愛のテーマ、神性のテーマ、等
クレイグ・アームストロング&アル・ラーマンによる重厚で繊細なスコアが使用されています
尚、このReviewページのMIDIは
イングランド(英国)の関連で、英国を代表する作曲家の一人
グスターヴ・ホルストの「組曲:惑星」から『Jupiter/木星』を使用してみました
【Story&Outline/映画ストーリー&映画概要】
――英国のヴァージンクィーン・エリザベス1世の
燦然と光り輝く黄金時代を紐解く豪華絢爛歴史巨編――――
1585年
エリザベス1世はプロテスタントの女王としてイングランドを統治していた
しかし、国内にはカトリック信者が多数いて
又、女一人で国を統治することに不安を抱く人々も多かった
ヨーロッパの列強、とくにカトリックのスペインのフェリペ2世も
隙あらばイングランドを占領しようと狙っていた…
そんな中、白昼堂々とエリザベス暗殺事件が起る
奇しくも未遂に終わった暗殺事件ではあったが
暗殺陰謀の指示者として
エリザベスの従姉妹であるスコットランド女王メアリーが処刑される
それを発端にして、スペイン国王フェリペ2世は1万人規模の大艦隊を組織し
ついにイングランドに攻め入る
劣勢な状況下で、エリザベスは神の嵐を巻き起こし
愛する自国、イングランドを守り抜こうとする……
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多数のオスカーノミネートを受けた1998年の『エリザベス』に続き
同じシェカール・カプール監督がメガホンをとり
主演に同じくケイト・ブランシェットを迎えて制作された第2作目です
第1作目の『エリザベス』の
あの見る者の心を鋭く射るような感動的なラストシーン
そして、白塗りのケイト・ブランシェット扮する
処女王(ヴァージン・クィーン)エリザベスのこれも印象的な台詞…
「私はイングランド(英国)と結婚しました」
を強く記憶している映画ファンは私だけではないと思います
その忘れもしない名ラストシーンから略10年目(丸々9年)
再び待望のケイト・ブランシェットの
驚異的な存在感を誇るヴァージン・クィーン、エリザベスの勇姿が甦りました!
この映画は、その処女王として英国に君臨するエリザベスのその後
統治時代の正に’黄金時代(ゴールデン・エイジ)’
と呼ばれたエイジに焦点を当て、紐解いた作品です
劇中、歴史上も有名な’スペイン無敵艦隊’とイギリスの戦いを描いた
《アルマダの海戦》シーンも大迫力で登場します!
又、エリザベス暗殺事件と
それを指示したとされるスコットランド女王
メアリー・スチュアートの処刑シーンも劇的感動的に描かれています
【Impression&Interpretation/私的映画感想&解釈】
……我々が新世界を発見したのか?
それとも、新世界が我々を見い出したのか?……
私的にもとても楽しみにしていたこの作品ですが
鑑賞後の率直な感想としては、まずその完成度の高さに大興奮しました
第一作の『エリザベス』をより豪華絢爛に、よりパワフルにして
映画全編に’処女王・エリザベスの神聖な魂’の内面にも肉薄して
壮大でありながらも、繊細な逸品に仕上がっています
通常こうして鑑賞作品のレビューを書くにあたり
まず何から書こうか?と悩む必要など全く不必要な作品です
鑑賞した他のレビュアーの人達も、何をさて置いても
きっとまず、エリザベス女王に扮するケイト・ブランシェットの美しさ
気高さ、聡明さ、勇ましさ、凛々しさ、偉大さ…!
その圧倒的な存在感の迫力を書きたくなるに違いない…!
…と、そんな思いにさせる程
ケイト・ブランシェットの驚異的なカリスマ性に終始惹きこまれ魅入る作品でした
映画冒頭、オープニングは 1585年
プロテスタント・英国を完全制覇せんとするカトリック・スペイン王、フェリペ2世
そしてその未だ幼い娘 、イサベラ王女の姿
そして、映画ラストでは再び、、、
カメラはその野望に完敗したフェリペ2世を
彼の後継者の一人となるイサベラ王女と共に映し出します
その歴史上の着眼点の確実さと、秀逸で重厚なカメラ回しにも感動しました
この映画は
’カトリックとプロテスタントの宗教戦争’を描いた作品であると同時に
ヴァージン・クィーンとして君臨したエリザベス女王の葛藤と苦悩
そして’禁じられた愛’をも描いています
自分の化身として「女王の自分が決して成してはならなかった願望」を
同じ名前の側近侍女(ベス)に成就させるシーンは切なくも印象的です…
又、ビザンチン様式を誇るロンドンのウェストミンスター大聖堂や
ハートフォードシャー州の館
ハンプシャー州のウィンチェスター大聖堂などで
撮影ロケを敢行した素晴らしい景観も見事です
エリザベス1世扮するケイト・ブランシェットが
その身に纏う《豪華絢爛な美しい衣装の数々》の華やかさ!
黄金色、朱金色、水色、純白、緑色、濃い青色、紫色…など
まるでヴァージンクィーン・エリザベスの心の変化によって
衣装の色彩はそのハーモニーを奏でます
劇中のハイライトとなるべく’スペイン無敵艦隊’との戦闘シーンでは
長い髪を無造作に下ろして
銀色の甲冑鎖帷子に身を固め、白馬に跨りイギリス艦隊を指揮します
その神々しさに、彼女が持つ強いカリスマ性を感じさせられました
ビ
キャストは、主演のケイト・ブランシェットと同じく
第1作目続いて連続出演のウォルシンガム卿を演じるジェフリー・ラッシュの
控えめで重厚な存在感も素晴らしいですし
航海士ウォルター・ローリー役でエリザベスの心に
新世界の風と愛を吹き込むクライヴ・オーウェンも素敵ですし
エリザベスの従姉妹でスコットランド女王
メアリー・スチュアートを演じるサマンサ・モートンも光っています
彼女が暗殺計画陰謀の罪で処刑されるシーン
’エリザベスの命により’断頭台の露と消えるシーンは
重苦しい中にも荘厳な雰囲気が漂い、衝撃的でとても感動的です
その時の彼女が身に纏っている漆黒 のガウン…
そしてその漆黒のガウンの下の「真紅のドレス」の 鮮明な色彩が
過去、イギリスの永い歴史に流されてきた多くの尊い血を象徴している…
そんな思いをも感じさせられた作品でした