ラフマニノフある愛の調べ

<・・LILACS・・>

2007年ロシア映画/カラー・1時間36分

 

 

【STAFF/スタッフ】

 

監督...........................................................パーヴェル・ルンギン

Director.................................................................Pavel Lungin

制作............................................................ジミー・ドゥ・ブラナン

...................................................................マイケル・ドゥナエフ

Producer...................................Jimy de Brabant/Michael Dounaev

.....................................................................マイケル・シュリクト

...................................................................セルゲイ・シュマコフ

Producer.....................................Michael Schlich/Sergei Shumakov

脚本.............................................................マイケル・ドゥナエフ

Script................................................................Michael Dounaev

撮影...........................................................アンドレイ・ジェガロフ

Cinematographer................................................Andorei Zhegalov

音楽...................................................................ダン・ジョーンズ

Music.........................................................................Dan Jones

 

 

【Cast/キャスト】

 

セルゲイ・ラフマニノフ..................................エフゲニー・ツィガノフ

Sergei Rachmaninov..........................................Yevgeni Tsyganov

ナターシャ................................................ヴィクトリア・トルガノヴァ

Natalia.......................................................Viktoria Tolstoganova

アンナ........................................................ヴィクトリア・イサコヴァ

Anna...................................................................Viktoria Isakva

マリアンナ.............................................................ミリアム・セホン

Marianna..............................................................Miriam Sekhon

スタインウェイ..................................................アレクセイ・コドノフ

Steinway.............................................................Aleksei Kortnov

 

 

 

Nominations&Awards/受賞&ノミネート】

 

2007年6月22日の《モスクワ映画祭》初演公開

日本では、2008年4月19日より東京など関東圏を中心に上映開始されました。

 

ロシアの天才作曲家であり、超絶技巧を誇るピアニストであり、指揮者でもあった

セルゲイ・ヴァシリエヴィッチ・ラフマニノフ(Sergei Vasilievich Rachmaninov)の波乱に充ちた生涯を

彼の美しい偉大な音楽とともに綴った作品。

 

 

監督のパーヴェル・ルンギンは、フランスの《カンヌ映画祭》とも関連深い監督で

「タクシー・ブルース」(ソ連・フランス合作映画/1990年)でパルムドール賞にノミネートされ

栄えある監督賞にも輝いています。

又、「タクシー・ブルース」は同年のゴールデングローブ賞外国映画賞にもノミネートされました。

1996年には名作「インドシナ」「王妃マルゴ」、「花咲ける騎士道でも知られる

フランスの人気男優ヴァンサン・ペレーズ主演で「ラヴィアン・ローズ」も撮っています。

 

 

 

【Story&Music/映画ストーリー&音楽】

 

君に、捧ぐ――

――切なくも美しき旋律に彩られたそれぞれの愛

 

ロシア革命を逃れて、アメリカに亡命したセルゲイ・ラフマニノフは

カーネギーホールでの熱狂的な成功の嵐に包まれていた。

時は1920年、アメリカ・ニューヨークでの初コンサートが開かれていたのだ。

そしてこの日を皮切りに全米ツアーが始まる。

しかし、行く先々の熱狂的な賛辞と驚異的な成功とは裏腹に

ラフマニノフの心は何故か暗く、日増しに憔悴して行く……

祖国ロシア、故郷への強い望郷の念もその理由の一つではあったが

それだけではなく、彼自身の信念に添うような新しい曲が生まれてこない…

と、言う苦渋の思いもあったのだった…。

 

 

しかし、そんなある日

ラフマニノフのもとに、贈り主の名前の分からない’ライラックの花束’が届く。

懐かしい故郷に咲いていたのと同じ、そのライラックの花の甘い香り…。

その香りをかいだ瞬間、ラフマニノフの脳裏に懐かしい思い出の愛の日々が甦る……

 

 

……………………………………………

 

 

劇中の音楽は

「ライラックのテーマ」「幼年時代への夢遊」と題したダン・ジョーンズによるスコアも使用されていますが

中心になるのはセルゲイ・ラフマニノフ自身による名曲の数々です。

「ピアノ協奏曲第2番ハ短調作品18/第1楽章モデラート」

「ピアノ協奏曲第2番ハ短調作品18/第3楽章:アレグロ・スケルツァンド」

「前奏曲第1番嬰ハ短調《鐘》 作品3の2」

「前奏曲第23番嬰ト短調 作品32の12」

「練習曲嬰ニ短調 作品8の12」

「幻想的小品集 作品3〜悲歌エレジー 変ホ短調」

「交響曲第1番ニ短調 作品13/第1楽章」

「ヴォカリーズ 作品34の14」

「パガニーニの主題による狂詩曲 作品43/第18変奏」

 

他(一部省略)多くの素晴らしい楽曲がシーンごとに使用されています。

尚、このReviewトップページで使用&聴こえているのは

「パガニーニの主題による狂詩曲 作品43/第18変奏」です。

映画の中ではラストで’ライラックの花木’と共に印象的に聴くことが出来ます。

 

 

「パガニーニの主題による狂詩曲 作品43/第18変奏」

70歳で癌で死去したラフマニノフが

1934年、61歳の時に作曲した変奏曲の形態をとったピアノ協奏曲ですが

正確にはピアノ協奏曲ではなく、25部からなる変奏曲形式の狂詩曲で

パガニーニの主題の反行形でニコライ・カロヴィッチ・メトネルの

「おとぎ話ソナタ(中間楽章)」からの引用曲です。

ニコライ・カロヴィッチ・メトネルは、ラフマニノフと同じロシアの作曲家でピアニスト。

パガニーニ(ニコロ)は、イタリアのヴァイオリニストで超絶技巧で知られる作曲家で

ラフマニノフを始め、シューベルトリストなど多くの音楽家に影響を与えました。

この曲の初演は1934年11月7日のボルチモア。

ストコフスキー指揮による、フィラデルフィア管弦楽団演奏

ラフマニノフ自身のピアノ演奏による、音楽史世紀に名を残す初演となりました。

 

 

 

またこの「パガニーニの主題による狂詩曲 作品43/第18変奏」

時間を遡った’愛’を描いた

リチャード・マシスン原作の幻想的映画⇒「ある日どこかで」

主人公リチャードが大好きな曲として映画を牽引、とても印象的に使用されています。

他にも「愛と死の間で」(ケネス・ブラナー監督:主演/1991年イギリス映画)

「サブリナ」(オードリー・ヘプバーン主演「麗しのサブリナ」のリメイク/1995年米映画)

でも効果的に使用されています。

 

 

 

【Impression&Interpretation/私的映画感想&解釈】

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