ニュー・シネマ・パラダイス
<・・Nuovo Cinema Paradiso・・〉
<・・Cinema Paradiso・・〉
1989年 イタリア・フランス合作映画
124分(劇場公開)/175分(完全オリジナル版)
【STAFF&Cast/スタッフ&キャスト】
監督......................................................ジュゼッペ・トルナトーレ
制作.......................................................フランコ・クリスタルディ
脚本......................................................ジュゼッペ・トルナトーレ
撮影............................................................ブラスコ・ジュラート
編集....................................................................マリオ・モッラ
音楽..........................................................エンニオ・モリコーネ
&.........................................アンドレア・モリコーネ〈愛のテーマ〉
アルフレード......................................................フィリップ・ノワレ
サルヴァトーレ....................................................ジャック・ぺラン
トト(サルヴァトーレの少年時代)...................サルヴァトーレ・カシオ
サルヴァトーレの青年時代............................マルコ・レオナルディ
エレナ(娘時代).............................................アニューゼ・ナーノ
サルヴァトーレの母..........................................プペラ・マッジオ
若き日の母..............................................アントネラ・アッティーリ
叔母アンナ...........................................................イサ・ダニエリ
パラダイス座支配人.......................................エンツォ・カナヴァレ
エレナ(中年期)...........................................ブリジット・フォッセー
【Nominations&Awards&Music/受賞&ノミネート&音楽】
1989年アカデミー賞外国映画賞受賞
カンヌ映画祭パルムドール賞ノミネート、審査員特別グランプリ受賞(ジュゼッペ・トルナトーレ)
ゴールデン・グローブ賞外国映画賞受賞
英国アカデミー賞主演男優(フィリップ・ノワレ)、助演男優賞(サルヴァトーレ・カシオ)受賞
監督賞、オリジナル脚本賞受賞、外国映画賞、作曲賞(エンニオ&アンドレア・モリコーネ親子)
ヨーロッパ映画際主演男優、審査員特別賞、他多数の映画祭で賞を受賞した名作
劇中の音楽を手掛けたエンニオ・モリコーネは
「海の上のピアニスト」や「マレーナ」でもトルナトーレ監督作品の音楽を作曲しています。
イタリア映画音楽界ばかりでなく
今や世界のモリコーネとして2006年にはアカデミー名誉賞を受賞しました。
この「ニュー・シネマ・パラダイス」では、その父エンニオと並んで
息子のアンドレア・モリコーネが作曲した『愛のテーマ』もとても印象的です。
ですので、このReviewページではその『愛のテーマ』のMIDIを使用してみました。
【Story/映画ストーリー】
――トト、サルヴァトーレが辿るノスタルジーへの旅路――
イタリア・ローマに住む著名な映画監督サルヴァトーレは
ある日、故郷シチリア島のジャンガル村に住む年老いた母親から
’アルフレード死去’の報せを受ける。
彼はもうかれこれ、30年近く故郷シチリアには帰っていなかった。
アルフレードは
村に在る、村人達の唯一の娯楽だった映画館「パラディソ座」の映写技士だった。
サルヴァトーレが少年、そして青年時代に父とも慕っていた存在だった。
そのアルフレードの葬儀に出席する為
サルヴァトーレは30年ぶりに故郷シチリアへの帰路に向う…。
そして、彼は映画の魅力に初めて魅せられた自分の少年時代
青年時代の忘れ得ぬ数々の思い出を回想する……
【Outline&Impression/映画概要&私的感想】
――それは全ての映画ファンに捧げられた…
セピア色に彩られた、愛と感動の追憶――
この「ニュー・シネマ・パラダイス」は1989年12月に日本初公開でした。
ジュゼッペ・トルナトーレ監督、若干29歳(公開時32歳)の時の作品です。
公開時はおよそ40週間(10ヶ月間)ものロングラン大ヒットとなり
名作の名をほしいままにしてきた作品です。
映画ファンで、この作品を知らない人はきっといないでしょう…
と迄言われている名画中の名画です。
そして、この作品を見て映画ファンになった人も多いと聞きます。
私自身も公開時に劇場で鑑賞して以来
My映画ベストNo.5の中に、未だ入ったまま不動の位置を占めている大好きな一作です。
ただ、日本での公開時の上映時間は124分(約2時間)でしたが(イタリア本国では155分)
2002年にディレクターズ・カット版として約51分を加算して175分の
「ニュー・シネマ・パラダイス/完全オリジナル版」としてDVD発売されています。
どこがどう加算されたかと言うと、、、
映画後半、中年期のサルヴァトーレが故郷シチリアに帰り
別れてしまった中年期のエレナに(彼女の娘を通して)再び巡り逢い…
そして、そのエレナと再会を果たすシーン
及び、その経緯を描いているシーンが大幅に加算されているのです。
鑑賞後の印象としては、124分の劇場公開版が
’トト(サルヴァトーレ)とアルフレード’の父と息子にも似た深い心の繋がりに焦点を合わせているのに対して
175分の完全オリジナル版では、’エレナとの切ない愛’にも焦点を合わせて描写されてます。
まあ、分かり易く逆を言えば、、、
劇場公開版では、そういったシーン(エレナとの愛を描いたシーン)は殆どカットして
124分に短縮され公開された…と言う訳です。。。
それに関する理由、及びファンの賛否両論はここでは敢えて触れません。
が、私的には3時間完全オリジナル版の方が私は好きです。
何故なら
劇場公開時に見た時に味わった、何とも言えない’切なさと胸の痛み’が
3時間完全オリジナル版を見て’やっと少し癒された!’と感じ、謎も解けたからです…。
劇中、数々のクラシクス映画が登場してきます!
ルキノ・ヴィスコンティ監督作品を始め
ミケランジェロ・アントニオーニ、ヴィットリオ・デ・シーカ等などetc…!
イタリア名画だけに及ばず、アメリカのジョン・ウェイン映画まで登場してきます。
映写技士アルフレードの映写室に飾られているポスターは、、、と言えば
ハンフリー・ボガー ト&イングリット・バーグマン共演のあの名作『カサブランカ』です!
クラシクス映画ファンにとっては、もう大感動シーンの連続です。
キャスト陣も、イタリアからは名優フィリップ・ノワレ(彼は昨年惜しくも死去しました)
フランスからは監督業でも高い評価を受けているジャック・ぺラン。
そして名作「禁じられた遊び」のブリジット・フォッセーの顔も見れます。
大好きな大切な作品なので
かえって無駄に多くは語りたくない作品ですが…
書き始めると、何故か?まだまだ語りつくせない、そして語り明かしたい…!
そんな気持にもさせられる映画史に残る傑作であり、永遠の名作です。