西の魔女が死んだ

<・・The Witch of the West is Dead・・〉

2008年日本映画/カラー・115分

 

 

【STAFF&Cast/スタッフ&キャスト】

 

監督.....................................................................長崎俊一

プロデューサー..........................拓植靖司、谷島正之、桜井勉

エグゼクティヴプロデューサー..................................豊島雅郎

原作.......................梨木香歩「西の魔女が死んだ」(新潮文庫)

脚本.....................................................矢沢由美、長崎俊一

撮影監督.................................................................渡部真

美術....................................................................矢内京子

編集....................................................................阿部瓦英

音楽............................................................トベタ・バジュン

音楽プロデューサー..................................................安井輝

照明....................................................................和田雄二

主題歌...........................................................「虹」...手嶌葵

Cast

おばあちゃん.................................................サチ・パーカー

まい.....................................................................高橋真悠

お母さん......................................................................りょう

お父さん...............................................................大森南朋

郵便屋さん...........................................................高橋克実

ゲンジ..................................................................木村祐一

 

 

 

【Nominations&Awards&Music/受賞&ノミネート&音楽】

 

1994年に発表されて以来

100万部を超える大ベストセラーとなり、大人から子供まで

多くの人達に愛され読まれ続けている『西の魔女が死んだ』(梨木香歩・著)を

「8月のクリスマス」の長崎俊一監督が映画化した同名作品です
尚、梨木香歩の原作は小学館文学賞を始め

日本児童文学協会賞など多くの賞を受賞してます

一般公開は2008年6月21日から

 

 

この映画は、山梨県の清里でロケしたという映像の美しさもさることながら

その背景を彩る感性豊かな音楽も素晴らしいです

 

自然の音…

水の音、風の音、鳥の鳴く声

風に木々が揺れ、ざわめく音、雨の音

夜空に輝く満天の星たちの煌めく音

真っ青な空を、雲がゆっくり動いていく音

果ては、焼きたての’トースト’を齧る音

音、音、音…

そんな感性と驚きに充ちた「音」たちの饗宴を

心と身体で主人公の少女、まいと一緒に体感していく映画です

体感しながら、ともに「元気」と「勇気」と「生きる力」

「生きていく力」を得て、その無限のエナジーを全身全霊で感じ

そして、育み成長していく作品

手嶌葵が歌う映画の主題歌『虹』は、エンドタイトルで聴こえてきます

 

 

尚、このReviewページのMIDIは

映画の中でも特に印象的だった、山々に木霊する’野鳥たちの囀りと鳴き声

その「野鳥の囀りと鳴き声」を使用してみました

 

 

 

【Story&Outline&Impression/ストーリー&概要&私的感想】

 

「おばあちゃん、大好き!」…「I Know/アイ・ノウ」

 

 

西の魔女が倒れた、もう駄目かも知れない…」

その悲報を聞いて、中学三年生のまいは

母と一緒に、母のおかあさん

まいにはおばあちゃんになる、イギリス人の祖母の住む家へと向った

車の中で、まいは祖母を思い出す

2年前、中学に入学したばかりの頃

登校拒否となってしまったまい

そんなまいはしばらくの間

そのおばあちゃんの家で暮らすことになったのだ

そこでおばあちゃんは

まいに「生きることの素晴らしさ」や「死ぬことはどういうことなのか」

そして…

魔女に大切な事は’決断力と自分で決める意志の強さ’だ

と、教えてくれた

けれど些細な行き違いから

まいはおばあちゃんと不本意な別れ方をしてしまい

その事がずっと、まいの心の気懸かりになっていたのだった……

 

 

……………………………………………………………………………

 

 

西の魔女から、東の魔女へ…
…タマシイ、ダッシュツ、ダイセイコウ――

 

’西の魔女’こと 、主人公の中学生の少女

まいの英国人の祖母を演じているのは『愛と喝采の日々』や『愛と追憶の日々』など

数多くの映画に出演してきた親日家としてもよく知られているオスカー名女優

シャーリー・マクレーンの娘で、女優でもあるサチ・パーカーです

 

本名はサチコ・パーカー、日本名です

が、父親(スティーヴ・パーカー)も日本人ではありませんし

勿論、彼女には日本の血は一滴も流れていません

でも12歳まで日本で暮らしていたそうで

また両親が大変な’親日家’なのでそんな関係上

彼女は元来、日本語がとても上手です

でも本作は全編通して’日本語’

それも微妙な言い回しや

複雑な言葉も含めた台詞でStoryが進行していく関係上

映画出演を機に改めてその難しい’日本語’を勉強しなおしたそうです

劇中、本当にその素晴らしい成果と効果が

この映画に求められる’クオリティとレヴェル’を上げています

サチ・パーカーの存在なくして

この映画は決して生まれなかった!とも思いました

 

 

 

劇中、少女まいがおばあちゃんに

「人が死ぬということはどういうことなのか?」を尋ねるシーンが出てきます

そのシーンでおばあちゃんの口から語られる

’魂の成長’と’人の生きる目的’を説くシーンはとてもとても感動的で涙が溢れます

して又、そのシーンで

”あばあちゃんが、まいに約束したこと”は

映画のラストで悲しみと喜びに包まれて

まるで’魔女の呪文’のように登場してきます…

その言葉の一部が上記に書いた言葉…

「西の魔女から、東の魔女へ…
…タマシイ、ダッシュツ、ダイセイコウ――」
と言う言葉なのです

 

 

……………………………………………………………………………

 

 

映画は、魔女の血を引くと言うイギリス人のおばあちゃん

そのあばあちゃんの訃報を聞き

母と一緒に祖母の家へと車で駆けつける孫のまい

2年前、まだ祖母が元気だった頃

そして登校拒否なってしまった「あつかいにくい子」と呼ばれていた少女まいが

そのあばあちゃんと共に過ごした

’大切な想い出の日々’への回想シーンへと移行していきます…

 

 

 

おばあちゃんと一緒に強く生きていくための’魔女修業’をする少女まい

森の中にひっそりと建つ《西の魔女・おばあちゃんの家》の何と素敵なこと!

 

そこで

ワイルドストロベリーを籠いっぱい摘んで作る’美味しいジャム’

 

レタスを取ってきて作る、手作りのサンドイッチ!

 

ラベンダー畑の上に真っ白なシーツを干す!

そのシーツの上でラベンダーの香りに包まれて眠る幸せ…

 

眠れない時に枕元に下げる、玉葱…!

 

ティーカップに浮かべる、カモミールや、ミントの香り

 

薔薇ニンニクがあんなに相性が良いなんて、誰が想像したでしょう

 

 

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【――最後に――】

 

あなたの五感の扉を全開にして

森の木々やハーブや草花

西の魔女が住む森を、是非ぜひ体感してください!

映画を見る前と、見た後では

きっと心と身体に必ず何か素敵な変化があると信じます

 

 

私が梨木香歩の原作を読んだのは初版の頃なのでもうかなり前です

懐かしさと共に、殆ど忘れかけていたこの物語を

映画は鮮やかに、映画でなければ成し得ることのできない

「音や映像」という魔法で、私に甦らせてくれました

映画化してくださった関係者の方々

試写に招いて下さった方々に改めてお礼を言います

 

そして…私にもいた

”西の魔女”=やさしかった大好きだった今は天国に住む祖母へ…

改めて心から’愛と感謝’を捧げます

 

 

 

 

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