2001年3月25日(日)
芸予地震

24日の午後3時半頃に、広島で地震がありました。私は家でテレビを見ていて、妻と1歳のチビは外で井戸端会議中、上の子2人は勉強部屋でヨソの子1人と一緒に3人で遊んでいました。

突然揺れ始めたので、いつもの地震の反応と同じく部屋を見回して揺れ具合を確認したのですが、どうやら普段にないような強い揺れのようなのでヤバイと感じました。とりあえずは小さな部屋の方が倒壊しにくいということなので風呂場に行き、様子を見ました。

居間の本棚からバタバタと本が落ち、台所ではガチャガチャと食器やコップが落ちて割れる音が響きます。2番目の今年小学校に上がる子が勉強部屋で「怖いよぉ〜」と心細そうな声をあげています。さすがに小2の長男とその友達は声を出さずに我慢しているようです。私は「動くなよ!部屋から出るな」と言うのがやっとです。

かなり長い時間揺れていたような気がしたのですが、30秒程度のことだったようです。私が感じたのは3分くらい揺れたのではないかと思うくらいでした。冷静に考えると3分も揺れていたらとんでもない事だと分かるのですが…

本当に一瞬覚悟しましたが、揺れが収まったときはホッとしました。今までの人生のうちで、一番揺れた地震でした。昨年発生した山陰の地震は、出張で名古屋にいましたので体験していません。ただ、あのときには本棚の本や食器が落ちて割れたということは無かったらしいので、今回の地震の方が揺れが大きかったようです。

収まったのを確認して子供たちのいる部屋に行き「まだ動くなよ」と言って、暫く様子をみることにしました。そのうち外にいた妻が帰ってきました。どうやら続いて揺れる様子もないので片付けをはじめましたが、ただでさえモノが氾濫している我が家ですので、どこまでがいつもの状態で、どこまでがモノが落ちてきた結果なのかが分からない状態になっていました…

テレビはそれから地震の報道ばかりでした。ウチのHPの掲示板も、地震の影響を気遣う内容のカキコが何件もありました。

もしも地震が1日早かったら、私は出張先の名古屋から広島に帰ってこれなかったでしょう。地震を経験しなくて済んだかもしれないのですが、逆に家族が心配で気が気ではないという状況よりも、怖い思いをしても一緒に居る方がいいなと思いました。


2001年3月20日(火)
大阪海遊館

大阪の海遊館に行ってきました。噂どおりの大きな水族館で、私も子供たちも大変満喫して帰りました。いつも家族でどこかに行くときは車で行くのですが、今回は初めて公共交通機関で行きました。というか、子供を新幹線に乗せてやりたかったという気持ちがあったので、あえて車で行きませんでした。

大阪なら車で行って行けないことはないのですが、やはり車よりも新幹線の方が早いですから、時間的には楽ですね。ただ、荷物や子供を連れての移動となると車の方が楽です。まぁ、子供たちは新幹線で行けたことを喜んでいたので良かったです。

新大阪から御堂筋線で本町まで行き、中央線に乗り換えて大阪港まで行くと海遊館があります。出張で大阪にはよく行っていましたので、大阪で迷うことはありませんでしたが、何年も行っていないので懐かしい感じがしましたねぇ〜 しかし、本町で降りたのも初めてで、中央線に乗ったのも初めてでした。新幹線ではあっけなく着いてしまうので、子供たちには大阪にいるという実感は無かったでしょうね。まぁ、大阪がどこなのかという地理の知識も無いのですが…

海遊館には大きな観覧車があるので、着いて最初に乗りました。私はどちらかといえば高いところは苦手です。観覧車の中で動き回って少しでも揺らされたら「やめろぉ〜!」って思いますねぇ… 少々の観覧車なら我慢できるのですが、今回乗った観覧車はかなり高いところまで昇るのでビビリました。

海遊館はとても良くできた水族館でした。一旦エスカレーターで最上階に上がり、少しずつ下りながら水槽を見ていくっていうスタイルで、感心しました。最初に見た水槽を色んな水深で見ていくことになるんですよね。たとえばイルカのいる水槽は最初に水面あたりで飛び跳ねているイルカを見ることになります。たまたま餌付けの時間に当たり、ラッキーでした。それから色んな水槽を見ながら下っていき、再びイルカのいる水槽が見えるわけですが、イルカが水面や底のあたりを泳いでいる中間の位置で見えるのです。もっと下におりると底を泳ぐイルカを見ることができます。

ジンベイザメのいる大きな水槽は見ごたえがあります。それはもう、言葉で説明は難しいですね。かなり大きな水槽なのですが、ジンベイザメ自体が大きいので水槽も小さく見えてしまう程です。そういう意味では、ジンベイザメがかわいそうにも見えてしまいます。ガラス窓のすぐそばまでジンベイザメが寄ってきますので、本当に手が届きそうなところを泳いでいる感じなんです。とにかく見ごたえがありました♪

サメやエイがすぐそばを泳いでいると、ガラス越しであるから安心なのですが、これが実際に遭遇したとしたらパニックでしょうねぇ〜 危害を加えないサメだというのは冷静でいられるから識別できることで、パニックに陥ったらそんなことを考えている余裕は無いでしょうし。同じことが動物園でも言えますよね。たった数本の金属でできた檻の中に入っているというだけで、猛獣のすぐそばに近寄れるのですから。

話が少しそれましたが、海遊館は楽しかったです!


2001年3月11日(日)
人間の資格

仰々しいタイトルですが、最近の児童、幼児、乳児の虐待死が多いことに驚きというよりも愕然としています。子供を持つ親になってみて、初めて子供に対する愛情というものを実感するものですが、私は世の中の親は皆一様に同じような心を持っているものと信じていました。しかし、近頃はどうやらそうではないということを認めざるを得ない状況になってきているようです。

このところ、親が子供を虐待して死に至らしめるという事件が後を絶ちません。そんなニュースを目に耳にするたびに、自分の子供の顔が目に浮かびます。殺された子供の顔と自分の子供の顔が二重写しになって、涙が出てきます。その子達は、とても心細かっただろうな… 怖かっただろうな… と思い、自分の子供が涙を流している姿が浮かんできます。

実際にそんな親がいること自体、不思議でなりません。私は初めての子供が生まれたときに、病院でずっと新生児室で寝ている自分の子供を見ていました。私は10分くらい見ていただけだと思っていましたが、後で聞くと1時間以上見ていたそうです。自分で何も出来ない赤ちゃんを見ていると、自分の責任というものを痛切に感じました。私が守ってやらなければいけないんだと。

虐待するような親は、我が子にそのような気持ちを持ったことがないのでしょう。親の資格が無いという以前に、人間としての資格がありません。いや、そんなものではない。人間としての資格というよりも、動物としての資格がない。すなわち生きる資格がないと思います。亡くなられた子供さんのかわりに、ゲンコツで1000発くらい殴ってやりたい。

自分だって、赤ちゃんや子供だった頃があるだろうに… 身勝手にも程がある… そうなる前に私の養子として引き取りたいとさえ思います。そうなると、我が家は何十人家族になるのだろうか… 悲しくて… ニュースを見るのが辛い…

また、暑くなってくると毎年のように車に子供を置き去りにして遊びに行き、子供を死に至らしめる親も後を絶ちません。毎回のように頭にきます。その場合の親は、虐待して殺したわけではなく、まだ愛情があるのでしょうから、自分の行為は一生の重荷になり十字架を背負うことになります。だったら何故気をつけないのだろうか。私は不思議に思ったことがあります。

おそらく、皆不思議に思うことなのでしょう。私の妻も同様な疑問を私にしてきました。毎年のように報道されるのに、何故気をつけないのかと。私は3年前くらいに何故なのか気がつきました。そういう事故を起こしてしまう親は、毎年のように報道されるその手の事故のニュースを見ていないから、車に子供を置き去りにしてはいけないということ知らないのです。

偉そうに人間の皮をかぶっていますが、その資格は無いのです。