2001年5月27日(日)
小学校でのイジメ

私の長男は小学3年生ですが、そのクラスでイジメがあり、女の子が転校しました。父兄にかなりの衝撃が走り、校長や教頭をまきこんで懇談会も催されました。さすがに夜遅く帰宅する私は参加できず、妻が参加しました。

妻の話によると、担任の先生はあまりやる気が見えなかった先生らしく、児童の一部は授業中にも騒いでいたようで、大げさな父兄は「学級崩壊」の状態だという人もいたようです。

懇談会では色んな意見が出たらしいのですが、学校を責めるという意見よりも児童本位の意見が多かったようで、なかなか捨てたものではないなと感じました。責任のなすりあいのような懇談会では全く意味がないし、何の解決にもなりません。

ただ、いじめられていた女の子が既に転校してしまっていることや、その女の子の親も諦めが良すぎたことだけは残念でなりません。転校すれば済むという問題ではないというのは、誰が考えても分かる事です。しかし、その女の子と親からすれば切実な問題だった事でしょうから、それをうんぬん言うのも気が引けます。

担任の先生は、クラスの担任になって以来(約1ヶ月半)それまで「学級だより」のようなものを一切作ったことがなかったので、妻も「あの先生はやる気がないみたい」と言っていましたが、その件があってからは多少変わったようです。とはいえ、何かあってから変わるのは誰にでもできるわけで、もう少し努力するべきだったのでしょう。

学校側は、「イジメで転校したということを、公に言わないで欲しい」という言い方をしていたという噂があったとも聞きました。それが事実かどうかは確認していませんが、懇談会を開いた際も言い訳をせずに父兄の話に耳を傾けていたとのことなので、ある意味で安心しました。いじめた子の父兄も、ちゃんと来ていたそうで、その事も少し安心しました。

しかし、問題は今後の事だと思います。それは父兄全員、同じ気持ちだと思います。同じ事が繰返されないように学校側とPTAが常に目を光らせておいて、迅速な対応をしなければならないでしょう。


2001年5月20日(日)
仕事に追われる

最近、久しぶりに仕事に追い立てられています。この何年か、仕事に追われるという事は少なく、スケジュールを決めたら大体スケジュール通り、もしくはスケジュールよりも早めに仕事ができていました。

ところが4月の下旬から全く仕事がはかどらなくなりました。決めたスケジュール通りに仕事が進まないのです。当然のごとくスケジュールを引くというのは「みなし」という要素が入ってきます。「この時期には、これが決まっているであろう、これが出来ているであろう」という「みなし」を立ててスケジュールします。

ところが、「みなし」がその通りにならず、当然スケジュール通りに進まなくなってきているのです。自分達とは別のプロジェクトが行う作業が進んでいないため、こちらにまでとばっちりが発生しているのです。

大体、こちらのプロジェクトはXデー(納品日)が決められていて、それにそったスケジュールを引くのですが、別のチームにはスケジュールというものが無いのです。この状態では全体のスケジュールが立つわけもないというのは、誰が考えても分かることであるはずなのに、分からない人たちがスケジュール管理をしている。分からないというか、見ていない、目をつぶっている。

そんなこんなで、全く自分の時間が取れない日々を過ごしています。唯一日曜日の数時間が自分の時間です。自分のHPの管理や、友人・知人のHPに遊びにいくこともできない状態です。

Xデーはもうすぐ…


2001年5月8日(火)
人物文庫

最近ではオンラインで販売している文庫本があり、携帯端末のザウルスで小説を読むということをしていましたが、先日久しぶりに紙媒体の文庫本を買いました。

出張先の名古屋駅でふと目に入ったので2冊買ったのですが、人物文庫という歴史上の人物の小説です。その2冊とは「小早川隆景」と「上杉謙信」です。久しぶりに歴史小説を読んで、なんだか新鮮な感じがしました。

歴史小説とは史実の部分と、書き手の考え方に大きく左右される部分がありますが、見てきたわけではないので史実の部分などは、たかがしれていて、書き手の想像の部分が大半なのでしょう。歴史小説で面白く読めるかどうかは、その書き手の考え方や想像の部分がいかに面白いかということだと思います。

とはいえ、史実があってこその歴史小説でもあります。小早川隆景とはNHKの大河ドラマにもなった「毛利元就」の三男で、織田信長と同世代で、智将として有名な戦国大名です。上杉謙信は、戦国大名として最も有名な人のひとりです。

それぞれの小説の内容をここで書いてもしかたないので書きませんが、読んでいて自分としては面白かったので1冊を1日で読んでしまいました。それからも何度か読み返しています。

小早川隆景の言葉として「急ぐことはゆっくりやれ」と部下に言ったと紹介してあるくだりがあり、それは目にとまりました。急ぐことをあわててやったら失敗する可能性が高くなるので、ゆっくりやった方が結果的に早く仕上がるという主旨です。

物事を成功させるには「天の時、地の利、人の和」が大切であるというくだりもありました。天の時とは「運」、地の利とはそのときの「条件・状況」。今の世の中や会社でいうと、地の利とは会社の経営状態や資産・経理状況や、世の中の動向・会社の周りの動向のことになるでしょう。人の和とは、今も昔も同じことです。

これらのことは、多少知恵や知識のある大人には理屈として当然理解されるでしょう。ようするに、実践できるかどうかが最大の難関です。頭でっかちでは、成功しないのは当然のことです。しかし、世の中頭でっかちが多いのは事実で、頭でっかちが多いからこそ成り立っているような気がしてなりません。