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5年社会の導入は5円玉で

広島県呉市立宮原小学校/坂本正徳

 4月最初の参観日。子どもたちが楽しくのれて保護者も巻き込んだ授業。5円玉を利用して5年社会で学習する単元(農業,水産業,工業)がひとめでわかる。法則化第3期大河内氏論文の修正追試である。
 「社会はどんどん調べる教科である」「調べるための手がかりには何を利用するのか」「ノートの活用法」「地図帳の使い方」 前時,5年になって初めての社会科の授業を上のような流れで行った。参観日はその2時間目の授業である。

 

指示1   全員起立しなさい
発問1   社会で調べ学習をする時,何を手がかりにしますか。
       ノートに1つ書けたらすわりなさい。

前時の復習である。子どもたちのノートには前時に書かれているはずだが,初めての参観日。緊張している子もいて,なかなか書けない。

指示2   こうだろうと思ったことでもいいです。

家の人に聞く。調べたい場所でインタビューをする。電話で聞く。資料集で調べる。図書館で本を見つける。インターネットで調べる。など前時で学習したことを発表した。同じ事でも全員の子どもに答えさせた。保護者にも社会科は調べる教科であると強調した。

発問2   これはお金です。何円玉を書いたものでしょうか。

画用紙(30センチ)に5円玉を書いたものを提示した。(絵が描かれていない方を提示する)穴が開いているので5円玉と50円玉に意見が分かれた。(ここで本物があればチラチラ見せながら展開してもいいかも・・・)最後に5円玉であることを告げた。50円玉だと両面に50と書いてあることも説明した。

発問3   5円玉の裏には絵が描いてあります。どんな絵が描かれているでしょうか。 

円が描いてある紙を配布し,描き込むように指示した。なかなかわからないという子も多く,保護者に聞いてもよいこととした。子どもの中には保護者から5円玉を借りて自分の席で描いている子もいた。わからない子のために教師が用意していた5円玉を配布。
時間がきたので,教師提示の5円玉の画用紙を裏返し,絵の確認をした。

発問4   いくつの絵がありますか。 

保護者にも挙手を求めた。五円と書いてあるところの線が絵だと気付かない子もいた。3つあることを告げた。

発問5   それぞれ,何の絵なのでしょう。

それぞれ順番に問うた。稲・・麦という子が多かった。海・・稲が生えているので田,土,水の子がいた。歯車・・工場のマークを連想する子もいた。     
稲,海,歯車(工場),とノートに書かせて話をした。
     この3つはこれからの社会科学習と大いに関係があります。教科書の目次を見て考えてください。

発問6   稲は田で育てます。田や畑で作物を作ることを難しい言葉で何といいますか。
       海,工場も考えていきましょう。

農業と出た。同様に,工場で物を作るのは工業,海で魚などを採るのは水産業(漁業)と出た。
最後に農業,工業,水産業について5年生では学習していくことを告げ授業を終えた。               




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