まるでアラファト議長の死去を待っていたかのように、警察が東エルサレムの聖ジョージ教会の敷地内に乱入し、バヌヌ氏を拘束、文書やパソコンなどを奪っていきました。教会のエル・アッサル主教も「このようなことは教会の100年の歴史においてもなかった」とコメントされています。彼の逮捕に関する情報は米国キャンペーンのウェブサイトにも、いくつか記事が掲載されています。



2004年11月11日
ハーレツ・コムより

核の内部告発者のバヌヌを警察が勾留
ハーレツ特派員、ジョナサン・リス

核の内部告発者、モルデハイ・バヌヌが釈放されて以降、国家機密を漏洩し法規違反を行なった容疑を検証する現行調査の関係で尋問するため、警察の国際調査部は木曜日の朝、彼を勾留した。

バヌヌの勾留に先立って、警察は彼が滞在中の東エルサレムのホステルの部屋を捜索した。警官たちは文書や資料を押収した。

バヌヌの部屋の捜索と取調べは国の検事と共同で司法長官の指示で行なわれている。

バヌヌは反逆罪による18年の刑期を4月に終えたが、イスラエルを離れることは禁じられていた。治安筋によると、外国のメディアに対する無許可のインタビューに応じた容疑で、監視下に置かれている。

この9月にはギリシャのラジオ局とのインタビューで、バヌヌはイスラエルでは安全を感じることができず、できるだけ早く出国したいと述べた。バヌヌはまたイスラエルの核政策に対する非難を何度も繰り返すためにインタビューを利用した。

「合州国は核兵器プログラムに関してイランに圧力を加えている。同じことがイスラエルにもなされる必要がある。イスラエルを忘れてイランに焦点を合わせることはできない」と彼は述べた。

スパイと反逆の罪で投獄されていたこの元囚人は、またインタビューの中でイスラエルの核の秘密を次のように述べていた。「イスラエルにはまだ核兵器がある。この18年間に更に製造されたと信じている」と。

バヌヌが釈放の数週間後、BBCとサンデータイムズのインタビューに応じた際、インタビューにおいて議論することが禁じられている機密情報について論じたとして、治安問題として、犯罪捜査が当局によって今から数ヶ月前に開始されていた。

「バヌヌはこのインタビューを許すことで極悪非道にも自らの釈放条件を踏みにじった。このような行為を止めさせるためにも何らかの措置が必要だ」と警察筋は述べている。

原文は下記のURL
http://www.haaretzdaily.com/hasen/spages/500399.html