2004年3月10日

治安筋によると、バヌヌはパスポート申請済み

ヨッシ・メルマン、ハァレツ記者

治安筋から水曜日にハァレツに伝えられた情報によると、獄中にいる核の内部
告発者モルデハイ・バヌヌは3週間前にイスラエル刑務所部門に対してパス
ポート申請をしていた。

バヌヌは4月21日に18年の刑期を満了することになっている。

刑務所部門はバヌヌからの申請を、国防相治安部長のヤヒル・ホレフとシン・ベット
治安警察に転送した。しかし、その申請はイスラエル国民にパスポートを発行する権
限を持つ唯一の機関である内務省には届いていなかった。シン・ベットによって申請
書が止められているからである。

水曜日、内務省高官はバヌヌからの申請書が届いていないこと、また、いかなるその
ような申請も関係する治安担当の職員と連絡しながら、検討されるものであろう、と
述べた。

4月21日の釈放後、バヌヌにどのような制限が加えられるかについては、近いうちに
検事総長のメナヘム・マズズが決定を下すことになっている。マズズと法務大臣のヨ
ゼフ・ラピッドは、元核技術者に課せられる主たる制限は海外渡航の絶対禁止になり
そうだということを、最近、様々な政府の会合の場でほのめかしている。それゆえ、
彼はパスポートを発給してもらえない可能性がとても高い。その後、高等裁判所に対
する訴えが多分提起されることになるだろう。

しかしながら、バヌヌ釈放の前から、彼の自由をどう制限するかに関してはマズズと
ホレフの間で意見の相違が既にあった。ホレフの提案は行政拘禁命令によってバヌヌ
を再逮捕、もしくは自宅軟禁することであったが、それらは首相、国防大臣、検事総
長によって既に拒絶された。ホレフはバヌヌが最終的に出獄する時に、彼に対して広
範な制限を加えることを確実にできるよう求めている。

http://www.haaretzdaily.com/hasen/spages/403397.html