マーリヴ
ディモナ原子炉閉鎖を求める議案が上程される
ハダシュ・タールの議員たち、安全への懸念が行動を取らせたと述べる


アリク・ベンダー
2004年3月15日

エルダド議員「閉鎖すべきはハダシュだ」

イスラエル・アラブのクネセット(訳注:イスラエルの国会)の会派であるハダシュ
・タールは水曜日に通常のものではない議案を提出した。ディモナにあるイスラエル
の原子炉を閉鎖する内容である。

イサム・マフール議員が最初に議案を提唱し、後にモハマド・バラケ議員とアメド・
ティビ議員が加わった。3名の国会議員によると「今まで収集された情報と調査で
は、原子炉の寿命は約40年である。その後は機能不全の回数が急激に上昇し、放射性
物質が環境を危険にさらして地域への脅威となる」また議員たちは、「今まで原子炉
を覆っていた秘密の覆いが、政府によらない管理を妨げ、ついには国民とクネセット
が原子炉の本当の危険を評価することを妨げてきた」と付け加えた。

ハダシュ・タールの議員たちによると、最近明かされたいくつかの情報は、原子炉が
労働者の健康への危険となっている懸念を高めているとのことである。彼らはまた、
海外のメディアで公にされた記事も指摘し、そこでは明らかに原子炉が地域への脅威
となっていることを示している。

マフール議員が核関連問題にまつわる論議を引き起こしたのは、これが最初ではな
い。彼は、核の内部告発者、モルデハイ・バヌヌのために活動してきた主導者たちの
一人である。加えて、マフールは過去に核施設の近くでデモを行なった。

政治の場では国会議員たちが、その議案と提出者たちに対して激しい非難をした。エ
ウド・ヤトム(リクード)は、「国家の安全に関するこの議案は、実際に国家の安全
を心配する人々によって上程されるもので、何度も何度もそれを害しようと企ててき
た人々によって上程されるものではないと思う」と述べた。

アルイェ・エルダド議員(国民連合)によると「私はイスラエルの原子力委員会が、
高等裁判所に対して請願を行ない、ハダシュを閉鎖するよう求めるものである」との
ことである。

この議案に対しては左派陣営からも批判が出ている。アヴシャロム・ヴィラン議員
(メレツ)は、「この種の議案は不適切だ。議案は立法府にはなじまない。ディモナ
のプラントについての公的な議論は、公開の場で行なわれるべきだ。ハダシュ・ター
ルの会派が原子炉の問題を攻めているのは、安全性の理由からではなく他の理由から
だ」と述べた。

http://www.maarivintl.com/index.cfm?fuseaction=article&xCache=%7Bts%20%272004%2D03%2D26%2007%3A10%3A50%27%7D&articleID=4599