広島のMr.ビーン
3K(危険、ケチケチ、言葉が通じない)アジア道中記

*普通の人は真似しないでください。責任とれません。
 



  香港・マカオ編 日程:2007年5月12日〜16日 4泊5日

 ・・小田原の宿に着いた弥次・喜多は、早速風呂に入ろうとする。先に入ったのは弥次さん、ところが関西の方から流行ってきた五右衛門風呂。江戸育ちの二人は湯に浮いた底板に乗って入る事をしらず、弥次は便所下駄を履いて入る。替わって、喜多さんも底板をどかせて入る「アツヽヽヽ弥次さん、おめえこの風呂どうして入った」「難しい事はない。はじめちっと熱いのをしんぼうするがよい」弥次は知らん顔で部屋に戻る。喜多「しんぼうしてる内に足が焦げてしまう」とよくよく周りを見ると、弥次が隠した下駄を見つけて履く。「弥次さん々」「なんだ又呼ぶか」喜多「なるほどおめえのいふとおり、入しめて見ると熱くはねへ。アゝいゝこゝろもちだ。ヅレレンレン」喜多は調子にのって下駄を踏みならし、ついにかまのそこを踏み破り、宿の亭主に弁償させられる。

《狂歌》・・水風呂の釜をぬきたる(とが)ゆへにやど屋の亭主尻をよこした・・
 (注)尻を持ち込む・・問題の解決を迫る   「東海道中膝栗毛」初編上より

はじめに
 昨年10月・台湾、12月・バンコク、今年2月・上海と海外旅行を連発。旅行記を書き出すと、これがまた楽しい。何時にどこに着いて、どんな事を見た。聞いた。感じた。それらを思い出しながら書き綴っていくと、旅行が何倍も面白くなる。ポワァーンと観光するより、はるかに意義深くなるようであるただ、今回、初日の広島駅新幹線口に午前6時10分待ち合わせだったのに、目ざめたのが丁度6時10分。こんな事は初めてである。あわててしまった。私の気持ちの中に「行けば、なんとかなるさ。」というダレタ気分があり、香港のここに絶対行きたいとか、マカオではこんな事がやりたいという必死さがなかった。【海外旅行に淫し、旅行記に耽溺している】のでないかと自ら反省した。しかし、二日目からは大いにハリキッテ行動した。旅行記・・第三弾「香港・マカオ」の旅、はじまり、はじまり。


   小型の中国東方航空の飛行機

1.中国の辞書に「トランジット」という言葉はない
[1日目5/12]
9:00
広島空港離陸。1時間50分で上海浦東空港着陸。時差1時間のため9時50分に時計を戻す。本来ならトランジットで香港行きのゲートに移動するところだが、何故か中国への入国手続き。それを済まして、1Fロビーをクルリと回って、今度は出国手続き。なんで、こんな面倒な事をさせるのか(怒)。喜多さんいわく「中国政府は、これで金をむしり取っているのさ」
10:45
香港行のゲート待合ロビー。喜多さんが自販機で4元の水を買おうと5元コインを投入すると1元のおつりが出てこない。何度返還レバーを押しても無理。あーあー中国の自販機にまでボッタクられてしまった。
12:05浦東空港発 中国東方航空のこの飛行機は小型で、スチュワーデスが非常時の装具着用の実演をやってくれた。最近では、テレビモニターでの放映ばかり見ていたので、久しぶりに美人の体操を観せてもらった。
14:15香港国際空港着。入国審査。
14:50ロビーに出て、換金30,000円→1,800H$。1香港ドルが16.7円。うーん「円」安をズシンと実感。(以後H$を元と表記)ここで、市内中心部への直行地下鉄に乗ると高くつくので、バスを乗り継いで地下鉄に乗る(ケチケチの本領発揮)ここで一言。とにかく、初日はコインがない。特に今回の両替では、千元・百元紙幣のみ手渡されたので辛い。バスに乗ろうにも、コインがないと困る。(日本のように両替機がバス中にない)よって、高額紙幣をコインに替えるため、なにかを買うはめになる。ツアーでない苦労がここにある。いつも、「小銭大王」を自称し、持参してきた喜多さん所有のコインを借りることになる。

空港15:13→3.5元→東涌→17元→油麻地16:17
宿舎「ゴダイゴ」に到着16:30


   香港の市街地・看板が張り出している

ドミトリーについて
 ゲストハウスとも言い、格安の宿舎。世界中、観光地を中心に存在する。私も、本でその存在は知っていたが、実際に利用するのは今回が初めて。
 ゴダイゴではシングル・ツインもあり、それぞれ150元、190元、ドミトリーが一人80元である。私たちは勿論ドミトリー。右の写真、6畳の部屋に二段ベッドが二台と一人用が一台で、五人泊まれるようになっている。当日は、夜中に一人帰宅されたが、寝ていたので会話をかわさなかった。また、ゴダイゴは日本人ご用達で、主人は日本人と思われる(確認はしていないが)。手書きの周辺地図があり、達者な「かな漢字交じり」のものである。(所在地:九龍彌敦道
383-389号 平安大廈14F6号)


    ゴダイゴのドミトリー・5人部屋

2.夕食へ
17:05宿舎近くのレストラン「聨邦皇宮大酒楼」。
 注文したのは@鮮蝦荷葉飯 A南翔小籠包 B監焼徳国咸猪手Cハイネケン缶ビール合計260元。ちょっと高いんじゃないの?というのが私の第一感。喜多さんも「前に来たときは安かったのにー」という。
 往々にして、レストランで出されるビールは高い。食後「男人街」(宿舎の近くに天后廟があり廟街ともいう)を歩く。またも、喜多さんはTシャツを見ては買いたそうな雰囲気である。
19:00宿舎。今日は、飛行機の乗り換えや無駄な出入国手続きで疲れたので早々と寝る。20:00就寝。


      左上がA、右側が@である

3 香港探訪(2日目 5/13)
7:00朝食(飲茶・ヤムチャ)は、これまた近くの「明星海鮮酒家」へ。
 以前の香港の飲茶では、点心をワゴンに乗せて売っていたが最近は注文票に 記入してオーダーする。ワゴンに乗せるより、注文のあった品を作る方が経済的であり、人員を減らしたいのが経営者の考えだろうが、ワゴンを覗いて「これ頂戴」という便利さがなくなった。さて、左の注文票で、ご理解頂けるでしょうか?漢字ばかりで一体これは、どんな風に料理されたものか判断しないといけない。日本語での説明はない。多分これは「こういうものだろう」と予測して注文すると、似て非なるものが出たりする。これもツアーでない難しさであり、楽しさでもある。


     飲茶の注文票(別添資料で付けてます)

飲茶について
 飲茶は基本的に、お茶を一品頼んで(最初に聞きにくる。私たちは「普洱茶」日本ではプーアール茶で有名だが、広東・香港ではボーレイ茶と発音)点心を二品食べる(一品でもかまわない)。
 明星海鮮酒家は普通の餐廰で地元の人達おじいさん、おばあさん、家族、若者一団が朝食に来ていた。お好みで色々頼み、新聞を読んだり、おしゃべりを楽しんだりと長時間くつろいでいる。日本のように、「食べたら、さっさと出て行け」という感じは全くない。
 因みに、この時の注文は@炸饅頭A五柳炸雲呑B特式長春巻C蠓皇叉焼飽。「長春巻」はスティク状のものでグラスに三本ほど突き立ててあった。
(中味は海老)お茶と四品で62元だからまあまあといえる。


     最初の飲茶に挑戦

4 香港文化博物館へ
 今日は二日目だが、あとの日程を考えて恒例の単独行動の日になったが「香港文化博物館」は喜多さんも行ったことがないので、ここだけ二人行動となった。
 早速、宿舎近くのバス停から「たぶんこの路線だろう」という二階建てバスに乗り込む。
9:50郵便局前バス停から出発。目的地が遠いので、郊外バスだろうか?どこまで乗っても、7.6元。市街地では、横に張り出した看板とはスレスレである。
 二階の最前席に座った弥次さんは、看板の下を通る時、無意識に頭を下げてしまい「てれ笑い」する。かなり乗っても、目的地が見当たらない。ここらで降りようかと焦って降車ベルを押すと、そこは「馬鞍山站(駅)」(Ma on shan)


    これが有名な二階バス

10:30前方に鉄道駅がある。ガイドブックの地図を見ると目的地は、この鉄道に乗って二駅先(実は今来た道をバック)にある。辺りを少し散策して、九広鉄道馬鞍山站で乗車10:55→5元→車公廟11:06車窓から博物館らしき建物が見えたので改札口から出ると一直線に向かう。
11:15香港文化博物館。色々な文化・民俗・習慣に関する文物が展示、陳列されているが一番大きなスペースをとっているのが粤劇(えつげき)である

中国戯曲について
 中国の戯曲について・・。中国戯曲には、北京で発達した京劇を代表に、中国各地に八大戯曲がある。一瞬に顔の色を変える(変臉・変面)事で有名な川劇は四川省を中心に演じられ、香港を含む広東省では粤劇が演じられている。
 内容は、「三国志演義」「水滸伝」など英雄・豪傑、才子佳人を描いた伝統劇と文化大革命以降に作られた現代京劇がある。 その特徴は、東洋のオペラともいわれるように役者の唱いにある。二胡などの中国楽器を伴奏に、化粧をほどこし・華麗な衣装でその思いや感情を唱う。とりわけ、女性役(花旦)がソプラノで唱うと・・スバラシイ!日本で京劇の公演があるとファンが押しかけるという。
 博物館では、昔、掛けられた芝居小屋の一部を同寸大で再現して、一フロアーに衣装・髪飾り等を展示、映写室では昔撮った映画を映していた。大いに感動してしまった。


  粤劇の衣装を試着して喜ぶ女性

12:05博物館出。ショッピング・センターの食堂で昼食。12:20入り口で食券を購入。私は鮮蝦雲呑麺(ワンタンミンと言ったりワンタンミェーンと言ったり、どっちでも判ってもらえる)17元。麺・飯・飲み物それぞれのカウンターで券を出して待っていると注文品が出てくる。12:48喜多さんご用達のスターバックスで休憩。13:05出。これからは、単独行動へ。
 九広鉄路・沙田
13:15→5.5元→九龍站 13:25、地下鉄に乗り換え13:30→4.5元→黄大仙站13:35 駅の出口を間違えて、ウロウロ。反対側に回って「黄大仙廟」に着く。黄大仙とは、浙江省の人で、少年の時、神仙と出会い辰砂(硫化水銀)から万病に効く薬の作り方を習ったという伝説の仙人。本堂前では筒に入っている竹の棒を一心に振って、取り出した竹の番号で未来を占う。又、願い事が叶う様にお祈りしている。この風景は世界中どこの寺院でも同じだと思う。14:25黄大仙站→7.5元→佐敦站14:37


 本堂前でお祈りしたり、竹を振る

5.香港歴史博物館へ
15:00着。入場料10元。前回、上海の博物館を訪れた時から感じていた事だが、中国では小さな都市でも博物館を建立している。
 各スポットの中で一番印象深かったのは、日本の占領時代のコーナー(日佔時代)であった。そこには、占領に入る日本軍の行進や総司令部前に立つ陸軍○○中将の写真、更には日本の紙幣や軍票などが展示されていた。わずか、二年間の占領とはいえ、香港にとって重大な時代であった。下右の写真は映写室の壁に貼ってあった当時のポスターであるが、左奥のポスターには「勝ち抜くために節約だ!」「物質節約保持永久新香港」と印刷してある。

 
    香港歴史博物館・正面玄関     映写室に貼付されているポスター

 日本では、先の戦争で他国にどれだけ被害を与えたか、学ぶことすらできていないが、中国・韓国・アジア諸国では、明確にその歴史を残し続けている。
16:30出→17:10ゴダイゴ着 喜多さんと合流 17:40出陣。
18:18旺角(モンコック)で夕食。銀龍粉麺茶餐廰。ヤキソバ・チャーシュウ・ビンビール2本95元。18:50出。女人街で散策。Tシャツを売る夜店で「毛沢東」「チェ・ゲバラ」まあこれは理解できたが三段目に「オサマ・ビン・ラディン」が吊り下げられているのには驚いた。喜多さんは、またも欲しそうな雰囲気であった。(実は最終日に4〜5着購入、これは後述)私が中国式湯呑を欲しそうな顔をしていると、早速店員が「買え、買え」言う。
 値段を聞くと50元。「高い!」40元!私「うーん、いいや。いらない」と言うと「いくらなら買うか?」と聞く。黙っていると「30元」。仕方がないかと買ってしまった。30元でも儲かっているのだろう。
20:10ゴダイゴ着。


      女人街付近で

ドミトリーで会った青年
 昨夜、遅かった同宿者が今晩は、早く帰ってきたので話をする。
彼は、神戸出身で現在は東京で働いていると言う。まだ20代であろう。仕事を一ヶ月休んで、旅している。香港のあとはどこへ行くのか聞くと、中国南部を回って、ベトナム、カンボジアへ行きたいとの事。かなり、大きな荷物を持っている。タクシーを使うにしても、荷物を担ぐ場面は色々とあるに違いない。若いなー。私がその頃の時代には、海外旅行など「夢のまた夢」であった。などと考えつつ、私は「コートウラ」「コートウラです」とサロンパスをせっせと足の甲と裏に貼っている。喜多さんはサロンパスの匂いに(むせ)ていたが私は知らん振り!T青年が無事旅行を完遂する事を祈って、おじさんは眠りについた。10:30(今日は24,000歩)

6 マカオへ出発(三日目 5/14)
7:05ゴダイゴ出発。港へむけて歩き出す。7:45尖沙咀・廣東道の小さなお店「怡園粥麺小厨」で鮮●(食へんに完)魚片粥と缶ビール。中国の粥は米つぶが溶けて、濃厚なスープになっている。美味しい。
 朝からビールが飲めるのも大変よろしい。8:30フェリー乗り場着。さあ、ここで千元札を使うぞー(片道137元)ここで出境手続き。香港・マカオは中華人民共和国の特別行政区なので中国人といえどもフリーで出入りできない。彼らはパスポートに似た入境証を使う。9:00ターボジェットの高速船でいよいよマカオへ。10:00マカオ港着。入境手続き。


   九龍半島の埠頭から見る

10:303番のバスに乗る。10:55観光の中心地セナド広場に着く。欧米系の外国人も多い。少し早いが、まず昼食。詠藜園でそれぞれ、タンタン麺を頼む。タンタン麺19元マカオビールを2缶。美味しかったが、突き出しやなんやかやのサービス料で92元も取られた。

 
  
セナド広場の入り口に噴水がある     世界遺産の聖ポール天主堂跡

11:45レストランを出る。だらだら坂を上って行くと世界遺産の聖ポール天主堂跡に着く。この建物は1637年に建立。1835年の火災でほとんどが焼失し、今は正面の壁のみが残っている。近くのマカオ博物館へ行くと休館。(明日行く事になる)。元に引き返して、メインストリートを西進して、宿屋を物色する。13:25文華酒店にきめる。ツインで300元(香港元とマカオ通貨パタカ両方使える)。
 早速チェックイン(406号室)さすがに、ドミトリーとは違う。窓を開けて外を見ると周りの建物が見える。
 何処も同じ、屋上に、更に建物を載せている。隣りの屋上屋では、のんびりと猫が寝ている。アジアのほとんどの国でこういう風景を眺めているとこれが普通という感覚になってしまう。


  
文華酒店・406号室のツイン

15:00喜多さんはお疲れ気味で、ホテルで休憩すると言うので、私だけで、マカオ市内の散策へ出かける。交通マナーは非常にいい。横断歩道信号が青の時、車・バイクは誰もいなくてもジット停車している。(日本では当たり前だが)公園ではお年寄りが中国将棋に人だかり。この光景は台湾でも見かけた。


  
窓から見た隣りの屋上屋

17:00ホテルに帰ると喜多さんが夕食に行こうと言う。
18:00新帆船餐廰 きれいなレストランである。弥次はリスクの少ない(中味が判っていると言う意味)炒飯を頼む。喜多さんも、どうも炒飯を頼んだ様だ。持ってこられて、大ビックリ。なななんとー大皿に大盛り炒飯、こりゃー二人前か?腹をさすっていると、喜多さん注文の炒飯(写真右)が出てくる。これは、パイナップルを半切りにして、その中空に炒飯を入れ上から甘ったるいソースがかかっている。一品が千円だから、まあ普通(日本で)の多さだろうと思ったのが間違い。


  蟹・蝦炒飯とパイナップル炒飯

 だから、中華料理は難しい。しかし、大の大人が二人で一品頼むのも何となく気が引ける。弥次・喜多ご両人は、ふうふう言いつつ、ほぼ完食。食えば食えるものだ!18:35出る。それから、夜の散策。マカオ島の西側・海沿いを歩くと、魚関連の店が並んでいる。そろそろ帰る頃合になると、喜多さんは「同じ道を歩くのは興がない」と違うコースで帰ろうと言う。私は(今来た道を逆に辿っていけば確実なのにと)思うが、以前にマカオに来た経験のある喜多さんの意見を尊重して、新たな夜道を歩く。かなりウロウロ歩き回って、さて、今どこにいるのかな?と思っていると、さすがに観光地。いたる所に案内板がある。それを見ると、あの世界遺産・聖ポール天主堂に行く道が示されている。あそこに行けば、宿屋は近い。やれやれ。20:10文華酒店着。今日も一日、面ろかったなー。
20:30就寝。(25,000歩)

世界あるいはアジアを席捲したもの
 閑話休題。日本の製品・文化で世界あるいはアジアを席捲したものについて。
@電 卓・・・もう古い話かな。
Aカラオケ・・・日本人観光客が行く所とりわけアジアにはいたる所に有。
Bデジカメ・・タイ・バンコク編でも書いた。
C車・・・言わずと知れた輸出品。まあ、今頃は外国で生産していますが。
D寿司・・・香港にも回転ずしがありました。
E漫画・アニメ・・・東南アジアでは「ドラゴンボール」の海賊版大流行。
 そして、Fインスタント麺・・・香港では「公仔麺」(ゴンチャイメン)と言うが、ズバリ「出前一丁」とメニューに表記されている。スーパーに行くと、袋に、あの岡持ちで鉢巻をしたキャラクターが印刷され、「海鮮味」「味噌味」「激辛味」「カレー味」等々八種類ほどが並べてある。
 ここで一考。中国で麺というのは、小麦粉の麺である。細くて、固めの麺である。一方、米粉で作ったものは河粉といい、白くて、柔らかく、日本のキシ麺のように平麺である。「公仔麺」の麺は、その二つの麺の中間に位置するものといえるし、それが受けているのだろうか?

7.マカオから再び香港へ(第四日目 5/15)
8:15ホテル発。8:20いつものスターバックスで朝食。コーヒーとドーナツで27元。10:00マカオ博物館。この日は、特別週間(?)で入場無料。ここで目を引いたのは、昔の子どもの遊びのコーナーでテレビに映っていた「石蹴り」である。私が子どもの頃やっていたケンケンパッと同じ陣形である。ほおー!子どもの遊びは同じであったか。


 
砲台跡から市内の高層ビルを見る

11:00
出。博物館の上に山頂砲台跡がある。ここも外国人観光客が多い。
11:45山頂から坂を降りて、下町の小食堂「蔡佬記」で昼食。私は雲呑湯麺(10元)喜多さんは水餃湯麺(10元)青島ビール(11元)。
12:10
出。途中であの有名なバンコ・デルタ・アジアの本社を見つける。二人ともパチパチ写真を撮る。
13:00マカオ埠頭出。14:00香港島埠頭着。入境手続き。
14:57天星碼頭からスターフェリーに乗る(1.7元)。九龍半島と香港島を繋ぐ海底トンネルができるまでは、このフェリーが大動脈であったが、今は「矢切りの渡し」となっている。でも、外国人観光客も沢山乗っている。


  あの有名なB.D.A.本社

トンネル(1.5Km位)を利用すると地下鉄もバスも料金があがるので庶民の足として存続している。15:40CtiySuperフードコートで軽食。よく食べるなー!
16:25ゴダイゴ着。私は、一人で裕華国貨(デパート)へ行き「普洱茶」(160元)を購入。実は、私は中国茶の愛好家であります。現在は台湾で買った烏龍茶、上海で買った龍井茶そして、香港で買った普洱茶を交互に飲んでいます。中国茶碗(取っ手の着いた高さ11cm・径8cm)に茶葉を入れ、お湯を注ぎ、葉が沈んでから、おもむろに頂く。これがおいしいのです!。


 向こう側を行くスターフェリー

18:00宿舎を出て、香港の夜景を見にいく。まだ、日没前で明るいのでボチボチ歩く。19:00プロムナード(海濱公園)着ここも観光名所であるが、私は、何度も訪れており何の感慨もないが、喜多さんは一所懸命に写真を撮っている。いつも思うのだが、私と喜多さんは趣味が違う。私は、古びた寺院・道観(道教の寺)仏像等はどんな小さな物にも興味を示すが、高層ビル群など人工的な物は面白くも何ともない。こういう物は一度見れば、もう十分である。


   香港島の高層ビルの夜景

香港の高層ビル(地震)について
 香港のマンションで50〜60階というのは、珍しくもない。最高層は88階420mという。ただこれ以降、高さ制限がされ、これを越えるものは無い。広島で一番高い建物は、アーバンビュー43階である。日本では、縦横・上下の揺れに対しての耐震・免震性が要求されるが、香港・中国本土などでは地震を(はな)から想定せずに、上へ上へと積み上げて作っている。しかも、30年前と同じく、竹の足場で!!!震度5位の地震が起きると、こりゃーただでは済まないだろうなー。(起こらないと思うけどね)
 
喜多さんの話では、数年前の玄界灘地震の余波(震度1〜2)が韓国へ達した時、韓国人が結構ブルッテいたという。日本では、震度3位なら「おー地震だ」4で「かなり大きいなー」5強の中越地震では、灯篭の下敷きとなって老婦人一人が亡くなったが、人的被害としてはほとんど0と言える。日本人なら5〜6位一度や二度は経験し、3程度は、どうと言う事もない。それ程、私たちは地震に慣れているし、7でも倒壊しないよう高層ビルが建てられている。
 マカオで、建設中の高層ビル(しかも、途中から外へ張り出した物)の下を通る時、気持ちが悪くてしかたがなかった。(ここで、今地震が起きたら・・・頭の上からビルの塊が・・こわいよー)
20:00九広鉄道で旺角(モンコック)へ20:15。女人街でいよいよ喜多さんがTシャツを4〜5着買う。その一つが「毛主席万歳」と書かれ、毛沢東の肖像がプリントされた物。ここで「喜多さんが買う人物」毎に対する感想は「毛沢東→愛嬌」「ゲバラ→青い」「ビン・ラディン→趣味が悪い」と、おふざけ判断。「ゲバラ」と「ラディン」は買わなかったけどね。皆さんはどう思います。

また、ボッタクラレてしまった
 上海のコーヒー店でヤラレた事は、前編にかきました。ツアーでないケチケチ旅行は、どこへ、どうやって、いくか?いつ、どこで、何を食べるか?
 異国の地で、車やバイクにも注意しながら行動していると、もう四日目ころには、思考力が低下してくる(歳だから止むを得ない)。ダンダンと言い訳が多くなるなー。
20:45これまた、宿舎近辺の上海源發飯店で鍋貼餃子(五個)小籠包、瓶ビール2本頼む。男性店員がタドタドしくはあるが、日本語で注文を取ろうとするので私は「少しやばいかな」と思いつつも最後の晩餐(?)をおいしくいただく。そして、毎票(マイタン)支払いである。あの店員がそれぞれ品名を読み上げ「88元ね」という。弥次は不思議な顔つきで、メモ帳を取り出し「餃子」18元と書き(これは店頭メニュー書きにあった)小籠包は判らなかったので彼が32元と書き込み、ビール28元とこれも書き込む。
 「ハイ、88元ね」弥次・喜多顔を見合わせ、しょーないなーと88元払う。  弥次さんは、どーせボッタクリだろーなと観念して店をでる。しばらく歩いて、弥次さん「なんじゃー喜多さん、計算すると78元じゃーないか」と言うと、喜多さん「店に戻って、10元取り返すか」弥次「もういいや」と喜多さんを押し留める。頭にくるが、喜多さん「あんとき気づかなかったわしらも悪い」とあきらめる。
 小学算数:18322878  ボッタクリ算数:18322888
これで、旅行記定番の「ボッタクラレ」記事ができた。トホホホ。
21:45宿舎着 明日はいよいよ広島へ帰る。これまでの楽しかった事やもどかしかった事など、寂しくもあり、先ほどの腹立たしい事などが渾然一体となって夢路へ・・(28,000歩)

8.最終日(5/16)
7:00朝食 53元 8:40ゴダイゴ発(またねー)10:15空港着。
12:35香港よサラバ 14:30上海17:3519:50広島着。香港へはまた行く事を楽しみにします。

面白漢字について
 次の漢字はどう読みましょうか?
@T A庵列(レストランで出るもの)B及第(焼肉屋で出るもの)
答えは第4弾の旅行記で発表。

さいごに・・
 今回は四泊五日の長い旅で、記事も写真も多くなり皆様に楽しんでいただけたのかなと思います。次は「釜山・大邱 友好の旅」をお送りする予定です。
 第4弾!乞うご期待!!!!
 


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