複数形

● 複数形の基本定義
    英語では数えられる名詞がひとつだけの単数形か、2つ以上の複数形かを
    はっきり区別するという規則があります。 2つ以上の場合は数を表す語( two ・ three など)
    複数の意味を表す語( some ・ any ・ many など)がa(an)がついていた場所に入るとともに、
    名詞の語尾に複数形のs(es)をつけなければなりません。

     例   I have a pen.
                
         I have two pens.

    ★  複数形のs(es)のつけ方(4種)
         → そのままをつけるもの       dog → dog
         → そのままesをつけるもの       watch → watches
         → にかえてesをつけるもの     country → countries
         → にかえてesをつけるもの     knife → knives
    ★ 特殊な複数形の形になるもの(2種)
         →  不規則なもの man → men
         →  単複同形のもの fish → fish 
       ※ f を vに変えるものや、特殊な複数形の形になるものは中学ではほんの数えるほどしか
         種類が出てこないので丸暗記してしまうのがいいかもしれませんね。

    ★ 複数形のないもの                           
         water   snow   suger   など
       ※ 水などの「液体系」、雪などの「空から降ってくるもの系」、砂糖などの「粒状系」のものには
         複数形が存在しないと考えておけば、他の場合でも応用できるでしょう。


    ★ 複数形のs(es)の発音のしかた(4種)
          →  [ s   ス ]
          →  [ z   ズ ]
          →  [ ts   ツ ]
          →  [ iz  イズ ] 

● 混乱しやすい3単現のs(es)と複数形のs(es)
    s(es)だけを見ると3単現のs(es)なのか、複数形のs(es)なのか判断がつきにくいですね。
    そんな時は次の違いをしっかり頭に入れておきましょう。
         3単現のs(es)  →  動詞につく
        複数形のs(es)  →  名詞につく


● some と any
    someもanyも両方とも「いくつかの」「いくらかの」「いく人かの」という意味ですが、
    普通はいちいち日本語に訳しません。
     someは肯定文の時に使い、anyは疑問文、否定文の時に使います。
    例   肯定文    I have some books.
                   私は本を(何冊か)持ってます。
         疑問文    Do you have any sisters ?
                   あなたには(何人か)姉妹がいますか。
         否定文    Mike doesn't have any cats.
                   マイクは一匹も猫を飼ってません。
        ※ someもanyも複数を表す語なので名詞に複数形のs(es)が必要です。
        ※ anyを否定文で使った時は
「ひとつも〜ない」という強い否定の内容を表します

● many と much と a lot of
    many も much も a lot of もすべて「たくさんの」という意味があります。 
    manyは数的(数えられる物)なものに対して使い、muchは量的(数えられないもの・・・上の
    複数形のないもの参照)なものに対して使います。 a lot of はどちらの場合にも
    使える便利な表現です。
     例   I have many apples. = I have a lot of apples.
       ※ manyは複数を表す語なので名詞に複数形のs(es)が必要。 
         manyの代わりに a lot of を使った時も同じです。
          I have much water_. = I have a lot of water_.
       ※ muchは数えられないものにつける単語なので名詞にs(es)は要らない。
         muchの代わり a lot of を使った時も同じです。

● まだまだあるぞ、複数形がよく使われる文
     これと言って授業で習うわけではないのですが、意外とよくお目にかかる大切な表現を
     紹介しておきます。
 その1  How many + 複数名詞 + do(doesやbe動詞など疑問文をつくる形)〜? 
          「いくつ持っていますか?」などと数をたずねなければならない時の表現
     例   How many books can you read in a month ?
             一ヶ月に何冊の本を読むことができますか。
          
 その2  there is(are)〜 「〜がある、〜がいる」
          誰のものかはっきりしていないものが存在していることを表す時の表現
      例   There is a cat on the bed.
             ベッドの上に猫がいます。
          There are some trees by my house.
             私の家には(何本かの)木があります。

 その3  these(これら) → this(これ)の複数形       
       those(あれら) → that(あれ)の複数形
      例 (単) This is a picture. → (複) These are pictures.
         (単) That is your CD. → (複) Those are your CDs.

 その4  まちがえやすい単数形のyou(あなた)複数形のyou(あなたたち) 
         youは単数形も複数形も同じ形なのでどちらのyouなのか名詞に注目して見極めが必要
      例 (単) You are a student_. → (複) You are students.


                それでは次回から本格的な文法に入りましょう。

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