不定詞
1.不定詞というのは一般に < to + 動詞の原形 >の部分のことを指します。
2.不定詞には 副詞的用法 ・ 名詞的用法 ・ 形容詞的用法 の3種類があり、
それぞれ日本語への訳の仕方も使い方も違ってきます。
〜〜〜 副詞的用法 〜〜〜
副詞的用法で使われている不定詞の部分は「〜するために」「〜しに」「〜して〜」
のように訳し、動詞の目的や理由を表す時に使います。
例 Mike went to the park . マイクは公園へ行きました。(マイクの行動)
He played baseball there . 彼はそこで野球をしました。(その行動の理由)
→ Mike went to the park to play baseball . マイクは野球をするために
↑____________l 公園へ行きました。
→ I am glad to see you . 私はあなたに会えて嬉しいです。(お目にかかれて光栄です)
★ 副詞的用法は日本語に訳した時、基本の訳がそのまま使える場合が多いので
一番覚えやすい用法と言えますね。
〜〜〜 名詞的用法 〜〜〜
1. 名詞的用法で使われている不定詞の部分は基本的に「〜すること」のように訳します。
2. 名詞的用法の時は、不定詞のすぐ前が必ず動詞で、その動詞と別の熟語を作ることが
多いので、その熟語を公式のように覚えてしまうとよいでしょう。
名詞的用法によく使われる典型的な熟語(決まり表現)
● want to + 動詞の原形 「〜したい」
● like to + 動詞の原形 「〜するのが好きだ」
● begin(start) to + 動詞の原形 「〜し始める」
● decide to + 動詞の原形 「〜(すること)を決める」
● hope to + 動詞の原形 「〜(すること)を望む」 など
例 I want to watch TV . 私はテレビが見たい(見ることを欲する)。
Jene likes to make cakes . ジェインはケーキを作るのが(作ることが)好きだ。
They began to run to the river . 彼らは川へと走り始めました。
My sisiter decided to buy this car . 姉はこの車を買うことに決めました。
I hope to see you again . 再びあなたに会うことを希望します(また会えるといいな)。
★ 名詞的用法は日本語から判断するのは少し難しいかもしれませんが、名詞的用法で使われて
いる不定詞の前は必ず動詞がくるというキーワードを覚えておくと判断しやすいかもしれません。
〜〜〜 形容詞的用法 〜〜〜
1. 形容詞的用法で使われている不定詞の部分は基本的に「〜するための〜」「〜すべき〜」の
ように訳しますが、この基本訳どおりの日本語にならないことがほとんどなので注意深く
判断する必要があります。
2. 形容詞的用法の時は、不定詞のすぐ前が必ず名詞で、その名詞を詳しく説明する
働きを持っています。 中学英語の段階ではある程度のパターンが決まってますから
それを基本例として覚えておくのがよいでしょう。
形容詞的用法によく使われる基本的なパターン
例 I want something to eat .
私は食べるための何かが欲しい。(何か食べ物が欲しい)
Ken has a lot of homework to do tonight .
ケンは今夜するべきたくさんの宿題があります。
(ケンは今夜しなければならない宿題がたくさんある)
Emiko came to my house with some pictures to show me .
エミコは私に見せるための何枚かの写真を持って私の家に来ました。
(私に見せたい写真を持って家にやってきました)
★ 不定詞の用法を区別するにはまず最初に副詞的用法、次に名詞的用法を判断し、
残った最後が形容詞的用法なのでは・・・という消去法をお勧めします。 また日本語の訳を
比べてもわかるように形容詞的用法を日本語から判断するのはとても難しいことがわかります。
けれど「〜な〜」という訳のパターンであることもなんとなくわかりますね。 このことや
上のような基本パターンを覚えてそれと照らし合わせてみることで判断はよりし易くなるでしょう。
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