目的語を2つ必要とする動詞

    ● はじめに
       英語の文章には基本的に5つの文型があります。
       ★ S + V
       ★ S + V + C         S・・・ubject(主語)    V・・・erb(動詞)
       ★ S + V + O         O・・・bject(目的語)    C・・・omplement(補語)
       ★ S + V + O + O
       ★ S + V + O + C

       ここでは、この5文型の中の、S + V + O + O の形について説明します。

   1. S + V + O + O のようにひとつの文の中に、目的語が2つある場合、2つの目的語の
      どちらを先に置くのかという順序の問題が起こってきます。 普通は人を表す語を先に、
      物などを表す語を後に置くという、「人 + 物」 の順番を取ります。
      ※ 目的語とは、日本語において「〜を」「〜に」「〜が」と訳せる部分のことを指します。

   2. この「人 + 物」の順番は入れ替えることも可能ですが、その場合には、物を表す語と人を
      表す語の間に、to ・ for ・ of のどれかを入れなければならないという約束があります。 

   3. to ・ for ・ of のどれを入れるのかは、使った動詞によってある程度判断することができます。
      中学生に必要とされる主な動詞をあげておきますので参考にしてください。
     ●toを入れる動詞の例・・・ teach(教える)   give(与える・あげる・くれる)
                      show(見せる・示す)   tell(話す・言う)  lend(貸す) など
     ●forを入れる動詞の例・・・ buy(買う)   make(作る) など
     ●ofを入れる動詞の例・・・ ask(尋ねる・頼む・質問する) など(ただしaskに関してはforを使う場合もあり)

    例  Mr.Sato teaches us English .   佐藤先生は私たちに英語を教えてくれます。
      =Mr.Sato teaches English to us .

    例  Nancy's mother bought her a new dress .  
      =Nancy's mother bought a new dress for her .
         ナンシーのお母さんは彼女に新しいドレスを買ってあげました。

    例  She asked me a favor .    彼女は私にお願いがあると言った。
      =She asked a favor of me .

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