能動態から受動態(受け身)への書き換え手順

             例題を挙げて、基本的な書き換えの手順を覚えていきましょう。

            例  She mede these cookies  yesterday .
                    彼女が昨日これらのクッキーを作りました。

     1.能動態(元の文)の中の目的語(日本語で訳をした時に「〜を」「〜に」「〜が」にあたる
       部分のこと)を受動態(受け身)のための新しい主語にする。

        ※ この例題の場合、能動態の文の中の目的語は、" these cookies " になります。 
          ですから、まずはこれを文頭(主語)に持ってきます。
          → These cookies

     2.能動態(元の文)の時制が、過去形現在形未来形のいずれかに気をつけながら
       新しい主語のためにbe動詞を選ぶ。 

        ※ この能動態の文の時制は過去形です。  新しい主語は " these cookies " です。 
          これは複数形なので、be動詞は過去形で複数形の時に使う were にしなければなりません。
          うっかり元の文の She の時に使う was にしてしまわないように気をつけましょう。
          → These cookies were

     3.能動態(元の文)に使ってあった一般動詞を過去分詞の形に換えて、先につけた
       be動詞の後につけます。

        ※ この文の一般動詞は made(原形はmake)です。 makeの動詞変化は 
          " make - made - made "なので、過去分詞は made ということになります。 
          これは過去形の made ではないということをしっかり理解しておきましょう。
          → These cookies were made

     4.過去分詞のあとに byをつけ、能動態(元の文)の主語を目的格に換えて、byの後ろに
       つけます。 この場合、前ページで述べたように、people や they など、はっきりしない主語の
       時は、by・・・ の部分を省略します。

        ※ この文の元の主語は She なので、byのあとに目的格の her に換えてつけます。
          → These cookies were made by her

     5.能動態(元の文)に残りがあれば、それをつけておきます。 (ここの場合は yeserday )
          → These cookies were made by her yesterday .
              これらのクッキーは昨日、彼女によって作られました

                           これで完成です。


     ● 応用力をつけよう

     受動態(受け身)に書き換える時、能動態の文の目的語を、受動態(受け身)のための新しい
     主語にするということは、わかりましたね。 では、もしも、こんな場合があったらどうしますか?

          例 Mr. Sato teaches us English at school . 
                佐藤先生は学校で私たちに英語を教えています。

     この文を上で述べた手順に従って書き換えようとした場合、受動態(受け身)のための新しい
     主語になるべき目的語が " us " と " English " と2つあります。  一体どちらを主語に選んだら
     いいのでしょう。  答えはズバリ、" us " を主語にした場合と、" English " を主語にした場合の
     2通りの受動態(受け身)が作れるのです。 そして、残った方の目的語は、過去分詞のあとに
     つけておけばいいのです。 よって、次のような文になります。

        ★ " us " を主語にした場合の受動態(受け身)
          → We are taught English by Mr. Sato at school .
                私たちは学校で佐藤先生に英語を教えられています。

        ★ " English "を主語にした場合の受動態(受け身)
          → English is taught us by Mr. Sato at school .
                英語は学校では佐藤先生によって私たちに教えられています。

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