HP作成への長すぎる道のり  その47  にゃお、PCを壊す

     順調にHP開設1周年記念の新コンテンツを立ち上げて、平和な日々が流れていた。
     にゃおは、その日(2001年3月8日・木曜日)もいつものように、朝の用事を済ませて、
     PCに向かっていた。 この時期は、まだ、それほど田んぼなどの外の作業が忙しくない。
     おまけに、この日は朝から天気も悪く、時々、雪が吹き荒れて冷え込んでいた。 
     こんな日は外で仕事なんてしたくないもん。 ネットに限るのだわ♪  にゃおはたっぷりと
     ネットを楽しんだ。

     そう言えば、最近バックアップを取ってないなぁ。 一度フロッピーにコピーしておいた方が
     いいだろうな。 でも、もうお昼になるし、一度閉めて、ご飯を食べてからゆっくりやろうかな。
     にゃおは電源を落とそうと、全ての窓を閉じてから、「スタート→Windowsの終了」をクリックした。
     「電源を切れる状態にする」にチェックを入れてクリック。 いつもならガガガってうるさい音を
     立ててPCが落ちるハズだった。 

     ・・・あら、固まったよ(-_-メ)  こんなのはよくあることなのだ。 どうも中身の処理速度が遅いのか
     うっかりパッパッパってクリックしちゃうと、それについていけなくて固まってしまう。 仕方なく
     「Ctrl + Alt + Del」で修正を試みる。 普通だったらこの段階で再起動がかかるんだけど。
     今回はしぶとくそれも出来ない。 仕方ない。 最後の手段の強制電源切りだ。
     それからしばらく間を置いて、再び電源を入れる。 これでスキャンディスクをしてから再起動する
     ハズだったのだ。 ところが・・・
     Cドライブのスキャンディスク中にエラーメッセージが出た。
     は? なに? 

     「FATファイル破損のためエラーの修復が行えません」

     すぅ〜〜〜〜っと血の引く音。 あはは。 まさかね。 落ち着かなきゃね。 え〜と・・・
     もう一度、スキャンディスクを開始してみる。 でも同じエラーが出た。 今度はまた強制的に
     電源を切ってからの再始動を試みる。 やっぱりスキャンディスクの途中でエラーメッセージが出る。
     これはただ事じゃないぞ。 すでに緊張で指先が震え始めてる。 「やっちゃった」んでしょうか・・・?

     にゃおはすぐにPCを買った家電店に設置されているサービスセンターに電話をした。
     状況をこと細かく説明すると、電話の向こうで応対してくれたオジサン風の声の主が
     「それは、こちらに修理に出してもらうしかないようですね」と告げた。

     店の人:「FATファイルが破損したらもうメーカーに修理に出すしかないんですよ」
     にゃお:「それって、どのくらいかかるものなんですか?」
     店の人:「そうですね。 2〜3週間くらいみてもらう(時間がかかる)必要があると思いますよ」
     にゃお:「2〜3週間ですか・・・(二の句が告げない)」
     店の人:「ええ、最低でもメーカーに出して戻ってくるのに2週間ですね」
     にゃお:「あの・・・修理っていうのはどういう内容になるんですか?」
     店の人:「恐らくFATファイルが破損してるのなら、ハードディスクを交換することになります」
     にゃお:「交換ですか? じゃ、データは消滅してしまいますよね」
     店の人:「ええ、ご購入時の状態になってしまいますので・・・(ちょっと気の毒そうなトーン)」
     にゃお:「そうですか・・・(頭の中真っ白状態)」

     どっちにしても、修理に出すことと、今までのデータが消滅してしまうことは避けられないようだ。
     なんでだよぉ〜 今、バックアップ取るぞ〜って思ったところじゃんかよぉ〜 こんなことなら
     先に時間かかってもバックアップを取っておくんだったぁ〜〜〜

     悔やんでもしょうがない。 にゃおは気持ちを切り替えた。 急いでPCをキャリーケースに
     詰め込んで、保証書を引っつかむと、子供を連れて、吹雪の中、店へと車を飛ばした。

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