パフェに行こう!  パフェ4

     店員さんがやってくる。
     「あの〜 チョコレートパフェと、スーパージャンボパフェをお願いします」
     この時、にゃおは店員の顔をしっかりチェックしていたが、店員は、彼女からしたら「オバさん」とも
     言えそうな年齢のにゃおたちが、そんなものを注文したことに特別驚いた様子を見せなかった。
     意外と、注文あるのかな? 一年経ってもちゃんとメニューにあるくらいだから、案外人気があるのかも。
     にゃおはその時、大事な一言を付け加えることを忘れなかった。
     「HPで紹介したいんで、写真を撮ってもいいですか?」
     おお〜 なんとナイスなこのセリフ!! これだと、HPへの話題を提供するために「取材」という
     形で来店したという雰囲気になるし、写真を撮ったって、まず断られる心配もない。 だって
     HPで紹介っていったらお店にとっちゃ、魅力的な話でしょう? それが例え、にゃおみたいな
     しょぼいHPだってね。 どうせ向こうはどんなHPに紹介されるのかわかんないしさ(* ̄m ̄) プッ

     店員は、しばし、厨房へ引っ込むと、ほどなく戻ってきて、写真の許可が出たことを告げた。
     さぁ〜 いよいよだわね。 すると、また店員がにゃおたちのテーブルへ来た。
     「あの〜 花火はどうしましょうか?」
     「花火ぃ?」
     思わず、素っ頓狂な声を上げてしまったにゃお。 花火ってなんじゃい? もしかしたらパフェの上で
     パチパチするっての? cha-chaと素早くアイコンタクトを取って、「花火は要らないです」と断った。
     まぁねぇ・・・ ホームランを打ったらドンパチ花火を上げる球場もあるから、それを真似てるの
     かしらねぇ。 でもどう考えても、冷たいパフェの上で花火がパチパチ・・・なんてヤダよ。

     しばらくしてチョコレートパフェが運ばれてきた。 早速、デジカメでの撮影のために、テーブルに
     あったメニューや調味料入れなどすべてを椅子の上に移動させて、スペースを作る。
     cha-chaが入念にパフェを写す角度を検討している。 そこへ、とうとう真打が登場した。
     店内にいた、数人の客の視線を一身に浴びて、それはにゃおたちの目の前に置かれた。
     「社長が気合を入れて作りましたから、綺麗に撮ってくださいね♪」
     さきほどとは違う店員(こちらはかなり大人の方)が笑顔で言う。 あはは・・・責任重大?(笑)

     撮影はcha-cha任せ。 デジカメのことはなにもわからないにゃおは、cha-chaのすることを
     じっと見てるだけ。 と、その時、cha-chaが焦った顔をした。
     「電池が切れたぁ〜 ちょっと買ってくる」
     にょえ〜〜〜〜 cha-chaのデジカメ用の電池は充電式のものだけど、その充電が切れたらしい。
     まったく、最後までスムーズに物事が運ばない運命のパフェだな・・・

     同じフロアにあるカメラ屋で電池を買ってくると、今度こそ、本番。
     大きなパフェだけの写真、2つ並べて大きさを比べた写真、少し上から見た写真。
     カメラマンcha-cha、大活躍。 でも電池を買ってくるのを待ってる間に、だんだんパフェが
     溶けてきて、乗ってたチェリーがずっこけちゃったぞぉ?(爆)

     撮影も無事、終了して、いただきますの時間♪  ああ、この至福の時よ・・・

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