2002年 師走の乱 13
工作の時間は続く。
ノコギリでベニヤを切って貼る。 今度は反対側との厚みが均一でないとか言ってまた板を
貼り付ける。 主人がベニヤを切る時は、にゃおが手伝う(ベニヤを押さえてる役)。
台所は木屑だらけ。 あのまま木屑を水で流したりしたら一発で排水管が詰まるだろうな。
先に木屑をある程度、取り除いてからでないと。 相変わらず、なかなか綺麗にならない
レンジフードを掃除しながら、あれこれと「その後」の手順を考えるにゃお。
そうこうしている間に、木枠の問題に一応の決着をつけたのか、主人が「もう、これでええよ」と
いう声が聞こえた。 今度はにゃおが綺麗にしたレンジフードを付け直す番。
これが終わったら、換気扇本体を取り付けるだけだもんね。 C=
( ̄ー ̄;;) ふぅ〜
じっちゃんがレンジフードを取り付けに掛かる。
じっちゃん:「あら・・・」
。(o _ _)o ドテッ
き・・・来たね。 今度は何? ねぇ、何?
じっちゃん:「レンジフードの穴が、はまんないわ」
・・・つまりですね。
工作で作った木枠。 レンジフードの穴のサイズを無視して、換気扇をキッチリはめ込むこと
だけに神経を集中して作っちゃったわけですね。 だから、いざレンジフードをはめようと
したってはまらないわけですね。 ええ、ええ。 ヘタクソな工作にふさわしい結末ですわ。
どうするのよ? ああ、答えなくてもいいです。 答えはわかってます。
じっちゃん:「(レンジ)フードの穴を切って広げんといけんね(広げないといけないね)」
でしょうね。 それしか方法ないもんね。
じっちゃんは工具の中から、電動式の金物カッターを取り出した。
ちゅぃぃぃぃぃ〜〜〜ん
そこら中に火花が飛び散った。
うおいっっ!! 家の中で切るんかい?
ちゅぃぃぃぃぃ〜〜〜ん
火花が綺麗な放物線を描きながら飛び散る。 床に座って眺めていたにゃおの頭上にも降る。
やめれぇぇぇぇ〜 焼けるじゃないのぉぉぉぉ〜
にゃお:「火花が散って恐いから、外でやってよ!」
半分、ヒステリックに叫んだ(カッターの音がうるさいから大きな声を出さないと聞こえない)。
主人が気がついて、どっちにしても台所では思うようにレンジフードを動かすことも
できないから外に行こうとじっちゃんを促してくれた。
主人:「外で切るなら(延長)コードが要るで」
にゃおは2階の押入れにあるリールタイプの延長コードを取りに駆け上がった。
庭に出たじっちゃんが、レンジフードの穴をカッターで切る。 火花が勢いよく散った。
今の時期、16時を過ぎると太陽は西の山の向こうへ落ちてる。 すでに16時半を過ぎて
いたので、あたりは薄暗くなっていた。
ようやくレンジフードを切る作業が終わる。
中へ持ち込んで、じっちゃんが再び、レンジフードを取り付け始めた。
にゃおはもう用済みになった延長コードを片付けると、あとで2階に持って行こうと
階段の下までそれを運んでおいた。