2002年 師走の乱 14

     階段は180度回転するような形で2階へ続いている。 上り始めに面する壁の向こうは洗面所。
     そう、さっき、大工事をしてた場所になるのだ。 
     その壁からにょっきりと突き出た銀色のソレ。 ちょんちょんちょんちょんと4箇所。
     ああ、神様、ウソだと言って・・・

     さっき、じっちゃんがねじ込んでいたネジの先端部分が突き出てるじゃん(T_T)
     1箇所はかすかに先端が壁を押し上げたような程度で済んでるけど、あとの3箇所は
     ハッキリと突き出ているのがわかる。 それも1箇所なんて1センチ以上出てるぞ。
     だから、主人が、そのネジは長すぎるんじゃないのかって言ったじゃない。
     主人も確認しにきたはずなのに、なに見てたんだろう。 もしかしたら、この、ほんのちょっぴり
     盛り上がったやつが一番最初にじっちゃんがねじ込んだやつなのかもしれない。
     これだったら、ちょっと見ただけじゃわかりづらいもの。
     それにしてもこれはヤバすぎるでしょ?ううう(ノ_<。)

     にゃおは、レンジフードをつけようとしている2人の所へ行った。

     にゃお:「ねぇ・・・ さっきつけた洗面所のネジ、壁を突き抜けてるよ(苦笑)」←怒る気力もない
     主人&じっちゃん「え?!」

     2人は作業を中断して、階段の壁のところへ来た。

     にゃお:「ほら、ここと、ここと、ここと、ここ。 全部突き出てるよ」
     じっちゃん:「あらあ・・・」 あらあじゃないだろーっっ!!(恕)
     主人:「・・・(絶句)」
     にゃお:「どうするの? これ」
     じっちゃん:「出てる部分を切るしかないねぇ」←あくまでもノンビリ口調
     主人:「だから、わしが長すぎるんじゃないかって言ったんよ」 
             ばか、アンタがちゃんと確認しなかったからだろぉがっっ!!
     にゃお:「・・・どうしようもないね・・・」←ヤケクソ気味
     主人:「・・・今の台所が終わってからだな・・・」←かなり落胆気味

     3人は台所へ戻った。
     再び、レンジフードの取り付けにかかる。
     チラリと見たレンジフード。 
     ・・・C= ( ̄ー ̄;;) ふぅ〜 なんなの、それ。

     レンジフードの穴を広げようと金切カッターで切った。 それはいいよ。 でもさ、ちゃんと
     サイズを測ったんじゃないの? なんでそんなに切り込みが激しいのさっ!!
     ステンレス製のレンジフードはある一片が切り過ぎ状態になっていた。 ちょっと・・・なんて
     もんじゃない。 1センチ以上も切り込んである。 
     じっちゃん、本当に作業資格がある人なの? ただの日曜大工ジジイじゃないよね?
     なんでこんなになるかなぁ・・・ 

     にゃおは腹立ち紛れに、わざとじっちゃんに聞こえるくらいの大きなため息をついてやった。

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